ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.08（2018年7月27日）娘が20歳になった夫婦の会話／国民年金保険料、どうしよう？

昨年の夏、娘が20歳になった時の話の続きです。

娘のもとに「国民年金保険料納付書」が送られてきましたので、保険料をどうしようかと、妻と相談しました。以下、夫婦の会話です。

• 夫
  「明日香（仮称^※）の国民年金保険料のことなんだけど、どうしようか？」
• 妻
  「どれくらいなの、保険料って？」
• 夫
  「月1万6千円くらいだから、1年で20万円くらい。」
• 妻
  「う〜ん、いくらバイトしてるって言っても、明日香が払うのは無理っぽいわね。でも、たしか、学生は払わなくても良かったんじゃないの？」
• 夫
  「学生納付特例制度のことだね。申請したら学生の間は保険料を払わなくてもいいってことになるけど、気をつけなきゃいけないこともあるんだよ。この制度はあくまでも保険料の納付が猶予されるだけであって、10年以内に納めないと将来受取る年金額が少なくなるんだ。」
• 妻
  「えっ、そうなの？私も学生の頃、たしかこの制度を使って保険料を払ってなかったんだけど…。就職した後も払わずにそのままだから、受取る年金が少なくなるのね、私は…。」
• 夫
  「その話は、この前、明日香から聞いたよ（苦笑）。まあ、明日香自身では払えそうにないし、学生納付特例制度を使っても、お母さんみたいに払い忘れるってこともあるから、親として出してあげようか？」
• 妻
  「明日香には甘いんだから、あなたは…。」
• 夫
  「ちょっと予定外の出費になるけど、子どもが学生の間の国民年金保険料も子育て資金のひとつってことかもね。あと、前払いすると保険料が割引になるし、お父さんが明日香の保険料を払ったら、年末調整で税金も戻ってくるから、お得な面もあるんだよ。」
• 妻
  「それじゃ、明日香のことはお父さんに任せるからお願いね。それよりも、私の年金のことなんだけど、今から増やすにはどうしたらいいの？」
• 夫
  「いつも、“私は永遠の30歳”って言ってるんだから、近くの年金事務所に行って、学生納付特例制度の10年以内の追納手続きでもしてみたら（笑）」
• 妻
  「ふ・ざ・け・な・い・で！無理に決まってるでしょ（怒）」
• 夫
  「ごめん、ごめん。。。“任意加入制度”を利用すれば、60歳以降に保険料を納め、65歳から受取る老齢基礎年金を増やすことができるよ。」
• 妻
  「わかった！それまでにヘソクリで保険料貯めとくね！」

※昨年20歳を迎えた1997年生まれの女性で一番多かった名前（出所：明治安田生命HP）

大和証券　確定拠出年金ビジネス部
2018/5/18作成