金融・証券用語解説
[予定利率]

保険会社が保険料を計算する際に用いる指標のひとつで、契約者から払い込まれた保険料を運用して得られるであろう予想運用利回りのこと。
保険会社はあらかじめ資産運用による一定の運用収益を見込んだ上で、その分を保険料から割り引いていますが、その際の割引率が予定利率となります。このため、予定利率が高くなると保険料は安くなり、逆に予定利率が低くなると保険料は高くなります。予定利率は、金融庁が10年国債の平均利回りを基準に設定している「標準利率」をもとに保険会社が自社の状況を反映して決めます。
生命保険の保険料は、予定利率のほか、予定事業費率、予定死亡率という3つの予定率をベースに算出されています。

保険料は、契約時点の予定利率が適用されます。予定利率は、契約で定めた支払い終了時や更新時までは基本的には同率で、保険料は変わりませんが、一定の条件を満たせば保険会社は予定利率を変更することができます。また、実際の運用利率が予定利率を上回った場合には、商品によっては剰余金の還元という形で契約者に分配されることがあり、このお金のことを配当金といいます。