通常の指値・成行注文とは逆に、お客さまが指定した株価(以下「条件株価」といいます)以上になったら買付、以下になったら売付の注文を発注する注文形態です。
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また、お客さまが指定した条件株価に株価が到達した時(以下「条件合致」といいます)に、予めシステムに登録した注文を発注する注文ですので、株価の動きを見ながら機動的にお取引できないお客さまにとって、たいへん便利な注文方法です。
逆指値注文の利用方法は主に以下の3つです。
トレンドフォロー 株価が前回高値を上回った場合、一般に順張りの相場であれば積極的に投資するチャンスだと言われます。 こんなときに逆指値注文を利用すると、タイミングを逃さず投資することが可能です。 |
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ロスカット(損切り) 事前にロスカット水準を決めておき、買付けた株式が値下がりしたらロスカットするのも、損失拡大を防ぐ有効な方法です。このように逆指値注文はリスクコントロールに役立ちます。 |
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利益確定 株価が順調に値上がりして評価益が出ているので、多少値下がりしても一定の利益を確保したいというときには、逆指値注文が便利です。 |
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逆指値注文をご利用できるお取引コースおよび対象取引は下表のとおりです。
※NISA口座では逆指値注文を受付けておりません。
対象取引 | 「ダイワ・ダイレクト」コース | 「ダイワ・コンサルティング」コース |
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現物取引 (買付・売付・取消) |
○ | ○ |
信用取引 (買建・売建・買埋・売埋・取消) |
○ | × |
インターネット、スマートフォンアプリ「株walk」
条件株価とは、お客さまが指定するもので、その価格に到達したときに条件合致となる株価のことです。
条件合致後の注文とは、株価が逆指値注文の条件株価に到達した際に、発注する注文です。
執行条件と指値/成行が選べます。
買付余力・担保余力は、実際に発注される注文内容で管理されます。
(条件株価は、買付余力・担保余力の管理とは無関係です。)
時価950円の時に、〔条件株価〕1,000円以上になったら指値990円で1,000株買付の逆指値注文を発注する場合に必要な買付余力は990円×1,000株+手数料相当額となります。
上図のとおり
のような、時価よりも低い条件株価での買付の逆指値注文、または時価よりも高い条件株価での売付の逆指値注文は、注文受付直後に発生した市場の時価によって、即時に条件合致する可能性が高くなります。
注文受付後、条件付注文専用システムに条件株価を登録した時点から、市場の株価との照合を開始します。
そして、あらかじめ指定した条件株価に市場の時価が合致した時に、該当する注文を発注します。
買付、買建、買埋注文 | 市場の時価と条件株価を比較し、市場の時価が条件株価以上となった場合に発注します |
---|---|
売付、売建、売埋注文 | 市場の時価と条件株価を比較し、市場の時価が条件株価以下となった場合に発注します |
市場の時価情報は現在値および出来高または特別気配(注)および気配値数量を管理し、条件合致の判定を行います。
条件合致の判定基準は次のとおりです。
株価 | 出来高/ 気配値数量 |
条件合致判定 | 説明 |
---|---|---|---|
時価:変化あり | 出来高: 増加 |
○ | 時価が変化しているので、市場で時価が発生したとみなして、条件株価に合致する逆指値注文を発注します。 |
時価:変化なし | 出来高: 増加 |
○ | 時価は変化していませんが、出来高が増加しているので市場で時価が発生したとみなして、条件株価に合致する逆指値注文を発注します。(注1) |
出来高: 変化なし |
× | 時価および出来高が変化していないので、市場で時価が発生したとみなしません。 | |
特別気配:変化あり(注2) | 気配値数量: 変化あり |
○ | 特別気配が変化しているので、市場で時価が発生したとみなして、条件株価に合致する逆指値注文を発注します。 |
特別気配:変化なし(注2) | 気配値数量: 変化あり |
○ | 特別気配は変化していませんが、気配値数量が変化しているので市場で時価が発生したとみなして、条件株価に合致する逆指値注文を発注します。(注1) |
気配値数量: 変化なし |
× | 特別気配および気配値数量が変化していないので、市場で時価が発生したとみなしません。 |
注文・約定照会画面では、逆指値注文は以下のように表示されます。
条件合致前 | 「注文予約中」 |
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条件合致後 | 「注文中」 |
注文・約定照会画面において、逆指値注文は、条件合致前は「注文受付中」、条件合致後は「注文中」と表示されます。
条件合致前後に関わらず、逆指値注文の取消を受付けます。
条件合致前・条件合致後とも逆指値注文が訂正できます。
期間指定により発注した逆指値注文は、注文有効期限内であっても、以下の場合に注文失効となります。
前引け・大引けの直前で、逆指値注文の対象銘柄の株価が当該注文の条件株価に到達しても、当該注文は条件合致にならない場合がありますのでご注意ください。