去る7月20日、公表された厚労省の「平成29年簡易生命表」によれば、男性も女性も平均寿命が過去最高を更新して、それぞれ81.09年、87.26年になったそうです。これを国際比較すると、男性は香港、スイスに次いで第3位、女性は香港に次ぐ第2位、とのこと。こんな世界的にも超長寿国といえる日本では、一体、何が原因で寿命を終えることになるのでしょうか? 今回は日本人の死亡原因を探ります。
男女別・年齢別の主な死亡原因※1
まず、最大の死亡原因は悪性新生物、ガンですね。若くしてガンでお亡くなりになる女性が多いことも分かります。乳ガンリスクが高いことが主な原因です。なお、「男性ではおおよそ4人に1人、女性ではおおよそ6人に1人がガンで死亡する※2」そうですので、ガンの生涯リスクは男性のほうが高いと言えるでしょう。
また、死亡原因としてガンに次いで多いのが、心疾患(急性心筋梗塞)と脳血管疾患(脳卒中)です。ガンとあわせて、日本人の三大疾病と呼ばれ、通常の病気と比べて治療費が嵩むことも特徴です。その経済的リスクに備えるための「三大疾病保険」は、ネーミングも含めて(羨ましいくらい)とても分かりやすい商品だと思います。
気になるのは自殺です。6月に厚労省が公表した「自殺対策白書」でも、「我が国における若い世代の自殺は深刻な状況」、「15~34歳の若い世代で死亡原因の第1位が自殺となっているのは、先進国では日本のみ」とのこと。特に、未成年の自殺はやるせない気持ちになりますが、自殺総合対策推進センターの分析※3によると、学生で自殺者が最も多い日とは、中高生で9月1日、小学生では11月30日になるそうです。
夏休み明け、という9月1日は分かりますが、なぜ11月30日なのでしょうか? 私には想像もつきませんが、おそらく通り一辺倒ではない理由がそこにあるのでしょう。そして、そうした理由を探り続けることで本当の自殺対策に繋がるのかも知れません。
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2018/8/10作成
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