ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.07(2018年7月20日)父親と20歳になった娘の会話/国民年金ってどうなの?
昨年の夏、娘が20歳になった時の話です。
娘の誕生日の月に、日本年金機構から「国民年金被保険者資格取得届書」が自宅に届いたので、手続きを進めました。娘は年明けに予定されている成人式をまだ迎えていなかったので、父親としては、この届書ではじめて「わが娘も成人したんだ」と実感することになり、結構印象的な出来事になった、という訳です。
その余韻に浸る間もなく、後日、「年金手帳」と「国民年金保険料納付書」が送られてきました。そうです、20歳になると、国民年金保険料を払わなければならないのです。以下、父親と娘の会話です。
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父親
「国民年金と厚生年金のことを、公的年金って言うんだけど、これまで学校で習ったことある?」
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娘
「う~ん、習ってないのか、忘れたのか、分からない…。というか、私、リケジョだから。」
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父親
「いやいや、理系とか文系は関係なく、みんな20歳になれば、国民年金に強制加入することになって、60歳になるまで保険料を払うことになるんだけど。」
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娘
「でも、私、払えないよ、毎月16,490円※1なんて。私のお小遣いよりも多いし…。あっ、思い出した!これからどんどんお年寄りが増えるから、今の若い子は、払い損になるって話だよね。だから保険料を払ってない人も多いって、聞いたことがあるけど。」
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父親
「実は結構お得な制度なんだよ、国民年金って。」
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娘
「えっ、そうなの?どういうこと?」
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父親
「ざっくりでいいから、自分がいくら払って、いくら受け取れるのか計算してみようか、リケジョなんだから。」
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娘
「…。(スマホを取り出しながら)え~っと、月16,490円だと1年で20万円だから、40年で800万円くらい。年金はどれくらい受け取れるの?」
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父親
「ざっくりいえば、年80万円※2。この金額を65歳から死ぬまでずっと受け取れるってこと。」
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娘
「えっ、40年で払った保険料の元が10年で取れて、今80歳のおじいちゃんやおばあちゃんみたいに長生きすれば、その分は丸儲けってことなの?」
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父親
「おっ、さすがリケジョ!損得の計算は早いね。国民年金はさらに障害保険や遺族補償のようなものもつくので、保険料はちゃんと払った方がいいよ。これは大人になった娘へお父さんからのアドバイス(笑)」
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娘
「あっざ~す(苦笑)。でも、お母さんも学生の頃は保険料を払ってなかったって言ってたけど。」
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父親
「えっ、ホント?まずアドバイスしなきゃいけない先を間違ってたってことか、お父さんは…(冷汗)。」
※1:平成29年度の国民年金保険料の月額
※2:平成29年度は満額で年779,300円
大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2018/5/11作成
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