このところ、NHKネタばかりですが、先日、『助けて!きわめびと』という番組の「人生を豊かに過ごす!定年準備のススメ」という放送で、定年本のベストセラー作家、楠木新(くすのき あらた)氏が、こんなことをおっしゃっていました。
「例えば、60歳で定年になって、そのあとずっと過ごしていったら、自由時間ってどれくらいあると思いますか?」
「これはちょっと私の方で計算したら、8万時間ですね。1日自由になる時間が何も仕事をしないと大体11時間くらい、これ私自身の経験なんですけど。それで、今、平均の余命が長くなっていますので、60歳の時だと男性で84歳くらい、女性だと88歳ぐらいまで生きるという試算で計算すると、自由時間が8万時間なんですね。」
「今、働いている方は労働時間が年間1,800時間なので、40年間ずっと働いてきた労働時間より長い自由時間があると。この自由時間をどうやって過ごしていくか、というのが、人生後半戦の大切なポイントだと思っているんですね。」
8万時間って聞いて、皆さんはどんな感想を持ちましたか?私は「老後は本当に長いんだなぁ~」と改めて感じましたが、“8万”という時間が途方もない数字なので、正直に申し上げて、「どうしたらいいか分からんなぁ~」とも思いました。
そこで思い出したのが、先日、ノーベル賞を受賞された本庶佑(ほんじょ たすく)教授の記者会見での言葉です。
「(モットーは)まずは好奇心。そして簡単に物事を信じないことだ。論文の内容を疑い、自分の目で見て確信の得られたものを信じることを大切にしてきた」(2018/10/2、日本経済新聞)
楠木氏のことを疑うわけではないですが、本庶教授にあやかって自由時間のことを少し調べてみました。
1日あたりの平均自由時間※
定年後の自由時間は楠木氏のおっしゃるように1日11時間ですね。それを自宅のパソコンで確認したちょうどそのとき、妻が後ろを通りかりました。私が「楠木さんが…、本庶教授を見習って色々と…」と自慢げに説明したところ、妻が一言「何だか大層なことを言ってるようだけど、それって、定年後も夫は家事を手伝ってないってことじゃないの?」と。男女差を見ると…、たしかにご指摘の通りです(冷汗。。。)。
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2018/10/5作成
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