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ファイナンシャルプランナーがアドバイス「誕生日をきっかけに考えたいお金のこと」


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    毎年必ず訪れる誕生日。歳を重ねる大切な節目だからこそ、これからの人生を豊かに生きていくためにお金のことを考える機会にしてほしい。そう語るのは、ファイナンシャルプランナーの水谷明日香さん。そこで今回は、具体的にどのようなことをすべきかお話を伺いました。

    現在の収支を確認し、今後のライフプランを立てることが大切

    「誕生日はこれまでの自分と、これからの自分を繋ぐ大切な節目。自分としっかり向き合い、1年を振り返りながら今後の目標や未来を考える良いチャンスです。例えば、毎年誕生月に『ねんきん定期便』が送られてきているのをご存じですか?これには公的年金への加入状況や、将来受取れる見込み年金額が記載されているので、これを機に将来を考え始めたという人も多くいます」(水谷さん)

    前回の誕生日からの1年で、自分の働いている状況や生活レベルにあまり変化がなかったとしても、私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変わっています。そのためライフプランの見直しは定期的に行なうべきだと水谷さんは言います。では、実際に誕生日をきっかけにどんなことをすべきなのでしょうか。

    「まずは現在の収入・支出を書き出し、この1年で貯蓄がどのように変化したかをチェックしましょう。現状を把握したら、今後のライフイベントや老後の生活などを見据えてキャッシュフローを改善していきます。固定費や保険などを見直したり、貯蓄を増やすために資産運用を始めたりするのがいいですね。資産運用を始める際には、まずご自身の投資の目的を決めましょう。3年後の海外旅行に向けて30万円、10年後の子どもの教育資金に向けて300万円、30年後の老後資金に向けて1,000万円など、ご自身の目的に合わせて投資の金額や年数を決めていきます。

    すでに始めている人は預貯金と投資のバランスを考えることも必要です。しばらく残高をチェックしていない方はまずは確認してみましょう」(水谷さん)

    豊かな人生を送るために、ある程度お金を貯めておきたいと思ってはいるものの、ついつい後回しにしがちな方も多いはず。だからこそ、誕生月はお金のことを今一度考える月間としてみてはいかがでしょうか。

    毎月誕生日の日にちに決まった金額を積立ててみる、誕生月の株主優待銘柄を探してみるなど、誕生月・誕生日に関連した投資を始めてみるのも良いかもしれません。

    世代ごとに知っておきたいお金のこと

    一口にライフプランやマネープランといっても、どういう視点で考えればいいのかは人それぞれです。ここからは水谷さんに、年代別のポイントを伺いました。

    ▼20代

    「社会人になったばかりの20代は収入も低く、この先のライフプランを描くのは難しいかもしれません。しかし、今後の可能性を広げるために今のうちから収支管理を習慣化しましょう。また貯蓄用の口座を作ったり、会社員なら給与から天引きで貯蓄できる『財形貯蓄』を始めたりするなど、貯蓄を増やす術を考えた方が良いと思います。株主優待や配当が期待できる株式投資や、時間を味方につけた積立投資を積極的に行なうのもおすすめです」(水谷さん)

    ▼30~40代

    「30~40代前半は家族が増える方も多いでしょう。そうなると、子育ての費用や広い家への引っ越しなど出費も多くなってきます。また、住宅ローンや将来の子どもの学費など、将来必要となる支出が具体的に分かってきますよね。そういう意味では、先を見据えた計画が重要になってきます。20代と比べると、貯蓄と投資のバランスを意識するようにしましょう。

    40代になると、子どもの学費や親の介護などで出費も激しい年代となるので、しっかりとした家計の見直しが必要になってきます。具体的には、公共料金や通信費などの固定費や、現在加入している保険の見直しを行ないましょう。また、40歳以上になると、一般保険料に介護保険料が上乗せされるので注意が必要です」(水谷さん)

    ▼50代以降

    50代以降は、自分の老後についても考え始めるべきだと話す水谷さん。

    「誕生月に『ねんきん定期便』が送られてくるとお話しましたが、50代になると、60歳まで現在の加入状況が継続した場合に、65歳から受取れる老齢年金の見込額が記載されるようになります。ご自身の貯蓄なども含めて、老後の資金が現時点でどのくらいあるのかがより具体的に分かってきます。65歳以上は年金を受取りながら、保守的な運用を続けて資産寿命を延ばす工夫が必要です」(水谷さん)

    また年代に関係なく、保険の加入を考えているなら、誕生日を迎える前に申込んだほうが毎月支払う保険料が安くなるというメリットも。また、将来出産を考えている人は妊娠が分かる前に民間の医療保険に加入しておくと安心だそう。

    「妊娠中は母体に負担がかかり、思わぬ病気を発症するリスクが大きくなります。保険会社にとって保険金を支払う可能性が高くなる妊娠中に加入可能な保険はごく少数のため、早めの加入をおすすめします」(水谷さん)

    人生100年時代。ライフプランは人によって大きく変わってきます。ただ年を重ねるだけでなく、いくつになっても自由で多様な生き方を選択できるように、日ごろからお金としっかりと向き合っておきたいですね。

    定期的な見直しを忘れないためのコツは“リマインダー管理”

    「誕生日は、今まで歩んできた自分と、また次に新しく始まる自分が向き合うタイミングです。年を重ねるごとに考えていかなければならないことも増えていくので、忘れないように定期的にリスト化しておきましょう」と、水谷さん。

    そうはいっても日々忙しく過ごしていると、ついつい見直しを忘れてしまいがち。

    「私は、誕生月にやるべきことを忘れないように、スマホのリマインダー機能を利用しています。収支バランスを見直すのもその一つです。貯蓄用や生活費用、交際費用など使い道によって口座を分けているので、アプリ上でそれぞれの口座を見直すようにしています。その時の生活に合わせて毎年少しずつ調整していますね。小さな金額でもたった1年で大きな差になります」(水谷さん)

    1年でどれだけ貯蓄・投資できたかを見える化すれば、気持ちも前向きになり、次の目標を立てやすくなります。毎年目標を達成できる自分でいることで、誕生日がより最高のものになり、さらに生きる楽しさを感じられるはずです。誕生日に振り返りを行ない、ただ年を重ねるだけでなく、人生の可能性を広げながら未来を切り拓いていける自分を目指してみませんか?

    <プロフィール>

    水谷明日香さん

    エフピーウーマン取締役、ファイナンシャルプランナー、JCDA認定キャリア・デベロップメント・アドバイザー
    個人コンサルティングや幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。

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