ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.38(2019年2月22日)投資は必要だと思うが、投資を行わない理由

先日、「人生100年時代FORUM2018」というイベントで、セミナーをいくつか聴講してきました。イベントのメッセージは、「人生100年時代は、生命寿命だけでなく、健康寿命と資産寿命も伸ばすことが大切になる」ということ。そして、資産寿命を伸ばすためには「投資」を一つの選択肢として考える必要がありますが、「そうは言っても、投資になかなか一歩踏み出せない」という人も数多くいらっしゃるのだと思います。

このイベントで聴講したセミナーでも紹介されていましたが、金融庁が実施したアンケート調査結果が、「投資」に一歩踏み出せない人の心持ちを端的に表していたのでご紹介します。

投資は必要だと思うが、投資を行わない理由

投資は必要だと思うが、投資を行わない理由

※ 投資未経験者1,135名の回答割合、出所:金融庁「国民のNISAの利用状況等に関するアンケート調査(2016年2月)」

この調査結果をみて私がいつも思うのは、こうした理由を挙げる方が持っている「投資」のイメージとは、いわゆる、「株式のデイトレーダー」のようなものではないか、ということです。でも、現役世代にとって必要な「投資」とは、そのようなものではありません。つまり、「投資」には、いくつか種類がある、ということですが、私なりにまとめると、以下のようになると考えています。

投資の主な類型

投資の主な類型

先ほど挙げた「株式のデイトレーダー」のようなものとは、上記(1)だと考えてください。「今ある資産を増やしたい」から、銘柄選定や売買タイミングを見定めるため、日中も相場とにらめっこ、となります。こんな「投資」をイメージすると、「お金も知識も時間もないので、投資は行わない」となる訳です。

一方、現役世代は、「今から資産を作る」ことになるので、必要なのは上記(3)であり、そのための特徴やコツは「株式のデイトレーダー」とは異なるものになります。具体的には「長期・積立・分散」のいわゆる「投資の3大原則」と呼ばれるものです。

「投資」に躊躇している人の中には、実は現役世代に必要な「投資」を誤解しているケースが多いかも知れません。このコラムを通じてそうした誤解も解いていければ、と考えています。

大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2018/12/14作成

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