出来高加重平均取引(VWAP取引)

出来高加重平均取引(VWAP取引)とは

「出来高加重平均取引(VWAP取引)」とは、金融商品取引所で上場されている株式等を、VWAP(Volume Weighted Average Price : 出来高加重平均価格)を基準にした価格で、お客さまと大和証券が自己対当で売買する取引です。
取引所を通じて行なう「成行」や「指値」での取引と並ぶ売買手法として、国内外の機関投資家を中心に広く利用されています。

取引所を通じた取引(委託取引)お客さま→成行注文 指値注文→(注文の取次ぎ)大和証券→成行注文 指値注文→取引所 当事者間での取引(自己対当取引) お客さま←出来高加重平均取引(VWAP取引)→大和証券 VWAPの算出方法の図 1日総売買代金÷1日総出来高=(終日)VWAP 20,300,000円÷ 45,500株 = 446.1538…円 VWAPは、対象となる株式等の、当日の金融商品取引所で成立した価格を、価格ごとの出来高で加重平均して求めます。対象株式等が複数の金融商品取引所に上場されている場合は、流動性等を勘案し、当社が個々の銘柄ごとに定める特定の金融商品取引所(以下、「基準VWAP算出取引所」といいます)におけるVWAPを使用します。

出来高加重平均取引(VWAP取引)の種類

取引の種類 取引の概要 特徴
終日取引 寄付から大引けまでの終日時間帯を計算対象としたVWAPを基準に行なう取引 もっともオーソドックスな取引。1日の総出来高を計算対象とすることができます。
時間指定 11 : 00から大引けまでの時間帯を計算対象としたVWAPを基準に行なう出来高加重平均取引
前場取引 前場のみを計算対象としたVWAPを基準に行なう取引 前場の様子を見てから発注するかどうかを決めたい、もしくは後場に波乱があると予想するため前場に発注したいというニーズに応えることができます。
後場取引 後場のみを計算対象としたVWAPを基準に行なう取引
指定10取引 10:00から前引けの株価を計算対象としたVWAPを基準に行なう取引 前場・後場の寄付に波乱を予想している場合、その影響を排除できます。
  • 信用取引での利用は不可
指定14取引 14 : 00から大引けの株価を計算対象としたVWAPを基準に行なう取引
  • 豪州市場のみのお取扱いとなります。

出来高加重平均取引(VWAP取引)の取扱市場

  • 国内株式 : 東証・名証
  • 外国株式 : 香港・豪州・フランス・米国

出来高加重平均取引(VWAP取引)の利点

  • 1
    お客さまの負担軽減
    株価動向や売買のタイミングを注視する必要がなくなります。また、株数にかかわらず約定単価は一本となりますので、経理処理などの事務負担が軽減されます。
  • 2
    売買成立の可能性向上
    当社が注文をお受けした場合、特殊なケース(売買が停止した場合や、ストップ高・ストップ安状態で取引が成立しない場合など)を除いて、一本の約定単価で全株数の取引が成立します。
  • 3
    マーケット・インパクトの軽減
    一度に大量の株式を市場で売買する場合と比較して、マーケットに与える影響を抑えることができます。
  • 4
    さまざまな出来高加重平均取引をご利用いただけます
    大和証券では、以下のラインナップをご用意しています。
    国内:終日取引、前場取引、後場取引、指定10取引、指定14取引…時間帯別に5種類
    海外:米国、フランス、香港、豪州

出来高加重平均取引(VWAP取引)の活用方法

出来高加重平均取引(VWAP取引)は、このようなお客さまにおすすめいたします。

  • 株価の値動きが激しく、売買価格の目処を迷っている。
  • 突発的な株価の急上昇(急落)によって高く買ってしまう(安く売ってしまう)リスクを回避したい。
  • 板の薄い銘柄について、内出来になったり、約定価格が複数に分かれることを避けたい。
  • 香港市場のような成行の無い市場において、約定の確実性を重視したい。
  • (法人のお客さま)政策投資なので、担当者の相場観を交えず、粛々と売買を実行したい。

出来高加重平均取引(VWAP取引)のサービス概要

国内株式

「ダイワ・コンサルティング」コース 「ダイワ・ダイレクト」コース
対象銘柄 東証・名証上場銘柄のうち、流動性等の観点から大和証券が選定した銘柄が対象となります。 左記のうち、東証上場銘柄のみが対象となります。
信用取引のご利用 終日取引・前場取引・後場取引のうち、「基準VWAP算出取引所」が東証となる銘柄についてはご利用いただけます。
「指定10取引」と「指定14取引」は、信用取引をご利用いただけません。
終日取引のうち、「基準VWAP算出取引所」が東証となる銘柄については「信用取引サービス」をご利用いただけます。
取扱種類 終日 前場 後場 指定10 指定14 終日
お申込単位 対象銘柄の金融商品取引所での最低売買単位の整数倍です。ただし、1銘柄当りの株数は前日の終値を基準とし、原則として売買代金300万円以上相当の株数とします。
お取扱窓口 当社 本・支店にお申し付けください。
(インターネット(オンライントレード)でのお申込みは受付けておりません)
コンタクトセンターにお申し付けください。
(インターネット(オンライントレード)でのお申込みは受付けておりません)
約定単価 買付け VWAP×1.01
(1円未満は切り上げ)
VWAP×1.007
(1円未満は切り上げ)
売付け VWAP×0.99
(1円未満は切り捨て)
VWAP×0.993
(1円未満は切り捨て)
  • 「信用取引サービス」は、「ダイワ・コンサルティング」コースの「信用取引」とは、お取引基準や委託保証金率、決済期日などのルール等が異なります。
  • 個別取引条件について当社が認める場合は上記の限りではありません。 取引をご希望される際は、お取扱窓口までお問合わせください。

外国株式(「ダイワ・コンサルティング」コースのみのお取扱いとなります。)

香港 豪州 フランス 米国
対象銘柄 大和証券取扱銘柄のうち、当社が選定した銘柄が対象となります。
取扱種類 終日 前場 後場 時間指定 終日 終日
お申込単位 対象銘柄の金融商品取引所での最低売買単位の整数倍です。ただし、1銘柄当りの株数は前日の終値を基準とし、原則として売買代金300万円以上相当の株数(香港・米国を除く)とします。
お取扱窓口 当社 本・支店にお申し付けください。
(インターネットでのお申込みは受付けておりません)
約定単価 買付け VWAP×1.02
(小数点第3位以下は切り上げ)
売付け VWAP×0.98
(小数点第3位以下は切り下げ)

出来高加重平均取引(VWAP取引)の注文受付時間と約定時間

日本 発注締切8:30 終日取引 約定処理15:30頃 締切8:30 前場取引 約定12:00頃 締切12:00 後場取引 約定15:30頃 締切9:30 指定10取引 約定12:00頃 締切13:30 指定14取引 約定17:30頃 香港 締切10:00 終日取引 約定17:30頃 締切10:00 前場取引 約定14:30頃 締切13:30 後場取引 約定17:30頃 豪州 締切10:30 時間指定取引※ 約定15:30頃※ フランス (終日取引) 約定10:30(翌日)頃 締切14:00 米国 (終日取引) 約定10:00(翌日)頃 締切17:00
  • いずれも現地冬時間のものです。現地夏時間の場合、参照時間は14:00まで、約定確認時間は14:30頃になります。

お客さまとの取引価格について

  • 本取引は、お客さまが当社と自己対当取引により売買することとなり、お取引の対価(ご購入対価または売却対価)のみを受払いいただきます。(外国株取引に係る為替スプレッドは通常通りです。)
  • 外国金融証券取引所上場株券等へのご投資には、外国証券口座管理料(年間3,300円、税込)をご負担いただきます。外国金融商品取引所上場株券等の売買、償還等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。
  • 銘柄や株数、マーケット環境によってはお取引をお受けできない場合があります。
  • 「ダイワ・コンサルティング」コースのお客さまは上記すべてのパターンをご利用いただけます。
  • 「ダイワ・ダイレクト」コースのお客さまは、国内株式を対象とした「終日出来高加重平均取引」のみ利用可能です。なお、ご注文はコンタクトセンターにて承ります。

お取引に当たっての注意事項

  • 「出来高加重平均取引」のお申込みは、必ずしも取引の成立(約定)を保証するものではありません。また、次の場合、注文株数の一部、または全部が約定できないことがあります。
  • 基準VWAP算出取引所で当該銘柄が日中あるいは終日売買停止された場合
  • 需給要因により基準VWAP算出取引所で大引比例配分等が行なわれた場合
  • 当社が適切と判断できる基準VWAPを取得できない場合等
  • 「出来高加重平均取引」での売買単価は、基準VWAP算出取引所の発表するVWAP、もしくは、当社が算出したVWAPを基準に当社との合意に基づいた水準で計算されるため、当日の市場での価格変動が小さい場合は、高値安値の範囲を超える可能性があります。
  • 「出来高加重平均取引」は相場の状況により、ご注文を受けられないことがあります。
  • 「出来高加重平均取引」では、お客さまと取引所外取引にて約定させていただくことがあります。取引所外取引におけるリスクをご理解のうえ、ご利用下さい。なお、取引所外取引の場合、信用取引はご利用できませんのでご注意下さい。※「指定10取引」「指定14取引」は、すべて取引所外取引となります。
  • 「指定10取引」「指定14取引」をご利用の場合、基準となるVWAPは取引所から公表されません。取引所のデータを元に当社が算出したVWAPを基準とします。

「出来高加重平均取引(VWAP取引)」のお取引窓口について

「ダイワ・コンサルティング」コース

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出来高加重平均取引(VWAP取引)

可能

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出来高加重平均取引(VWAP取引) -

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出来高加重平均取引(VWAP取引)の概要が分かったら…

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お取引にあたっての手数料等およびリスクについて

手数料等の諸費用について

本取引は当社との自己対当取引により売買することとなり、取引対価(購入対価、売却対価)のみを受払いいただきます。
外国金融商品取引所上場株券等へのご投資には、外国証券口座管理料(年間3,300円(税込))をご負担いただきます。外国金融商品取引所上場株券等の売買、償還等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。

上場有価証券等のお取引にあたってのリスクについて

上場有価証券等の売買等にあたっては、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動や、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等の裏付けとなっている株式、債券、投資信託、不動産、商品、カバードワラント等(以下、「裏付け資産」(※)といいます)の価格や評価額の変動に伴い、上場有価証券等の価格が変動することによって損失が生じるおそれがあります。
上場有価証券等の発行者または保証会社等の業務や財産の状況に変化が生じた場合や、裏付け資産の発行者または保証会社等の業務や財産の状況の変化が生じた場合、上場有価証券等の価格が変動することによって損失が生じるおそれがあります。
上場有価証券等のうち、他の種類株式、社債、新株予約権その他の財産に転換される(できる)旨の条件または権利が付されている場合において、当該財産の価格や評価額の変動や、当該財産の発行者の業務や財産の状況の変化に伴い、上場有価証券等の価格が変動することや、転換後の当該財産の価格や評価額が当初購入金額を下回ることによって損失が生じるおそれがあります。
また、新株予約権、取得請求権等が付された上場有価証券等については、これらの権利を行使できる期間に制限がありますのでご留意ください。

  • 裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である場合には、その最終的な裏付け資産を含みます。

出来高加重平均取引(VWAP取引)のお取引にあたってのリスクについて

本取引は、当社の信用状況の変化等により、金銭の支払いが滞ったり、支払不能となるなどの損失が生じるおそれがあります。
本取引は、対象株式等の発行者に信用状況の変化が生じた場合、対象株式等の価格の変動により損失が生じるおそれがあります。

お申し込みおよび注文時における注意点

本取引は、取引の申込時間および取消時間等に制限があります。
信用取引を行なうにあたっては、売買代金の30%以上で、かつ30万円以上の委託保証金が事前に必要です。信用取引は、少額の委託保証金で多額の取引を行なうことができることから、損失の額が差入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。
お取引にあたって上場有価証券等書面(信用取引の場合は、信用取引口座「契約締結前交付書面」)をよくお読みください。