ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.247(2023年3月31日)どうする!?新NISA⑦/「孫に贈与でNISA」を後押しする、祖父母と孫の相場観

2024年からの新しいNISA、その活用法として、高齢世代の皆さまに「孫に贈与でNISAがおススメ」なんて話しをすると、少なからず、こんなご意見を頂戴することがあります。

「ところで、孫は投資の話しを聞いてくれるかな?実の息子とも話したことないけど…」

国民的な金融リテラシーの向上が課題と言われている日本では、そういう心配もあるかもしれませんね。言わば、お金を贈与するだけでなく、相場観も贈与できるかどうか、ということですが、実はその点、私はあまり心配していません。どういうことなのか、祖父母と孫の相場観という話しをご紹介しましょう。

アメリカのある調査によると、個人の投資判断に大きな影響を与えるのは、10代から20代にかけて、どんな株式市場を経験したのか、ということだそうです。例えば、株式市場が好調な時代に育った人は、株価が低迷している時代に育った人に比べて、その後の人生で株式に投資する金額が多かった、そんな調査結果を目にしたことがあるのです。

そこで、日本の場合はどんな感じになるのか、ちょっと調べてみました。贈与する人は70代が多いと言われますので、今年75歳になる人と、そのお孫様世代の20代、その中でも今年25歳になる人が、10代から20代に、どのような株式市場を経験しているのか、並べてみたのが下図のグラフです。

祖父母と孫の相場観

祖父母と孫の相場観

いかがでしょうか?なんとなく似たような右肩上がりの株式市場を、今年75歳の人も、今年25歳の人も、同じように経験している、そんなふうに見えるかと思います。先ほど、私が「あまり心配していません」と言ったのは、こういうことなのですが、高齢世代とそのお孫様は、意外と投資の話しが共通の、そして、共感できる話題になるかもしれないのです。

ですから、高齢世代の皆さまは、ある意味、自信をもって、積極的に、お孫様に投資の話しをしてあげてほしいと思います。そして、これから「孫に贈与でNISA」が流行っていけば、それがひいては国民的な金融リテラシーの向上にも繋がるんじゃないかと、そんなことも願っています。ご参考まで。

  • ※ ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.246 どうする!?新NISA⑥/相談が多い、「孫に贈与でNISA」 参照

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2023/3/3作成

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