ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.327(2024年10月11日)新NISAなら、「親の心、子知らず」でもいいかも!?
最近、企業の職場にお邪魔して、資産形成セミナーの講師を務めるとき、参加者の社員の皆さまに、ご自身の投資経験を話してもらうようお声がけしています。
平成の時代だと、職場の方々がいる前で、社員様自身が自分のお金の話しを披露するなんてありえなかったと思います。でも今や令和の時代、新NISAが現役世代の皆さまのマストアイテムになりつつありますから、あまり抵抗感なく、皆さまそれぞれの新NISA投資経験を話してくれます。そして、身近な職場の仲間に新NISAのことを語っていただいたほうが、証券会社に勤める私が話すより、よっぽど投資初心者の背中を後押ししてくれるのではないかとも思っています。
先日、ある企業にお勤めの20代の女性は、こんなふうにご自身の新NISA投資経験を話してくれました。
- 新NISAを始めたきっかけは、銀行で「りんごの値段は上がってるけど、預金に置いたままだと増えないので、それならNISAをやったほうがいい」との話しを聞いて、その通りだと思ったから
- 父は「S&P500※が良い」と言う、そして、父は「銀行は手数料が高いから、ネット証券のほうが良い」と言う
- でも私は、銀行でNISA口座を開設し、バランスファンドで毎月1万円の積立投資を続けている
まず、私自身も20代の娘を持つ親ですから、どうしても親目線で「言うことを聞かない娘さんだなぁ~」なんて思いましたが(苦笑)、でも、話しをしている様子が本当にたくましく感じましたし、あと5年、10年すれば、若くても自立した、そんな個人投資家の皆さまが増えているような気がしました。
そして、新NISAの「つみたて投資枠」なら、どの金融機関を利用しても投資信託の売買手数料はゼロですし、運用管理費用も低く抑えられていますので(新NISA「つみたて投資枠」の対象商品として、このようなガイドラインを金融庁が定めています)、「親の心、子知らず」も一理あると思いました。
その際、講師である私が参加者の皆さまへ改めてご説明したのは、新NISAの「つみたて投資枠」とは、金融庁が長期・積立・分散の「投資の三大原則」が誰でも簡単にできる制度として創設しただけでなく、金融庁自身が商品性まで踏み込んだ設計をしているので、その「三大原則」が資産形成に繋がりやすくなっているんですよ、ということ。こんなふうに参加者とコラボした説明を加えることで、「貯蓄から投資」への共感が広がるといいなぁ~、なんて思ってます(^^♪
- ※ S&P500とは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が米国企業の中から代表的な500社を選出し、それら銘柄の株価を基に算出されるアメリカの代表的な株価指数。なお、上記のコラムでは、この株価指数に連動するインデックスファンドのことを、単に「S&P500」と呼んでいる。
大和証券
2024/9/6作成
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