今の20代の皆さんの中には、若いうちから資産形成に取り組む人が増えている、そんなふうに言われます。でも、20代の皆が皆、そういう人ばかりではありません。なかには周りを見て焦りながらも、なかなか資産形成への一歩が踏み出せない、そんな人もいるでしょう。
もし、あなたが後者の部類に入るなら、「この世に完璧な人間などいませんよ」、こんなことを伝えたいと思います。なぜなら、失敗をすることを恐れて、手をこまねいているように思えるからです。でも、見ず知らずの私から、そんなことを聞いたとしても、一つも共感できないですよね(苦笑)。ですので、最近私が読んだ『人間愚痴大全』※という本から、歴史上の偉人たちがこぼした、お金に関する愚痴を紹介しましょう。
最初から金の事を考えて居ったならば
渋沢栄一(実業家)
新1万円札の顔、渋沢栄一さん。去年の大河ドラマで埼玉の豪農出身であることも知られるようになりましたね。お金の心配がいらないような出自ですが、20代半ば、故郷から京都に出て遊び惚け、初めてお金の苦労を味わったそうです。
自業自得ではありますが、その際に漏らした愚痴がこれ。お金に関する計画性がまるでなかったんですね、渋沢さんも若かりし頃は。でも、その後が違います。重ねた借金も懸命に倹約生活をして完済し、お金を貸した人も「若いのに見上げた心掛けだ」と言ったとか。失敗することが問題なのではなく、失敗した後にどう対処するかが大切、そういうことでしょう。
また働かなくてはならない
マーク・トウェイン(小説家)
『トム・ソーヤの冒険』で有名なマーク・トウェイン、印刷機への投資を失敗、50代で多額の借金を抱えます。人生が暗転した彼は、若くない体に鞭打って、講演や執筆に再び精を出したとか。愚痴通りの有言実行ってことですかね(笑)。
天体の動きなら計算できるが、人の狂気など計算できない
ニュートン(科学者)
万有引力の発見者、ニュートンは多彩な顔の持ち主で、錬金術にも凝ってたようです。60代の当時、英国で人気となった貿易会社への投資で多額な損失を被ったとか。失意の彼が愚痴った言葉、負け惜しみにも聞こえますけどね(笑)。
さて、3人の愚痴を聞いて、どのように思いましたか?偉人が急に身近な存在のように思えたり、皆さま自身の心持ちが軽くなったりしたら嬉しいですね。偉人ではない私ではありますが、渋沢さんの計画性のなさを半面教師に、50代のトウェインや60代のニュートンにはない皆さまの強みを資産形成に活かすなら、20代から時間を味方につけた積立投資を計画的に続けること、これをおススメしたいですね。ご参考まで。
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2022/3/11作成
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