ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.328(2024年10月18日)医療費のかかり時、保険料の払い時、そして自己負担は!?
これは最近見つけた厚生労働省の資料、年齢ごとの医療費、保険料、そして自己負担を表したグラフです。とても興味深い資料なので、最近、50代、60代向けセミナーでよく話しているネタになります。
一人当たり医療費、保険料、自己負担(令和3年度実績に基づく推計値)※
まずは青色、医療費ですが、ちょうど真ん中辺り、60歳以降、つまり人生の後半になると、医療費のかかり時がやってくる、そんなことがわかりますね。逆に保険料、緑色になりますが、これは60歳以前、つまり現役世代が保険料を負担していることがわかります。
注目すべきは自己負担、赤い斜め線になりますが、どうでしょうか?現役世代に比べると、60歳以降の人生後半のほうが自己負担は増えますが、でもその実際の金額は10万円以下という水準です。
これは医療費自体は増えるものの、高齢になると自己負担割合が減ることや高額療養費制度もあるから、自己負担自体はそんなに上がらない、ということだと思います。
もちろん、医療費は健康状態によって大きく違ってくるので、人それぞれだと思います。でも、こんな自己負担の実態を知っているか/知っていないかで医療費への備え方が違ってくるのではないかと思います。ご参考まで。
- ※出所:厚生労働省保険局調査課「医療保険に関する基礎資料~ 令和3年度の医療費等の状況~」、赤線・赤字は筆者が追記
大和証券
2024/9/20作成
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