金融・証券用語解説
[SDR]
[SDR]
SDR (えすでぃーあーる)
英語表記「Special Drawing Rights」の略で、国際通貨基金(IMF)に加盟する国が持つ「特別引き出し権」のこと。
出資比率に応じて加盟国に割り当てる仮想通貨で、通貨危機などで外貨不足に陥った加盟国は、SDRと引き換えに他の加盟国から米ドルなどの外貨を受け取ることができます。IMFは支援融資をSDR建てで実施しています。世界貿易の拡大などにより、主要な外貨準備資産だった金と米ドルが不足するようになり、1969年に補完手段として設けられました。
5年ごとに構成通貨を見直しており、2016年10月から中国・人民元が算定基準通貨に加わりました。このため、ドル、ユーロ、英ポンド、日本円と合わせて算定基準通貨は5通貨になりました。
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