2024年から生まれ変わる少額投資非課税制度のNISA、つみたて投資枠と成長投資枠の2つがあります。現役世代の皆さまからは、「積立投資ができる新NISAのつみたて投資枠とiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)、どっちを使ったほうがいいのかな?」とのご質問をよくお受けします。徹底比較の4回目、今回は税制メリットを比べてみます。まずは以下の比較表をご覧ください。
新NISAのつみたて投資枠 vs iDeCo
これは、つみたて投資枠とiDeCoについて、それぞれ、積み立てるとき、運用するとき、受け取るときの3つの段階の税制メリットを比べたものです。まずは共通点、どちらも運用するときは税金がかかりません。一方、iDeCoには、積み立てるときと受け取るときにも税制メリットがある、ということです。つまり、積立投資の3つの段階で税制メリットがあるのかどうか、その有無という観点では、つみたて投資枠よりもiDeCoの税制メリットのほうが多い、と言えるのです。
逆に、なぜ、iDeCoには税制メリットがたくさん用意されているのか?下のイメージ図をご覧ください。
つみたて投資枠 vs iDeCo/引出制限の比較
これは引出制限の有無について、つみたて投資枠とiDeCoを比べたものです。つみたて投資枠は必要なときにいつでも売却して引き出すことができます。一方、iDeCoは、原則、60歳にならないと引き出すことができません。これはiDeCoが老後の公的年金を補完する制度である、ということでもありますし、逆に、60歳以降にならないと引出できない分、運用益非課税だけでなく、積み立てるときや受け取るときにも税制メリットが用意されている、ということでもあります。
いつもセミナーやウェビナーでは、税制メリットの背景も含めて、こんなふうに比較説明することが多いですね。ご参考まで。
大和証券
2023/4/28作成
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