6つのカテゴリーに整理した、人生100年時代のお金の誤算※1、今回はその3つ目、これからの住まいの誤算として挙げられていた「住居費が嵩む(第3位)」についてです。
なぜ、住居費が嵩むと感じるのか?それは老後の住まいに関して、2つの罠があるからだと思います。まずは一つ目、統計の罠をご説明しましょう。
さて、50代や60代になると持家の人が多くなりますよね。だからだと思うのですが、例えば、以下の図表、夫婦高齢無職世帯の家計収支、要は、お仕事を引退した後の家計のやりくりを示しているわけですが、その支出のうち、住居費は6.6%、金額にすると1万5千円程度なんですね。
夫婦高齢者無職世帯の家計収支(2022年)※2
でも、どうでしょうか?賃貸だと、さすがに家賃が月1万5千円ってことはないですよね。ですから、賃貸の方は、この家計収支の住居費に比べると、「なぜ、我が家はこんなに住居費がかさんでいるんだろう?」とお感じになるのだと思います。
そして、もう一つが持家の罠。持家だからと言って、お金がかからないわけではなく、マンションであれば管理費や修繕積立金、戸建てでも自宅の修繕に備えた貯えも必要です。さらには、これからの暮らし方に応じて、様々な選択肢があることも理解する必要があるでしょう。
リタイア後の住まいの選択肢※3
ご覧いただいているような選択肢があることをご理解いただいた上で、それぞれ、どれくらいのお金がかかるのか、これからの住まいの相場観を自分事して確認しておくことが大切だと思います。ご参考まで。
大和証券
2024/4/19作成
商号等:大和証券株式会社 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第108号
確定拠出年金運営管理機関登録票 確定拠出年金運営管理業
登録番号769 大和証券株式会社
©Daiwa Securities Co.Ltd.