ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.70(2019年10月11日)ある土曜日の小学校、ボランティア授業での出来事と気付き

今年はなかなか梅雨が明けなかったですね。そんな梅雨空の中、1学期の終業式を土曜日に迎えた小学校を訪ね、日本証券業協会(以下、日証協)のボランティア授業「チャレンジ!お菓子の株式会社」に参加しました。

私は2度目の参加。日証協の方から「今回はサブ講師、次回はメイン講師を務めてもらいます」と言われ、正直、身が引き締まる思いがしました。前回は子供たちと一緒に授業を楽しむ(これも大切なことですが)といった心持ちでしたが、今回は先生の立場で授業に臨むことになったのです。子供たちの自主性を重んじつつ、それでいて一定の規律のようなものを示し(タイムマネジメントはとても大切です)、様々な工夫を凝らしながら(時には小道具を駆使しつつ)子供たちに楽しく学んでもらう。メイン講師を務められた金融インストラクターの授業は、私にとって、とても得るものが多い内容でした。

そんな風に次回ボランティアへの決意を新たにした授業でしたが、その後、挨拶のために職員室を訪ねたとき、先生同士でこんな会話がありました。

  • (若手男性教師)
    「(我々に向かって)ぜひ、儲かる方法を教えて欲しいのですが?」
  • (先輩女性教師)
    「あなたは儲かる、儲からないじゃなくて、まずはお金を貯めないとダメでしょ(笑)」
  • (若手男性教師)
    「(恥ずかしそうに)そうですよね〜(笑)」

まさにこの会話こそが、投資は必要だと思うけど、投資を行わない理由※1の第1位「まとまった資金がないから」という思い込みですね。思わず先生方に、少額でも資産形成できる制度としてiDeCoやつみたてNISAを紹介したい衝動に駆られましたが、終業式が始まる直前だったので断念しました。

なお、今回の授業に参加するにあたり、ボランティアの証として、日証協のゆるキャラ「とうしくん」のバッジを貰いました。

SDGsと「とうしくん」のバッジ

SDGsと「とうしくん」のバッジ

これで私のジャケットにつけるバッジが社章とSDGs※2、そして「とうしくん」の3種類に!その中でも最近、SDGsのバッジについて聞かれることが多くなりましたね。例えば、居酒屋で料理長を務める幼馴染からは「最近多いよ、そのバッジつけてるお客さん」と聞かされ、空の上ではCAさんから「我が社もSDGsやってます!」と話しかけられました。「物事や考え方が広まっていくって、こういうことなのかぁ〜」と思いつつ、普及ツールとしてのバッジの威力も感じています。そう言えば、就職を意識し始めた大学3年生の娘からも「お父さんの会社、SDGsやってるんだね!」と言われ、夕食時の父と娘の会話のきっかけにもなりました。妻は「エスディージー」の会話に入ってこれなかったのですが、たまにはいいでしょう。いつも私は妻と娘の「ジャニー」の話についていけないのですから(笑)。

  • ※1 出所:金融庁「国民のNISAの利用状況等に関するアンケート調査(2016年2月)」
  • ※2 2015年9月の国連サミットで採択された2030年までの国際目標。持続可能な世界を実現するために、17のゴール・169のターゲットを掲げています。

大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2019/8/2作成

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