コラム

アセットアロケーションの決め方とは 専門家が解説

2021年 12月02日 公開

このページを共有する

アセットアロケーションのイメージ

資産運用において、時に個別銘柄の選択より重要と言われるアセットアロケーション。どのような場合に重要となり、どのように構築すべきなのか、アセットアロケーションの基本的な考え方やその組立て方法について解説します。

効率的な資産運用は、大和証券の資産運用プランニングがおすすめ!

効率的な資産運用は
大和証券の資産運用プランニングがおすすめ

詳しく見る
効率的な資産運用は、大和証券の資産運用プランニングがおすすめ!

効率的な資産運用は
大和証券の資産運用プランニングがおすすめ

詳しく見る

アセットアロケーションの基礎

まずは、アセットアロケーションの概要について、ポートフォリオとの違いなども含めて見ていきます。

アセットアロケーションとは

アセットアロケーションとは、資産(アセット)の配分(アロケーション)のことです。すなわち、「どの資産にどの程度の比率で資金を配分するか」を決めていくことを意味します。運用の世界では、資産はその特性に応じて「国内株式」や「海外債券」などに大きく区分されており、例えば「国内株式を40%、国内債券を40%、外国株式を20%」といったように資産の配分を決めることを、アセットアロケーションを決めるといいます。

ポートフォリオとの違い

アセットアロケーションと混同しやすい言葉に、ポートフォリオがあります。ポートフォリオとは、アセットアロケーションを実際の運用商品、例えば株や債券、投資信託などに落とし込んだものです。前述の例で言うと、国内株式40%を「〇株式20%、△ファンド20%」などに分解したものがポートフォリオにあたります。

アセットアロケーションがなぜ重要なのか

短期投資においては、具体的にどの商品に投資するのか、といったポートフォリオ的な観点が重要となりますが、中長期投資の場合、ポートフォリオそのものよりは、アセットアロケーションの方が重要となります。
なぜなら中長期投資の場合、運用パフォーマンスは、個別銘柄の影響より投資対象資産の特性そのものに大きく影響を受けるからです。
具体的な例で言うと短期投資の場合、A株に投資するのか、B株に投資するのかといった銘柄選択がパフォーマンスに大きく影響を与えますが、中長期投資の場合、A株・B株を問わず株式にいくら投資するのか、債券にいくら投資するのか、といった資産配分そのものがパフォーマンスに大きな影響を与えるからです。実際、中長期投資では、アセットアロケーションがリターンの8割から9割を決めると言われています。

アセットアロケーションの組立て方

家族の資産を分散投資するイメージ

では、アセットアロケーションはどのように決めればよいのでしょうか。アセットアロケーションにはその考え方として、大きく以下の2つがあります。

  1. @ 戦略的アセットアロケーション
  2. A 戦術的アセットアロケーション

戦略的アセットアロケーションとは、「中長期的にどのような資産配分で運用することが効率的か」といったことを主軸とした考え方です。一方、戦術的アセットアロケーションは、「短期的にマーケットの状況に応じて機動的に配分を変えていく」という考え方です。

一般的に、戦略的アセットアロケーションに基づき中長期的な運用を行ないつつ、戦術的アセットアロケーションはその補完として位置付けるのが、基本的なスタンスとなります。

では、次に、具体的なアロケーションの組立て方を見ていきましょう。

ライフステージで考える

ライフステージによってアセットアロケーションの組立て方は変化します。

比較的若い世代の方は長期投資が可能です。そのため、株式など比較的リスクが高く、期待リターンの高い資産に大きく配分することで、たとえ一時的に損失を被ったとしても、高いリターンを狙うことが合理的という見方もあるでしょう。 一方、間もなく定年を迎える方や既に老後生活を送られている方は、債券などの比較的リスクが低い資産の配分を大きくすることで、安定したリターンを狙うことが合理的といえるでしょう。

リスクとリターンの効率性で考える

投資においてはリスクに対するリターンが大きいほど効率的といえます。では、効率的なアセットアロケーションとは、どのようなものでしょうか。

効率性の検討にあたっては、一般的に「有効フロンティア」という考え方を用います。有効フロンティアとは、無数にある資産の組合わせの中で、同じリターンであれば最もリスクが小さい組合わせ(同じリスクであれば最もリターンが大きい組合わせ)を示す点を結んだ曲線のことです。縦軸にリターン、横軸にリスクを取ると、下記のグラフのようになります。

基本的に、有効フロンティア上に位置するリスク・リターンが期待できるアセットアロケーションのことを、効率的なアセットアロケーションといいます。

有効フロンティア曲線の図版

各国の景気動向や世界情勢から考える

各国の景気動向や経済政策などからアセットアロケーションを調整していくことも重要な考え方です。前述の戦術的アセットアロケーションに分類される考え方といえます。

例えば、第2次安倍政権下で打ち出された「三本の矢」を中心とする経済政策、いわゆる「アベノミクス」で恩恵を受けた資産クラスは、その後大幅な上昇を見せました。こうした経済政策の動向から、特定の資産クラスに対する配分を多くすることは、時に有効な投資手法となります。

ただしこうした戦術的な調整は、見通しが逆に動いた場合など、思わぬ損失が生じる場合もあります。やはり、戦術的なアロケーションは、戦略的アロケーションの補完と考え、慎重に判断していく必要があります。

アセットアロケーションの組立てに専門家のサポートを

さて、これまで見てきたように、アセットアロケーションを組立てるには考慮すべきことが多くあります。またある程度データや市場に関する情報等も必要となってきます。更には環境の変化に応じて適宜見直しを行なう必要も出てくることでしょう。そうしたことを勘案すると、アセットアロケーションの組立てには専門家のサポートが有効です。

大和証券の資産運用プランニング

大和証券では、多様化・高度化するお客さまの資産運用ニーズを背景に、グローバルで高い実績を誇る資産管理ツールを活用し、中長期的な観点からお客さまの資産全体に対するコンサルティングを行なうサービスとして「資産運用プランニング」をご提供しています。
「資産運用プランニング」では、最先端の金融テクノロジーを活用したリスク分析や将来シミュレーションが可能であり、お客さま一人ひとりに最適なアセットアロケーションをご提案いたします。また投資実行後には、定期的なモニタリングを通じ、アセットアロケーションの見直しもサポートいたします。

お客さま一人ひとりにあった最適なアロケーションを

本記事では、アセットアロケーションの組立て方の基本について解説してきました。アセットアロケーションは、中長期的な資産運用を行なう上で必須となる考え方ですが、実際にアロケーションを構築・運営するにはさまざまな要素を勘案する必要があり、一筋縄ではいきません。
大和証券の資産運用プランニングでは、最先端の金融テクノロジーを活用し、お客さま一人ひとりにあった最適なアセットアロケーションをご提案いたします。ぜひ一度、ご利用をご検討ください。

執筆:アイレップ

効率的な資産運用は、
大和証券の資産運用プランニングがおすすめ!
効率的な資産運用は、
大和証券の資産運用プランニングが
おすすめ!
資産運用プランニング

世界のウェルス・マネジメント分野での高い評価と実績を誇る資産管理ツールを駆使して、お客さまの金融資産の分析から投資意思決定のサポートまで、資産運用のあらゆるシーンで最適なソリューションをご提供します。

効率的な資産運用は、
									大和証券の資産運用プランニングがおすすめ!
詳しく見る

この記事をシェアする

このページを共有する