ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.276(2023年10月20日)ライフプランセミナーFAQ⑧/ジュニアNISAと新NISAで子供の貯蓄

20代と30代向けのライフプランセミナーでの質問です。

「子供の貯蓄について、ジュニアNISAと新NISAを検討しているが、両者の違いは?また、ジュニアNISAは2023年9月で終了すると聞いているが、その後はどのように運用するのがおすすめか?」

最近とても多いご質問ですね。子供の貯蓄について、ジュニアNISAと新NISAを検討している、とのこと。ご質問の意図を汲みながら回答を考えてみました。ご一読下さい。

まずは両者の違い、整理すると以下のようになると思います。

  • ① ジュニアNISAを利用できるのは未成年者、一方、新NISAは18歳以上なので未成年者は利用できません
  • ② ジュニアNISAで投資できるのは2023年末まで、来年から新たな投資はできませんが、投資した分は18歳になるまで非課税で保有できます
  • ③ 一方、新NISAで投資できるのは2024年から、また、いつまでも非課税で保有できるようになります
  • ④ 投資できる金額はジュニアNISAが年間80万円、新NISAには投資できる枠が2つあって、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円、併用もできるので合わせて年間360万円

こうした違いを踏まえると、子供のための貯蓄という意味では、今年からなら子供名義のジュニアNISA口座と来年からの親名義の新NISAを併用して、来年からなら親名義の新NISAだけを利用する、という感じになります。なお、ジュニアNISAは2023年末まで投資できますが、口座開設自体は9月末までに行う必要がありますので、今年から子供のための貯蓄をはじめるなら、今すぐにジュニアNISAの口座開設手続きを進めること、忘れないでくださいね。

あとは、どのように運用するのがおすすめか? 子供のための貯蓄と言えば、やはり大学の教育資金ですかね。将来の、ある程度まとまった資金を準備するための基本は「投資の3大原則」、長期・積立・分散投資を心掛けることですから、新NISAでつみたて投資枠を活用することを前提に、今年のジュニアNISAから、毎月決まった金額で積立投資を続けること、こんな運用方法が考えられるかと思います。

アイディアをもう1つ。お子様の年齢にもよりますが、せっかくの子供名義の口座ですから、ジュニアNISAで何に投資するか、お子様と話し合ってもいいかもしれません。来年からの新NISAとは別枠で考える、ということですが、何よりもの投資教育の機会になる、そんなふうに思います。ご参考まで。

  • ※なお、新NISAでは買付金額ベースで、つみたて投資枠と成長投資枠をあわせて1800万円(うち成長投資枠は1200万円)までという非課税保有限度額というルールが導入されます

大和証券
2023/9/8作成

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