ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.235(2023年1月6日)投資を勉強したい人にオススメの投資本のロングセラー

岸田政権が掲げる「資産所得倍増プラン」、最近はTVや新聞、ネットでもよく見聞きするようになりました。3年前の「老後資産2000万円問題」と同様、現役世代の投資への興味・関心が高まっています。3年前との違いは炎上ではないこと(苦笑)。むしろ、「投資はどんな勉強からはじめたらいいですか?」といった前向きな相談が増えています。

でも、今やネットでは投資にまつわる情報があふれ、何を読むのか、情報の選択能力も問われる時代です。逆に多すぎて選べない、そんな人は投資本のロングセラーや名著に目を通してみるのもオススメです。先日、日経新聞の記事でリストアップされていた書籍を紹介しましょう。

投資本のロングセラー※1

投資本のロングセラー

「どの本から読めばいいですか?」と聞かれたら、私ならそうですね〜、インデックス投資→個別株投資→投資哲学の順番で読むことをオススメします。2冊、3冊あるのは、本屋で少し立ち読みし(本屋さん、すいません…)、自分にとって読みやすい本を選んだらよいと思います。

ちなみに、インデックス投資に関する2冊はそれぞれ良書だと思いますが、実はそれら2冊の良いとこ取りといいますか、2人の著者が共著している『投資の大原則』という本もあります。投資の世界を代表する偉大な思想家である2人の知恵を、コスパ(最近は“タイパ”とも言われるみたいですね…)良く学びたい人は、あわせて確認してみてください。

また、投資哲学の本としては、ハワード・マークス氏の本が一択になるわけですが、これは一択になる理由がこの本にはあるからです。投資について本質的なことを色々と考えさせてくれる名著ですね。この本の中で私が一番お気に入りは「投資家はボラティリティよりも、資金を失ったり、リターンが許容できないほど低くなったりすることを懸念して、投資を差し控えるのだと思う。(中略)いや、ここで断言しよう。『リスク』とは何よりもまず、資金を失う可能性である」※2とのコメント。投資初心者の皆さまも共感できるかもしれませんね。でも、初心者がいきなり読み通すには少しハードルが高いかも…。ですから、先ほど申し上げた順番で読み進め、最後にじっくりと味わっていただきたい、そんな本になります。ご参考まで。

  • ※1 出所:日本経済新聞、2022年9月12日夕刊、「ニッキィの大疑問」
  • ※2 出所:ハワード・マークス著、貫井佳子訳、「投資で一番大切な20の教え」、日本経済新聞出版社、p.71-72

大和証券
2022/9/22作成

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