ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.232(2022年12月16日)上場企業の社員が「持株会」からやるべき、5つの理由

上場企業の約9割が導入している持株会。でも、加入者は導入企業の従業員全体の約4割に留まっています※1。そこで今回は、残り約6割の皆さまへ、人が投資をやらない理由を読み解きながら、持株会のことをご説明したいと思います。

さて、金融庁の調査※2によれば、投資をやらない理由とは、「まとまった資金がない」、「投資の知識がない」、「投資は損をしそうで怖い」、「購入方法がわからない」、そして「時間的なゆとりがない」の5つです。1つずつ確認してみましょう。

まずは「まとまった資金がない」。人生には結婚や出産、教育費用や住宅購入、そして老後の生活費と色々なお金がかかります。投資に回すお金がないのも、わからないではありません。でも、持株会なら、1口千円くらいから無理なく始められます。まとまった資金を用意する必要はないのです。

次は「投資の知識がない」。たしかに知識は大切です。でも、あれこれ考えると、逆に投資に踏み出せなくなります。知識があってもなくても、お試し的な投資だといいですよね。実は持株会なら、売ったり買ったりは頻繁にできませんが、持ち分に応じて配当を割り当てられます。言わば、持株会はお試し的な投資、知識の有無を問わず、始められるのです。

3つ目は「投資は損をしそうで怖いから」。損をすると怖いと思う気持ちもわかります。でも怖いのは「よくわからない」の裏返し。そして、持株会の投資先、お勤め先の会社のことはよくわかっているでしょうし、「怖い」ってこともないはずですよね。

4つ目は「購入方法がわからない」。たしかに株式の注文には「成行(なりゆき)」とか「指値(さしね)」とか、お作法があったりします。でも、持株会なら、給与天引きで毎月株式を購入しますので、面倒な手続きや手間は全くかかりません。

最後の5つ目は「時間的なゆとりがない」。たしかに毎日、忙しいですよね。でも、持株会なら、年1回とか年2回、毎年決まった時期に申込を受け付けます。ですから、逆にこのタイミングをご自身の将来を考える、毎年の恒例行事としてルーティン化すればよいと思います。次回の申込時期には、持株会の加入や増額を検討してみてはどうでしょうか。

以上、1つずつ確認してきましたが、持株会には「投資をやらない理由」が全くありません。逆に言えば、上場企業の社員なら持株会からやるべき、そんな5つの理由になるかと思います。ご参考まで。(YouTube動画もあわせてご視聴下さい)

YouTube動画「大和証券マネースクール」より

YouTube動画「大和証券マネースクール」より

  • ※1 出所:東京証券取引所「2020年度従業員持株会状況調査結果の概要について」(2022年6月10日)
  • ※2 出所:金融庁「国民のNISAの利用状況等に関するアンケート調査(2016年2月)」

大和証券
2022/9/15作成

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