ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.359(2025年8月7日)iDeCoについてのお話

今回はiDeCo(個人型確定拠出年金)についてお話していきたいと思います。

近年、“iDeCo”というワードはよく目にすること耳にすることが多いと思いますが、制度概要はご存じですか?

どのような制度なのか今一度確認していきましょう。

iDeCoは、自分が拠出した掛け金を、自分で運用し、資産を形成する年金制度です。掛け金は65歳になるまで拠出可能であり、60歳以降に老齢給付金を受け取ることができます。

次に、一定の条件も理解しておきましょう。60歳になるまでは原則として資産を引き出すことはできません。そして、iDeCoの老齢給付金を受給した場合は掛け金を拠出することができなくなります。

基本的に20歳以上65歳未満の公的年金の被保険者の方が加入でき、より豊かな老後の生活を送るための資産形成方法のひとつとして位置づけられています。iDeCoの加入資格は公的年金制度の各種被保険者種別を基に加入区分が決められております。ご自身が何処に当てはまるのか確認しておきましょう。

また、iDeCoの掛金には上限(拠出年度額)があり、加入区分に応じて拠出できる掛金の上限が異なります。こちらも併せて確認しましょう。

その掛金は自分で決めることができます。月々5,000円から始められ、1,000円単位で自由に設定できます。

運用商品についても自分で決めることができます。例えば、掛金1万円を5つの商品で運用する、など自分の運用方針を定めたうえで配分比率に基づいて運用商品を購入することができます。運用商品については、途中からでもスイッチング(これまで購入・運用してきた商品を売却して別の商品を購入する手続き)で入れ替えることが可能です。その際の運用益は非課税となります。

(例)掛金1万円を5つの商品で運用する場合

ご自身のライフスタイルに合わせた無理のない負担で老後にそなえることができます。

最後に、受取方法についてみていきましょう。iDeCoの年金資産は、老齢給付金として原則、60歳から受け取ることができます。受給を開始する時期は、75歳になるまでの間で選ぶことができます。

受取方法は3種類あり選択可能です。

① 一時金として一括で受け取る

原則60歳に達したら、75歳になるまでの間に、一時金として一括で受け取れます。

② 年金として受け取る

有期年金(5年以上20年以下)として取り扱いとなり、受給を開始する時期は、75歳になるまでの間で選ぶことができます。受給権が発生する年齢(原則60歳)に達したら、5年以上20年以下の期間で、運用管理機関が定める方法で受け取ることができます。尚、金融機関によっては、終身年金として受け取れる場合もあります。

③ 一時金と年金を組み合わせて受け取る

原則60歳に達した時点で一部の年金資産を一時金で受け取り、残りの年金資産を年金で受け取る方法を取り扱っている運営管理機関もあります。税制上のメリットを受けながら、より豊かな老後生活を送るための資産形成方法として、もうひとつの年金「iDeCo」への注目度は今後も上昇すると考えられます。

  • 出所:国民年金基金連合会HP

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