前回、「日本人最大の死亡原因はガン」という話をご紹介しました。今回はこのガンに関する「いま、できる、こと」として、平均的にみて「ガンはいつ頃なって、治療費はどれくらい?」をざっくりと探ってみました。
ガンと診断される人の(累積)割合※1
生涯という観点では、まさにTVCMでよく聞く「人生100年時代、2人に1人はガンになる」ということになりますが、ライフイベントとして備える、という観点で4人に1人以上がガンと診断される年代をみると、男女ともに70代が目安となります。
ガン経験のある人に質問した結果※2
また、ガン経験のある人によれば、実際の治療費は2/3の人が100万円程度以下、8割強のほとんどの人が200万円程度以下と回答しています。ガンの部位や程度にもよりますが、ガン治療費は200万円が一つの目安と言えるでしょう。実は、同じ質問をガン経験のない人に聞いたところ、治療費を300万円以上と予想した人が最も多かったそうです※2。経験者と未経験者にギャップがある、ということですね。
そして、このギャップはガン治療費への備え方と実際のまかない方にも影響を及ぼしています。ガン経験のない人は治療費が実際以上に嵩むと予想しているため、その備え方は7割が「保険」とのこと※2。一方、表をみると、ガン経験のある人は治療費を「保険(49%)」だけではなく、「貯蓄(43%)」でまかなっている人も多い、ということが分かります。これも経験者と未経験者のギャップと言えますし、ガンへの備えは70代までに200万円という相場観を知っているか否かで、ガン保険への入り方も変わってくると思います。
つまり、若い人にとってガンは「めったに起こらないけど、もし起こったら自分のお金ではまかなえないし、いつ起こるか分からないこと」になりますので、「保険」でそのリスクに備えるのもアリでしょう。一方、歳を重ねた人にとってガンは「ライフイベントとして備えるべきこと」になりますので、「保険」よりも「貯蓄」で対処する方が合理的だと言えるのではないでしょうか。
(ガン治療費はガン治療全般に関わる費用(入院、食事、交通費等を含む)の総額)
大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2018/8/17作成
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