NISAとつみたてNISAは、毎年一定金額(前者は120万円、後者は40万円)の範囲内で金融商品を購入し、そこから得られる運用益が非課税になる制度です。儲かれば儲かるほど得をする、と言えますが、儲かった人しか得をしない、とも言えます。両制度とも元本保証ではないので、当然損をすることもありますが、運用益非課税の特徴を具体的にイメージするため、過去3年間の実績等で検証してみました。
まず、どれくらい儲かったのか?2018年にNISAで購入された金融商品のうち、2020年末時点の評価益上位の銘柄を調べてみました※1。
NISA評価益調査結果
いかがでしょう?アップサイドを狙うにはやはり株式ですね。1,500万円超の評価益だと非課税のメリットはその約20%で、なんと300万円超!儲かれば儲かるほど得をするのがよく分かります。NISAは非課税メリットは「凄い!」ですね。
次は、どれくらいの人が儲かったのか?つみたてNISAの試算で確認してみましょう。つみたてNISAの商品で利用者が多いのは、(1)日本株式、(2)先進国株式、(3)国内外4資産、(4)国内外8資産を投資対象とする投資信託です※2。2018年1月から3年間、月3.3万円ずつ、(1)~(4)の投資信託を積立投資した場合の試算結果は以下のとおりです。
つみたてNISA評価益試算結果
いかがでしょう?つみたてNISAが始まって3年間の評価益は+10%弱~+20%強、悪くない水準です。それ以上に、どの投資対象も儲かっていることが注目に値します。利用者の多い投資対象で試算しましたので、現状、つみたてNISAでは儲かっている人がたくさんいる、ということだと思います。
「つみたてNISAじゃ、物足りない!」なんて人もいるかも知れませんね。それならNISAで儲かれば儲かるほど得をする、を狙えばいいと思います。でも、儲かった人しか得をしない、という、ある意味、限定的なメリットであるにも関わらず、「儲かっている人がたくさんいる」という試算結果を見ると、つみたてNISAの非課税メリットも「凄い!」と思います。
大和証券
2021/4/16作成
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