新型コロナショックによる株急落を好機と捉え、投資を始める人が増えているようです。先日、こんな記事を見ました。
初心者「株急落で好機」※
この記事を読んで、日経新聞電子版のCMに出演している清原翔さんばりに「なるほどね!」とつぶやけましたか? 私は「誤解する人がいるかも?」と思いました。というのも、この記事には特徴の異なる2つの投資が語られているからです。つまり、投資にはいくつかの種類がある、ということです。私なりにまとめると、表のようになると考えています。
投資の主な種類・考え方
まず、株急落を好機と捉えている人は、今が投資を始める絶好のタイミングだと判断しているので、特徴やコツに照らすと表(1)の投資だと言えます。実はこのような投資では、長期運用にこだわる必要はありません。結果的に長期運用になるケースはありますが、重要なのは「買い」だけでなく、「売り」のタイミング。長期運用にこだわって、売り時のタイミングは逃したくないですね。
一方、積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)を始める人は上記(3)の投資です。実はこのような投資では、始めるタイミングにこだわる必要はありません。そもそも積立投資はタイミングのリスクを分散して、長期運用を続けるためにやるものですから。「始めるタイミングが悪かった!」と途中で長期運用をやめてしまうことは避けたいですね。
どちらの投資も難しいのが売りの判断。セミナーでもよくご質問を受けます。「今、売るべきか?」と相談があった際、私は「半分だけ売ってみては?」と申し上げることがあります。売った後に値上がりしても「まだ半分ある」、値下がりしても「半分売っておいて良かった」と、どちらでも後悔が少なくなりますので。「なるほどね!」と思っていただけましたでしょうか?(笑)
大和証券
2020/4/3作成
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