いよいよ今回からテクニカル指標編がスタートします!
第1回を飾るのは、「移動平均線」です。
テクニカル指標とは、株価の値動きをよりよく理解するための指標のことですが、
その数ある指標の中でも最も多く使われているのが「移動平均線」です。
株価チャートを確認される際、株価チャートに寄り添うように上下に位置する線に見覚えがありますでしょうか?
そうです、あの道先案内人のように寄り添っている線が、「移動平均線」です。
移動平均線は、株の売買タイミングを計るための重要な指標の一つとされています。
テクニカル指標編 第1回目の今日は、「移動平均線」について学びましょう!
移動平均線は、日々ジグザグに変動する株価の足取りを滑らかに表すことで、株価の方向性や転換点を見つけやすくしてくれています。
そして、上値抵抗線や下値支持線としての機能や、ゴールデン・クロス、デッド・クロスと呼ばれる投資タイミングを計る機能、さらには移動平均乖離などの他のテクニカル指標への応用が効いたりと、大変使い勝手の良い指標です。
それでは実際に移動平均線を見てみましょう。
チャートを確認しよう! |
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日経平均株価に、絡むように線が配置されていますね。
この時、ただ漠然と株価や移動平均線を眺めるのではなく、直近●日間の平均と比べて今の株価は上にあるのか?、下にあるのか?と確認するようにしましょう。
直近●日間を平均することで、それと比較して今の株価が強い動きをしているのかどうかということを確認することができます!
移動平均線は、ある一定期間の株価の各終値を平均化して、その数字を結んでいった線のことですが、ある一定期間の株価の終値をどのように平均化していくのか、移動平均線の作成方法を確認しておきましょう!
手順【1】 描きたい移動平均の期間を決めます。
手順【2】 その期間の中で、一番古い終値を削って、新しい終値を足してと、次々と移動平均値を算出します。
手順【3】 算出された値を結んだものが移動平均線となります。
実際にこのような面倒な計算を自分でする必要はありません。
多機能チャートを使えば自動で表示できるのでご安心ください。
移動平均線には種類があります。
それぞれ参照するチャートによって、表示される移動平均線は異なります。
多機能チャートではどのように表示されるか、それぞれ確認してみましょう!
移動平均線の種類
参照するチャート | チャート上の表示 | チャート上の表示の意味 | チャートを見てみましょう |
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日足チャート |
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5日移動平均線 25日移動平均線 75日移動平均線 |
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週足チャート |
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13週移動平均線 26週移動平均線 52週移動平均線 |
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月足チャート |
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6カ月移動平均線 12カ月移動平均線 36カ月移動平均線 |
日足チャートを参照するなら、移動平均線も「●日移動平均線」を。
週足チャートを参照するなら、移動平均線も「●週移動平均線」を。
月足チャートを参照するなら、移動平均線も「●月移動平均線」を使うのがお約束です。
日足チャートの場合、5日や25日という期間設定が一般的ですが、それは1週間の営業日数が5日間であること、そして1カ月の営業日数が概ね20日強であることに起因しています。
それでは移動平均線の活用方法を3つ紹介します。
トレンドラインとしての移動平均線
移動平均線は、上値抵抗線や下値支持線となるケースが多く見受けられ、トレンドラインとしての役割も果たします。
チャートを確認しよう! |
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上値抵抗線だった移動平均線を株価が上抜けると、その移動平均線が次は下値支持線に変化することが多いです。
ゴールデン・クロス、デッド・クロス
二本以上の移動平均線を使用して売買の判断を行なう時、計算期間の短い移動平均線は、直近の相場の方向性を敏感に反映するので、相場のトレンドの変化を見るのに役立ちます。
計算期間の短い移動平均線が計算期間の長い移動平均線を上抜けることを「ゴールデン・クロス」と呼び、買いシグナルとなります。
逆に、計算期間の短い移動平均線が計算期間の長い移動平均線を下抜けることを「デッド・クロス」と呼び、売りシグナルとなります。
チャートを確認しよう! |
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<注意>株価がボックス圏内で推移している場合、「ゴールデン・クロス」「デッド・クロス」は逆指標(売買サインが本来とは逆)になりやすいので注意が必要です。
移動平均乖離率
株価と移動平均値の大幅な乖離は、利喰い売り、もしくは買戻しによってやがて修正される傾向があります。
テクニカル分析においては移動平均乖離率を用いますが、そのピーク・ボトムの目安となる水準は個別銘柄や指数によって異なります。
変動性の大きい銘柄はピーク・ボトムの振れ幅が大きくなり、変動性の小さい銘柄はピーク・ボトムの振れ幅は小さくなります。
チャートを確認しよう! |
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個別銘柄の場合、流動性のある大型の個別銘柄の短期のピーク・ボトムは、13週移動平均で±30%乖離近辺となることが多いです。
【ご参考】日経平均の経験的なピーク・ボトム水準 |
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それでは本日の締めくくりに、「ゴールデン・クロス(買いシグナル)」「デッド・クロス(売りシグナル)」を確認しましょう!
大和証券のオンライントレードの「多機能チャート」には、テクニカル分析に強くなる機能がたくさん揃っています。
大和証券オンライントレードにログイン
検索窓から銘柄を検索
※4桁の銘柄コードでも銘柄名でも、どちらでも検索できます。
多機能チャートをクリック
ダイワの多機能チャートなら、「ゴールデン・クロス」も「デッド・クロス」も簡単に見つけることができます!
「日足」「週足」「月足」とそれぞれ切換えて、移動平均線の動きや売り買いのシグナルを確認してみましょう。

テクニカル指標編【第1回のまとめ】
移動平均線の活用方法が習得できれば、相場を読む力は格段にアップします。
多機能チャートを使って、相場を判断する力のトレーニングを行ないましょう!

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