私は50代ですが、自分の老後はまだまだ先だと思っています。一方、仕事柄、50代の方々向けのライフプランセミナーで講師を務めますので、老後の生活についても話す必要に迫られます。いつも悩むのは、説得力のあるカタチで老後の生活のことを話すにはどうしたらいいのか? ということです。もちろん、色々な老後本を読んだり、近所のテニススクールで諸先輩方のお話を伺ったりして、自分なりに勉強している訳ですが、どうしても借りてきた話になってしまいます。それなら、実際に自分で老後生活を調査してみようと思い、今年の夏休みの1日を使って、高齢者の皆さまがどこで何をしているのか探ってみました。
なんとなく私がイメージする老後生活の朝は、まずラジオ体操から始まります。ですから、夏休みでもその日は朝早く起きて、近所の公園に向かいました(下の写真がその様子です)。
この写真は朝6時過ぎに撮ったものです。実は、近所の公園に集まっている高齢者は、毎日、朝6時よりも前から集まって、皆さんで体を動かしていたのです。そして、ラジオ体操が6時40分頃に終わると解散。どちらかと言えば、ラジオ体操がクールダウンになっているようで、かなりストイックです。おそらく、高齢者にとって「健康(=自分で動けること)」が生活をする上で極めて重要なのでしょう。そんな風に思いました。
その後、近所の色々なところに出歩いて、例えば、図書館や区役所、そして、区民プールや銭湯、パチンコ屋まで見て回りましたが、ラジオ体操の次に高齢者が目についたのは、犬の散歩!ちょうど、我が家の前が小さな川の遊歩道になっているのですが、朝と夕方は犬を介した社交場と化していました。私もいつかは犬の散歩デビューをしたいものです。
その日は猛暑、昼間はあまり高齢者を見かけませんでしたので、私の老後生活調査はラジオ体操と犬の散歩という結論しか得られませんでした。夏休みの自由研究としてはバッテンがつくような内容ですが、老後に「生きがい」をもって何をするかってことは、相当な準備が必要なのかも知れません。そして、ライフプランの3要素の中で、「健康」や「生きがい」に比べると、実は、老後の「お金」を準備することの方が取りかかりやすいのではないか、というのが私の老後生活調査のもう一つの結論です。
大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2019/8/30作成
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