ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.321(2024年8月30日)セミナーFAQ/退職金の運用では積立投資も1つの選択肢
50代、60代向けのライフプランセミナーでの質問です。
「分散投資が望ましい、とのことですが、退職金も毎月ずつ投資したほうがいいのでしょうか?」
ご質問されたのは、ものすごく勘が良い方ですね。というのも、他の現役世代とは異なり、50代、60代は「まとまったお金の運用や管理」に直面する方が多くなるわけですが、そんな場面でも、投資を考える上で大切なことは変わらない、と以下のようにご説明をさせて頂いたからです。
投資の三大原則=投資リスクをコントロールする方法
さて、「まとまったお金の運用や管理」と言っても、何か一発逆転を狙うとか、これまでとは違った方法が必要だとか、そういうわけではありません。大切なことは、あくまでも投資の三大原則、長期・積立・分散、これが投資のリスクをコントロールする方法でしたよね。例えば、人生100年時代と言うことを考えれば、50代、60代でも長期投資はできると思います。でも、20代、30代、40代の方々と比べると、やはり投資期間は短くなるわけですから、考え方としては、長期が少しままならなくなる分、特に大切になるのが積立と分散だとご説明したのです。これをちゃんと理解いただいたことが、冒頭のご質問に繋がったのでしょう。ある意味、講師にとっては嬉しいご質問だと、そんなふうに感じた次第です。
ご質問の「退職金も毎月積立投資をしたほうがいいの?」は人それぞれですが、以下のような方々の退職金の運用では、積立投資も1つの選択肢になると思います。
- ①
「退職金で投資デビューをしてはいけない」といったネット記事を見て、退職金の運用に踏み出せない人
- ②
投資した直後に金融ショックに遭いたくないので、退職金の運用に躊躇している人
- ③
インフレに備えるために投資は必要だと思うけど、退職金を一括で運用するとなると、少し怖さを感じている人
要は、まとまったお金なんだから、一括投資してもいいし、積立投資してもいい、つまり、資産がある分、投資の選択肢も増えることになる、そんなふうに理解頂ければと思います。
大和証券
2024/1/19作成
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