ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.34(2019年1月25日)ライフプランニングの前にやっておいた方がよいこと

「ライフプランを立てた方が良いのは分かるけど、何だか面倒くさそうだなぁ〜」と思われている人、結構いらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんなあなたに、「ライフプランニングをやるかやらないかは別にして、その前にこれをやっておくだけでも随分違いますよ」という話をご紹介します。

この類(たぐい)でよくあるのが「家計簿をつけましょう!」という話です。最近の家計簿アプリには、レシートをスマホで撮影すれば簡単に仕訳できる、という優れモノもあるようですね。ですが、なかなかライフプランニングに一歩踏み出せない人の中には、「レシートをスマホで撮るの?」と、それすら面倒だと思う人もいるのではないでしょうか?そんな方に私がお勧めする「いま、できる、こと」は、「毎月1回、金融機関ごとに残高をチェックして合計するだけ」ということです。

金融資産の残高推移表(例)

金融資産の残高推移表(例)

具体的には上のような表をエクセルで作ればOKです。ポイントは、社内預金等には財形貯蓄や持株会といった勤務先の給与天引による資産も含む点です。なお、厳密でなくても、直近の報告書数字を記入するだけでも構いません。

こうした記録を行うことでどんな効果があるかと言うと、まず、「人は金融資産の合計を認識すると、それを減らしたくない」という思いが強くなり、お金の使い方が変わります。なんとなく使っていた支出にブレーキがかかる、ということです。また、金融資産の合計(=ストック)を前月と比較した差額、つまり、毎月の収支(=フロー)も自動的に把握できますので、定期的に収支を見直すきっかけにもなります。最後に、金融機関口座の棚卸しもできる、という副次的な効果もあります。

実は、この棚卸し作業は、「いま、できる、こと」としてお勧めしたいことでもあります。なぜなら、2018年1月に施行された休眠預金等活用法に基づき、10年間放置した銀行口座は2019年から「休眠預金」になるからです。没収される訳ではありませんが、解約に時間がかかることが想定されますので、今のうちに、昔作った銀行口座を整理した方がいいと思います。

私も先日、30年前に大学生の頃作った太陽神戸銀行と富士銀行の通帳を持って、三井住友銀行とみずほ銀行の店頭に行きました。普通預金1,000円が30年でどれくらい増えているか楽しみに足を運んだのですが、結果はそれぞれ260円と228円。色々と管理費用が引かれていたようですね。。。皆さんはそんな痛い目に遭わないように、お早目にご確認を!

大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2018/11/16作成

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