今や多様性、ダイバーシティの時代です。ですので、ライフプランを考えるにも、親世代のことはあまり参考にならない、そういうことだと思います。とは言え、年代別に見れば、興味や関心を持っている、あるいは不安を感じているライフイベントには傾向があるように思います。以下、ご覧下さい。
人生100年時代を迎えるにあたって、不安を感じること※1
40、50代で老後を憂い、60歳を過ぎて健康が気になるのでしょう。逆に20、30代は教育費や保険、ローンに悩み、その後、年金や住宅、介護のことも気がかりになるのです。
このように不安なことは年代で異なりますが、不思議なのは、現役世代の方々は、どの年代でも一番の心配事が「老後の生活設計」だということ。老後は誰にでもやってくる、その裏返しなのでしょうか?でも、20代で老後が心配なんて、逆にこちらが心配してしまいます(苦笑)。そこで、老後が気になる20代の皆さまへ、ちょっとした「お金の知恵」を授けましょう!
まず、お伝えしたいのは、皆さまは既に、老後の準備をはじめている、という事実です。お勤めの人であれば、ご自身の給与明細を確認してみて下さい。「厚生年金保険料」という項目があるでしょう。老後に受け取る公的年金、言わば、老後の定期収入づくりに取り組みはじめているのです。しかも、実際に収めている保険料はこの2倍、同じ額だけお勤め先がカンパしてくれるのですから、これほどお得な保険商品はないでしょう。こんなことを知っていれば、若いのに老後が不安な心持ちも、少しは和らぐのではないでしょうか。
でも、何か行動しないと安心できない、そんな人に聞いてみたいのが、「学生納付特例を利用してましたか?」。20歳以上でも学生なら、国民年金の保険料が支払免除される制度です。でも、この免除は、正確には納付の猶予、10年以内に追納しないと老齢基礎年金の受給額には反映されません。ですから、20代の老後準備の第一歩が「追納の手続き」になる人は案外多いはずです※2。これも、20代で知っておきたい「お金の知恵」と言えるでしょう。ご参考まで。
大和証券
2021/11/12作成
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