ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.355(2025年6月6日)分散投資の実際/「バランス派」の運用レシピ①

分散投資とは何か?金融庁HPによれば「1つの資産だけに投資するより、値動きが異なる複数の資産(国内/海外、株式/債券/不動産など)に分散して投資を行うことで、価格の変動をある程度抑えられ、安定的な運用を目指すことができます」とのこと。

今回は「複数の資産に分散」された、S・Iさんの資産配分を「バランス派」※1として紹介しましょう。

まずはその時期、2008年4月はリーマンショックの前ですが、非常に不安定な株式市場を目の当たりにし、株式よりも債券を多めに配分。さらに「今後の社会や経済情勢を考え、国内資産よりも海外資産を多めに」した点が秀逸です。

やはり資産運用の基本は長期、足元の投資環境だけでなく、将来の見通しも踏まえて資産配分を考える、そんな重要性を教えてくれる事例だと思います。なお、S・Iさんの資産配分、毎月1万円の積立投資シミュレーションでは、金融ショックに直面しても価格の変動をある程度抑えつつ、長期では資産もしっかり成長していることが確認できます。ご参考まで。

S・Iさん(男性、2008/4加入)の資産配分※2

S・Iさん(男性、2008/4加入)の資産配分

積立投資シミュレーション結果

積立投資シミュレーション結果

  • ※1 明確な定義があるわけではありませんが、株式や海外資産を多めに配分されている方を「積極派」、債券や預金が中心の方を「安定派」、資産と地域の分散を意識している方を「バランス派」としています
  • ※2 出所:大和ペンション・コンサルティング編集・発行「年金クラブレター(2010年 春)」

大和証券
2025/4/4作成

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