外貨預金とは

外貨預金には「為替変動リスク」があります

外貨預金とは、円を米ドルやユーロ、英ポンド、豪ドルなどの外国通貨(外貨)に交換して行なう預金です。外貨預金の適用利率は、その通貨を発行している国の金利水準に応じて決められます。

外貨預金は、預入時よりも引出時の為替レートが円安になると、円での受取額が多くなるので「為替差益」を得ることができますが、逆に円高になると、円での受取額が少なくなるので「為替差損」を被ることになります。

つまり、外貨預金には、「為替変動リスク」があるのが大きな特徴です。具体的なイメージは、下記の〈例1〉のとおりです。

〈例1〉預入時の取引レートが1ドル=100円のとき、米ドル建て外貨預金に10,000ドル預入れた場合
円での預入額 引出時の取引レート 円での受取額 為替差損益
10,000ドル×100円=100万円 110円(円安に進んだ場合) 10,000ドル×110円=110万円 (差益)+10万円
90円(円高に進んだ場合) 10,000ドル×90円=90万円 (差損)−10万円
  • 利息などは考慮していません。

外貨預金の取引に使われる為替相場には「仲値」「TTS」「TTB」の3つがあります

外貨預金の取引に使われる為替相場には、仲値、TTS(対顧客電信売相場)およびTTB(対顧客電信買相場)の3つがあります。

仲値は、銀行等が顧客と外国為替取引をする際の基準となる為替レートで、毎営業日の午前10時頃の為替レートを参考に決められます。また、TTSは顧客が円を外貨に換える際の為替レート、TTBは顧客が外貨を円に換える際の為替レートです。

TTSおよびTTBには為替手数料が含まれており、米ドルであれば1円かかるのが一般的なので、TTSおよびTTBはそれぞれ「仲値+1円」「仲値−1円」となります。取引の具体例は、下記の〈例2〉のとおりです。

〈例2〉
円での預入額 円での受取額
  • TTS:101円
  • 仲値:100円
  • TTB:99円

のときに、米ドル建て外貨預金に10,000ドル預入れたケース

円での預入額=10,000ドル×101円(TTS)=1,010,000円

  • TTS:111円
  • 仲値:110円
  • TTB:109円

のときに、米ドル建て外貨預金10,080ドルを円に戻したケース

円での受取額=10,080ドル×109円(TTB)=1,098,720円

  • 税金などは考慮していません。

外貨普通預金と外貨定期預金の2つが主に利用されています

外貨預金には、外貨普通預金のほか、外貨当座預金や外貨定期預金、外貨通知預金などがありますが、日本国内の営業所で主に利用されているのは外貨普通預金と外貨定期預金の2つです。一般的な概要は以下のとおりです。

〈外貨普通預金と外貨定期預金〉
外貨普通預金 外貨定期預金
取扱機関 銀行や信用金庫など
最低預入金額 1通貨(米ドルであれば1ドル)以上など。ただし、最低預入金額は取扱金融機関によって異なる。 100通貨以上など。ただし、最低預入金額は取扱金融機関によって異なる。
預入期間 無制限 1カ月、3カ月、6カ月、1年が一般的
金利 変動金利 固定金利
利払 半年ごと 満期一括払
中途解約 いつでも自由にできる 外貨普通預金の利率を適用することによって中途解約
税金 利息:20%(所得税15%、住民税5%)の源泉分離課税
元金部分の為替差益:雑所得として総合課税される
マル優:利用できない
  • 平成25年1月1日から平成49年12月31日までの25年間、所得税額に対して2.1%が追加的に課税されます(復興特別所得税)。

お取引にあたっての手数料等およびリスクについて

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