ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.204(2022年6月3日)20代のお金の知恵/消費者トラブル “最新”10選

2022年4月から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられます。今後、若者の消費者被害が増えるんじゃないかと心配の声があがっています。なぜなら、成年を境に、消費者生活センター等への相談件数が急増しているからです。

消費者生活センター等への相談件数(1歳当たり平均値)

消費者生活センター等への相談件数

2月末には国民生活センターが18歳と19歳向けに、特に気をつけてほしい消費者トラブルを「最新10選」としてまとめています。もちろん、18歳や19歳の若者に注意を促すことは大切です。でもだからと言って、20代の皆さんが安心だというわけではありませんよね。それこそ、今、消費者被害を一番受けている若者が、20代の皆さまであるわけですから。むしろ、「最新10選」を自分事(じぶんごと)として一番理解しなければいけないのは、20代の皆さまではないかと、そんなふうに思いました。その「最新10選」を紹介しましょう。

18歳・19歳に気を付けてほしい消費者トラブル 最新10選

  • 1.
    副業・情報商材やマルチなどの“もうけ話”トラブル
  • 2.
    エステや美容医療などの“美容関連”トラブル
  • 3.
    健康食品や化粧品などの“定期購入”トラブル
  • 4.
    誇大な広告や知り合った相手からの勧誘など“SNSきっかけ”トラブル
  • 5.
    出会い系サイトやマッチングアプリの“出会い系”トラブル
  • 6.
    デート商法などの“異性・恋愛関連”トラブル
  • 7.
    就活話法やオーディション商法などの“仕事関連”トラブル
  • 8.
    賃貸住宅や電力の契約など“新生活関連”トラブル
  • 9.
    消費者金融からの借り入れやクレジットカードなどの“借金・クレカ”トラブル
  • 10.
    スマホやネット回線などの“通信契約”トラブル

今、どんな消費者トラブルがあるのかをちゃんと知ることは、「なんとなく」ではなく、「正しく」恐れるという意味で大切なことでしょう。でも、それ以上に気を付けてほしいと思うのは、このトラブル事例のタイトル、「最新」に込められた意味合いですね。悪質と呼ばれる業者もバカじゃないですから、これからも手を変え、品を変えながら、若者を騙そうとしてくるわけです。これだけ注意しておけばいい、というわけではなく、さらに巧妙な手口で忍び寄ってくるかもしれない。この10選を眺めて、そんなアンテナを立てられるようにしたいものですね。

なんだかお金の話なく終わってしまいました…。でも、大切な話だと思いましたのでご勘弁を。くれぐれも「タイトルに偽りあり!」と消費者生活センターに訴えないでくださいね(苦笑)。

大和証券
2022/3/18作成

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