「72の法則」は……、これまでに何度も申し上げてきましたので、改めて説明はいたしません(笑)。でも、「72の法則」は、お金とのつきあい方、特にお金を借りるときに役に立つ、そんな話をしたことを覚えていますか?皆さんが普段使っているクレジットカードも、経済行為としては借金と同じ、その手数料※1はこんな感じでしたよね。
例えば、クレジットカードでキャッシングを利用すると、手数料(金利)は18%、「72の法則」に当てはめて72÷18=4年で借金は2倍になるのです。そして、ご覧いただいている手数料(金利)の表と「72の法則」を踏まえて、クレジットカードの正しい使い方を考えると、こんなことが言えるかと思います。
さて、クレジットカードで家を買うのなら、この使い方さえ覚えておけば大丈夫ですが、さすがにそんな人は……いないですよね。新築住宅を買うとなると、全国平均でも3000万円から4000万円といった大きな金額になるからです。そして、このような大きな金額ですから、通常は、銀行から住宅ローンを借りて家を買う人が大半です。住宅ローンの話になると、金利や返済方法等のテクニカルなことが気になる人が多いようですね。でも、住宅ローンもクレジットカードと同じ借金ですから、考え方は同じだと思います。
お金を借りて家を買うときの注意点※2
まず、クレジットカードの正しい使い方の1つ目。使わないことが一番ですが、使うときはなるべく1回払いでしたよね。でも、家を買うには1回払いでは難しい、という話もしました。であれば、まず考えるべきは、なるべく借金をしないように頭金と呼ばれる自己資金を多めに用意すること、これが住宅ローンを検討するうえでは一番大切になるのです。
2つ目の正しい使い方は、余裕をもって返せる金額にすること。これは住宅ローンでも全く同じですよね。そして、住宅ローンでは、3つ目にようやく金利や返済方法の話が出てくる、そんな順番になるのです。
ですから、20代からクレジットカードの正しい使い方を意識することが、ゆくゆくは「人生の3大支出」の一つ、家を買うときにも役に立つ、そんなことがわかりますね! ご参考まで。
大和証券
2022/2/10作成
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