ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.254（2023年5月19日）つみたてNISAのバランス型投信、分散投資の面目躍如

先日、積立投資のセミナーで講師を務めました。ネタの一つとして、つみたてNISAの人気商品を調べましたので、ご紹介しましょう。以下、ご確認ください。

つみたてNISAの対象商品を、インデックス投信とバランス型投信に分け、それぞれの投資先ごとに純資産額でランキング集計したものになります。インデックス投信のことは前回^※1お話ししましたので、今回はバランス型投信についてです。

人気は8指数、4指数、そして6指数の順です。具体的な分散先は、4指数だと日本と先進国の株式と債券、6指数だと新興国の株式と債券が加わり、8指数だと日本と先進国の不動産（REIT）にも分散するのが、よくあるタイプだと思います。

今回は特に、バランス型投信の運用状況に着目してみたいと思います。つみたてNISAの制度開始直後から2022年9月末までの4年9ヶ月間について、代表的なインデックス（円換算）の値動きをもとにシミュレーションをしてみました。

一言で言えば、バランス型投信の分散がよく機能していますね。値動きのブレを抑える、つまり、リスクをコントロールしながらも、リターンを積み上げている様子が確認できるかと思います。秀逸なのが、赤い逆三角形で示した時期、ちょうどコロナショックのタイミングです。ここで大きく凹んでいないのが、まさに分散投資の面目躍如たるところでしょう。ご参考まで。

• ※1 同コラムvol.253「つみたてNISA、皆さん、とても良い相場観をお持ちですね！」を参照
• ※2 それぞれの代表的なインデックス（円換算）をもとに試算（投資信託としての運用管理費用、リバランスは考慮せず）

大和証券
2022/11/25作成