だれにでも「あの時、こうしておけばよかった…」とか、「なんであんなことをしたんだろう…」と後悔すること、けっこうありますよね。後悔先に立たず、ということですが、興味深いアンケート結果を見つけました。「退職された方が定年退職前にやっておけばよかったことは何か?」(グラフ)です。
定年退職前にやっておけばよかったこと※
※出所:フィデリティ退職・投資教育研究所「退職者8,000人アンケート」(2015年2月)
まず、定年退職後、金銭面で不安がある方のうち、2/3が「(1)退職後の生活に心配しないだけの資産形成(をしておけばよかった)」と後悔しています。私たち現役世代は、これを反面教師とし、定年後に後悔しないよう、若いうちから資産形成に取り組んでいく必要がある、ということです。
一方、金銭面で不安がない方に悩みがないわけではありません。具体的には「(4)余暇を楽しめる趣味を持つこと」、そして「(6)地域ネットワークへの参画」については、金銭面で不安がある方以上に後悔されているようです。もしかしたら、金銭面で不安がない方の現役時代は、「お仕事ファースト」だったのかも知れません。
これはとても示唆深い結果だと思います。ライフプランとは、充実した人生を送るための生活設計と言われていますが、これは「お金」だけでは成り立たないからです。楽しい時間を過ごせる趣味を持ったり、近所の仲間と一緒に活動するといった、いわゆる「生きがい」というものも、ライフプランには不可欠だ、ということです(この「生きがい」と「お金」に、充実した人生を送るための土台となる「健康」をあわせて、ライフプランの3要素とよく言われます)。
さいごに1点。「(3)税制に関する知識の習得」は、退職後、年齢を重ねるにつれて、その重要性に気付く方も多いようです。退職してから「えっ、公的年金にも税金がかかるの!」とあわてないように、所得に関わる税制のことは、現役の頃から「意識高い系」でいた方がいいですね。
大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2018/4/27作成
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