ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.245(2023年3月17日)どうする!?新NISA⑤/退職世代はNISAで年金づくり

2024年からの新しいNISA、投資商品を非課税でずっ〜と保有することができるようになります。一般NISAで言えば、5年という縛りがなくなりますので、長期保有のインカム投資も視野に入ってくる、そんな話しを前回申し上げました。

では、新しいNISAでインカム投資が似合うのは、どんな人でしょうか。思い浮かぶのは退職世代の皆さま、これからの年金生活を控えて、退職金をどんなふうに使っていこうかと思案している人達です。私からのご提案は「成長投資枠」で高配当株ポートフォリオを作ること。以下、そのイメージです。

退職世代におススメ/新しいNISAで年金づくり

退職世代におススメ/新しいNISAで年金づくり

いかがでしょうか。新しいNISAの「成長投資枠」だと、年間240万円まで、かつ、生涯投資枠が1,200万円になりますから、退職してから5年間で積み上げることになります。例えば、配当利回りを5%とすると、5年後には年間60万円の配当金を非課税で受け取ることになるのです。基礎年金の満額が80万円弱、ここから税金等が引かれることを考えると、基礎年金と同じくらいの年金をNISAで作る感じですね。

では、どんな株式に投資すればいいのか。ネットの「配当利回り」ランキングから選ぶのもありでしょう。でも、気をつけなきゃいけないのは「配当利回り」の計算式、「1株当たりの配当金」÷「株価」の分子と分母に目配せが必要なこと。例えば、分子の配当金、今後もその水準を継続できるのか、増減するのか、企業業績の見通しを踏まえた見定めが大切です。分母の株価も同様で、高利回りが業績不振の低株価ゆえのものなのかどうかもチェックすべきでしょう。配当金に着目した投資だとは言え、あくまでも株式投資ですから、その基本は企業業績の見極め次第だということですね。

ただ、そんなふうに申し上げると、NISAでの年金づくりに腰が引けてしまう人もいるかもしれませんね(苦笑)。そんな人におススメなのがプロの高配当株投資を見習うこと。例えば、運用会社のHPで「配当」と検索すれば、「高配当株投信」とか「好配当株ファンド」といった商品が出てくるはず。そんな商品の目論見書を眺めれば、組入上位銘柄が載っていますので、その中から選ぶのもアリだと思います。ご参考まで。

大和証券
2023/2/17作成

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