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次世代サービスが一足跳びに普及する「リープフロッグ型成長」

  • 中国などの新興国では、次世代サービスが既存サービスを飛び越えて普及する「リープフロッグ型成長」が起こることがあります。
  • 既存サービスの普及率が低いことや、産業育成を目指す政府の支援等を背景に、既存サービスの普及を待たずに次世代サービスが先に普及するためです。
  • インターネットを活用したサービスなど、既存サービスと比べ導入コストの低い次世代サービスで多くみられます。
巨大な中国市場で発生するリープフロッグ(カエル跳び)が世界のイノベーションをけん引します。
―リープフロッグ型成長の例―キャッシュレス決済

中国は、銀行店舗が少なくATMの普及が進まないなど、現金の利便性が低い国でした。だからこそ、相対的に導入コストの低いキャッシュレス決済が爆発的に普及しました。

キャッシュレス決済金額の伸び
  • 2012年〜2017年
  • キャッシュレス決済は、(カード決済+E-money決済)を使用。

(出所)BIS

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イノベーションを生み出す環境

  • 中国では、「政府」、「民間企業」、「人材」の3要素が相互に支えあうことで、革新的な技術や新ビジネスが加速度的に成長する環境が形成されています。
三位一体でイノベーションを支える

(出所)Statista、lieyunwang.com、各種資料

株式市場でも躍進する
中国イノベーション

中国のITセクター企業の株式は、利益成長を背景に、高いリターンを生み出しました。
今後もイノベーションを活用する企業が株式市場をけん引すると期待されます。

跳進する中国
  • 期間:2009年3月末〜2019年3月末(現地通貨ベース)
  • 世界株式は、MSCI ACWI Indexを使用。その他についてはMSCI各国IT指数を使用。
  • 利益成長率は、12カ月1株当たり利益(EPS)をもとに計算。

(出所)ブルームバーグ