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心も体もととのう!人気の定番となった「サウナ」関連での注目銘柄は?


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    以前は“熱さの我慢大会”のようなイメージもあった「サウナ」ですが、最近はドラマ「サ道」など、老若男女に人気の広がりを見せています。緊急事態宣言も解除され、遠方のサウナにも少しずつ行けるようになってきた今の時期、ますます気になっている方も多いでしょう。「サウナ」の楽しさや注意点について「サウナ」に詳しい専門家から、そしてお金のプロにはサウナ関連の注目銘柄についてお話を伺いました。

    ●お聞きした方

    こばやしあやなさん

    フィンランド在住コーディネーター。サウナ文化研究家として情報発信を行ない、日本・フィンランド両国のメディア出演や講演活動、諸外国の浴場文化のフィールドワークを行なっている。著書に『公衆サウナの国フィンランド』。2021年12月に『クリエイティブサウナの国ニッポン』(いずれも学芸出版社)出版。

    戸松信博さん

    グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に行なう銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しをメルマガ「日本株通信」にて配信するほか、「All About」等で記事を執筆中。

    着々と新たな施設が登場!サウナブームへの期待とは

    熱くてたまらない空間で、男性がじっと我慢大会をするようなイメージがあった「サウナ」。でも、ここ最近は、サウナに関する漫画やドラマがヒットしたり、たくさんの著名人が「サウナ好き」を公言したりと、楽しみながらリラックスできる場所として注目が集まっています。

    サウナ文化が根付くフィンランド在住で、サウナ文化研究家のこばやしあやなさんは「日本でもサウナは人気が高まり、関連施設やサービスがどんどん増えていますね」と話します。

    「もとは、タナカカツキさんの『マンガ サ道』(講談社)から人気が出て、さらにドラマ化もされて、日本のサウナ人気に拍車がかかったのでは、と感じています。独特の心地よさを、マンガで『ととのう』と表現したことで、良さが多くの人に伝わって、興味を持つ人も増えたのではないでしょうか。

    体感しないと雰囲気がなかなか分かりづらいサウナ。忙しい現代人にとってデジタルデトックスをしてリラックスできる点も時代に合っていたのかもしれません。

    日帰りでサウナに行くだけでなく、最近はサウナがあるところを旅の目的地にすることも人気ですね。例えば、老舗のスーパー銭湯として有名な熊本の『湯らっくす』では、サウナ後に冷たい水を浴びる際に、地元の名水に頭まで潜れることが人気の秘訣のようです」(こばやしさん)

    サウナに初めて入る人は、どんなことに気を付けたらよいのでしょうか。

    「基本的には、サウナ、水風呂、そして外気浴までがセットになっています。まず体をしっかりと洗い、タオルで拭いてからサウナに入り、無理のない時間で出たら、再びシャワーを浴びて汗を流し、水風呂に入った後に、ベンチなどで外気浴を楽しむというのが一連の流れです。

    また、コロナ禍により、“黙浴”が基本になっていることが多いです。友人やご家族で行くときは、貸し切りでなければ、お話などは周りの雰囲気に合わせていただけたらよいと思います。

    ちなみに、サウナの歴史が長いフィンランドでは、ストーブの上で焼いた石を温め、水をかけてアツアツの蒸気を出して浴びるスタイルです。水をかけて蒸気を出すことを『ロウリュ』と呼ぶのですが、日本でも『セルフロウリュができます』と書いてあるのを見かけるようになりました。フィンランド語では、“やかんから出る蒸気”と“サウナで出てくる蒸気”は違う単語なんですよ(笑)」(こばやしさん)

    「サウナや水風呂に入る時間は何分?」と気になる人も多いと思いますが、「人によって異なるので、ぜひ体調や好みに合わせてみてください」とこばやしさん。

    「人によって体質も異なりますし、その日の体調も変わるもの。また、サウナによって温度や湿度も大きく違います。私個人的には、日本のサウナなら5分程度で十分だと思いますが、人それぞれですね。冷たい水風呂に1分以上入ると目眩なども起こりうるので要注意です。自分の体調を見ながら、無理のない時間で試していただきたいですね。サウナ、水風呂、外気浴の1セットを繰り返す回数も、その日の気分に合わせてみてください」(こばやしさん)

    スーパー銭湯、ホテル、アウトドアサウナなど、幅の広さも魅力!

    サウナは、銭湯に併設されているものだけでなく、スーパー銭湯や高級旅館、ホテルなどでも力を入れるところが増えているようです。レジャーとしても楽しめる場が広がり、サウナブームの追い風になりそうです。

    M&Aキャピタルパートナーズの資料によると、日本の温浴施設の市場規模は約1兆1000億円(入浴料・入館料の合計)と試算されているそう(内訳は、銭湯が約720億円、その他温浴施設が約1兆200億円)。

    「まさにバブルとも呼べるくらい、人気がどんどん増していますね。モバイルサウナやテントサウナなど、臨時に設置できるサウナも増えてきて、“サウナフェス”も開催されています。音楽フェスにサウナが設置されたり、ホテルの温泉にサウナが付いていたりと、ファミリーイベントとして体験できる場もあります。

    日本では特別な体験であるサウナですが、サウナ発祥の地であるフィンランドでは、日々の生活に根付いているんですよ。個人の家にサウナがある家庭も多いですし、大学やオフィスに併設されていることも。打ち上げでみんなでサウナに行くこともあります。サウナの横にキッチンや談話室があって、バスタオル1枚羽織ってお茶や食事をしたり、節度を守ってお酒を飲んだりという習慣があります。友達の悩みを聞くときや仕事のプロジェクトの打ち上げで、日本では『お茶しようか』『飲みに行こうか』というところ、フィンランドでは『サウナ行こうか』という話が出たりします。

    日本でも、ソロサウナといってお一人様用の貸し切り個室サウナが注目を集めたり、自分の家の一角にサウナを設けたりと、少しずつ日常に取入れる人も出てきていますね。日本最大のサウナ検索サイト『サウナイキタイ』も注目度が上がっていて、これからますます広がりを見せるのではないでしょうか」(こばやしさん)

    では、「サウナ関連」企業の株式に、投資するのはどうなのでしょうか。鋭い市場分析と銘柄分析に定評がある、グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博さんにお聞きしました。

    「私個人的には、サウナは大好きで40年くらい入り続けていまして、テレビドラマ『サ道2021』も見ていました。近年、人気の高まりを感じていて、株式市場でも、サウナの関連銘柄が増えていますね。ただ、最近は燃料費の高騰などから、都心では閉店したサウナも見かけます。コロナが収束してくれば、また活況になるのではないでしょうか」(戸松さん)

    戸松さんに、サウナ関連の注目銘柄について教えていただきました。

    「サウナを運営している企業のほか、サウナに関するサービスを提供している企業から選びました」(戸松さん)

    サウナ関連の関連銘柄5選

    企業名 事業概要(※) 注目理由 株主優待 株価(※)
    大江戸温泉リート投資法人(3472) 大江戸温泉リート投資法人(3472)
    東証(REIT)
    スポンサーである大江戸温泉物語グループが運営する全国各地の温泉・温浴施設に特化して投資を行なっている銘柄。直近保有物件数は14物件。 LTV(=有利子負債総額÷総資産×100)は鑑定評価ベースで38.4%となり低水準(J-REIT 市場全体の平均LTVは45%程度)。第10期(2021年5月期)の業績は前期比で減収減益も黒字は継続。また、過去の客室稼働状況を見てみると、2020年8-12月のGoToトラベルキャンペーン実施期間は回復し、2020年11月はコロナ前の84.9%まで回復している。今後コロナ収束後のGoToトラベルキャンペーンが実施されれば回復するとみられる。 なし 72,800円
    星野リゾート・リート投資法人(3287) 星野リゾート・リート投資法人(3287)
    東証(REIT)
    「星のや」「星野リゾート」などのホテル、旅館および付帯施設に対する投資を行なうホテル特化型のREIT(不動産投資信託)。 星野リゾートがスポンサーのREITで同社が運営する「星のや」などのホテル・旅館や、その他にも他社のホテル・旅館にも投資をしている。星野リゾートが運営するホテル・旅館では温浴施設が充実しているところが多く、65物件(2021年12月1日現在)の運営。コロナ禍の影響を受け収益は減少し、分配金も半分近くになっているが、コロナ収束後には業績・分配金は回復する見通し。なお、LTV(有利子負債÷総資産)は38.3%(2021年4月30日現在)で推移しており、J-REIT市場全体の平均LTVの45%程度を下回る水準。 なし 654,000円
    コシダカホールディングス(2157) コシダカホールディングス(2157)
    東証1部
    カラオケ事業「カラオケまねき猫」、温浴事業「まねきの湯」などエンターテインメントサービスを展開する、「総合余暇サービス提供企業」。 創業から居抜き物件を利用した低コスト出店で店舗数を拡大し続け、現在、カラオケでは国内トップクラスの店舗数を誇る。主力のカラオケ事業は、「ゼロカラ」「朝カラ」「すきっと」など同社独自のサービスを強みに顧客数が増加。カラオケは競争の激しい業界ではあるが、同社が掲げる「既存業種新業態の開発」を成長戦略とした独創的なサービスの展開により、同社には競争優位性あり。また、売上規模は大きくないがまねきの湯という温浴施設を経営。
    コロナ禍でしばらくは赤字が続く見通しも、コロナ後の「リベンジ消費」に期待できる。2022年度8月期の1株あたり配当金(予想)は8円と、2021年8月期の4円から増配する方針とした。
    100株以上、3年未満保有株主に2,000円相当。3年以上保有株主に4,000円相当の株主優待券 609円
    共立メンテナンス(9616) 共立メンテナンス(9616)
    東証1部
    学生寮・社員寮の管理運営を行なう独立系最大手企業。その後、リゾートホテル・ビジネスホテル事業に参入し事業領域を拡大。 石塚晴久会長の個性的な経営で有名な企業。寮経営では圧倒的な日本トップ企業。コロナ禍ということもあり利益のほとんどは寮事業によるものだが、売上ベースではホテル事業が大きく成長(リゾートホテルとビジネスホテルの両建て)。コロナ禍でホテル事業が悪化して2021年3月期は赤字転落も、寮事業は堅実に黒字を稼ぎ続けており、今後コロナが収束してくればホテル事業も復調する見通し。同社がホテル事業で展開するドーミーインは全施設に男女別の大浴場があり、一部施設には天然温泉を完備するなど温浴施設好きからの注目度も高い。 100株以上、3月末及び9月末現在の最終株主名簿に記載で、自社サービスで使える①1,000円分の株主優待割引券、②リゾートホテル優待券2枚 4,050円
    大塚ホールディングス(4578) 大塚ホールディングス(4578)
    東証1部
    主力は製薬で抗精神病薬が主力。製薬好調で業績はコロナ禍でも増収増益基調が続く。 サウナ関連銘柄としてはサウナ飯、サウナドリンクなどがあるが、最近サウナでよく見かける広告にオロポ(オロナミンCをポカリスエットで割ったもの)がある。これを作っている大塚ホールディングスはサウナ飯銘柄としてサウナ関連銘柄といえる。
    配当利回りは高くないが、中長期的には魅力。株価は2021年7-9月期に利益率が高かった医薬品の共同販売終了とタカラバイオとの新薬2品目に関する共同開発契約終了で減損処理が行なわれたために足元は下落しているが、連結PER14.3倍、配当利回り年2.34%の水準まできており、割安感も出てきている。
    100株以上で3,000円相当の自社グループ製品(飲料・食品)。 4,267円

    (※)株価、利回りなどは全て2021年12月22日の終値で計算しています。
    (※)事業概要は大和証券株式会社HPよりSODATTE編集部作成

    今回は「サウナ関連ビジネス」の広がりと、注目銘柄についてご紹介しました。

    「サウナの選択肢が増えてきているので、自分のお気に入りを見つけられるいいチャンスです。百聞は一見にしかずで、ぜひ体感していただきたいですね。サウナでは、強制的にデジタルデトックスができますし、自然にリラックスできる場所。ストレスが多い方にも合っているのではないでしょうか」とこばやしさん。リラックスできる新しい場所として、そして株式投資の視点でもぜひ注目してみてください。

    取材・文/西山美紀

    ※本文中の銘柄は、記事のテーマに基づき戸松信博さんが選定したものを掲載しています。
     投資に関する決定は、銘柄選定を含め最終的にはご自身の判断でなさいますようにお願いいたします。
    ※本ページに記載された内容は、2022年4月4日に行なわれた市場区分見直し以前の情報です。

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