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年末年始のおすすめ優待銘柄と兼業投資のコツ【キョウコの株主優待教室#1】


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    自社のおすすめ商品や割引サービスをはじめ、商品券、カタログギフトなど、最近はバラエティ豊かな優待品が揃っている「株主優待」。上手に活用して、暮らしに潤いをプラスしたいですよね。この連載では、資産づくりに役立つ情報をYouTubeで配信している兼業投資家の「キョウコの投資教室」さん(以下:キョウコさん)が、おすすめの優待銘柄や投資のノウハウをご紹介します!連載第一弾の今回は、日々の暮らしに役立つ優待品がもらえる銘柄の中から、12月~2月権利確定の銘柄を7つピックアップしてもらいました。

    ※株主優待の内容や株価は、2020年12月17日現在の情報です。

    今注目!12~2月権利確定の優待銘柄7選

    <1>キリンホールディングス(2503)

    権利確定日:12月末日

    総合飲料事業及び医薬事業を行なうキリングループの持株会社であるキリンホールディングス。

    「100株(約24万円)以上保有すると、一番搾り詰め合わせセット(合計4本)がもらえ、ビール好きには嬉しい優待です。お酒が飲めない場合は、清涼飲料の詰め合わせセット(合計7本)やキリンシティのお食事券(1,000円相当)なども選べますので、万人におすすめできます」と、キョウコさん。

    ほかにも、サッカー日本代表応援グッズ(タオルマフラー)や「キリン飲酒運転根絶募金」への寄付(1,000円)といった優待品を選ぶこともできます。さらに1,000株以上の保有であれば、3,000円相当の優待品から希望の品をチョイスできます。

    詳細はこちら

    <2>大塚ホールディングス(4578)

    権利確定日:12月末日

    大塚製薬、大塚製薬工場、大鵬薬品工業をはじめとする大塚グループの持株会社、大塚ホールディングス。100株(約44万円)以上の保有で、3,000円相当の同社グループ製品がもらえます。

    「ポカリスエットやカロリーメイトなど10品以上も入っていて、かなり豪華です。

    トータルヘルスケアのリーディングカンパニーらしいラインナップだから、健康に気を遣う人が増えた今のご時世にはぴったりですね!」(キョウコさん)

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    <3>ライオン(4912)

    権利確定日:12月末日

    洗剤、石鹸、歯磨きなど私たちの暮らしに欠かせない商品を展開しているライオンの株主優待品も、生活に役立つものばかり。100株(約24万円)以上保有していると、同社製品の詰め合わせセットが3月に届きます。

    「ハブラシやボディソープなど、普段からよく使う日用品は地味に助かります。新製品を中心とした内容になっていますので、いつもと違う製品を試せる楽しみもありますよ」(キョウコさん)

    2020年3月発送分には除菌ウェットシートも入っていたので、感染症予防に対する意識もいっそう高まりそうです!

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    <4>内外トランスライン(9384)

    権利確定日:12月末日

    大阪市に本社を置く内外トランスラインは、もっぱら船舶によって貨物を輸送する国際貨物輸送事業を展開。

    優待内容は、商品カタログと、社会貢献団体への寄付のどちらかから選ぶことができます。

    商品カタログの場合、権利確定日に100株(約14万円)以上保有していると1,500円相当分、200株以上で2,500円相当分、4,000株以上で5,000円相当分のカタログをもらえます。

    「保有株数ごとに飲料や食品などの商品が約10種類用意されているのですが、企業の株主優待ページに商品ラインナップがすべて掲載されているため、事前に内容を確認できます。こういったカタログギフト系の優待は、自分の欲しいものをじっくり選ぶ楽しみがありますね」(キョウコさん)

    詳細はこちら

    <5>ラックランド(9612)

    権利確定日:12月末日・3月末日・6月末日・9月末日の年4回。

    主に商業施設・店舗等の企画開発から設計、施工、メンテナンスサービスなどを行なうラックランド。12月末と6月末に100株(約24万円)以上の保有している場合、3,000円相当の東北地方の名産品詰め合わせがもらえます。

    「三陸産のホタテなど、9種類のコースから選べるようになっています。さらに3月と9月には、日本各地の名産品をお取り寄せすることのできるECサイト『ご当地こわけ』で使えるクーポン券2,500円分がもらえます。年4回も優待を実施している企業は希少ですので、魚介系が好きな人はチェックしてみてはいかがでしょうか」(キョウコさん)

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    <6>ビックカメラ(3048)

    権利確定日:2月末日・8月末日

    大手家電量販店のビックカメラ。保有株式数と継続保有期間に応じて、店舗で使用できるお買い物優待券が年に2回もらえます。例えば2月なら、100株(約11万円)以上の保有で2,000円分、500株以上で3,000円分、1,000株以上で5,000円分、10,000株以上で25,000円分の優待券が届きます。

    「ビックカメラ以外にソフマップやコジマでも利用することができますし、インターネット通販でも使えて、利便性が高いです。家電関連の買い物は値段が高くなりがちですので、優待券で少しでもお得に買えるようになるのはありがたいですね」(キョウコさん)

    最近の家電量販店は家電以外の品揃えも豊富なので、活用度◎です!

    詳細はこちら

    <7>ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)

    権利確定日:2月末日・8月末日

    マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東といった首都圏のスーパーマーケットを運営するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス。各店で使える株主優待券(100円割引券)が、100株(約11万円)以上の保有で30枚、500株以上で60枚、1,000株以上で100枚など、保有株式数に応じてもらえます。

    「100株で年間6,000円分(2月・8月)ももらえますので、かなりお得です。近くに店舗がないという人は、優待券の代わりに新潟産こしひかり2kg、横須賀海軍カレー5袋などの優待品を選ぶこともできますよ」(キョウコさん)

    詳細はこちら

    兼業投資家の情報収集法&優待株購入の決め手とは

    普段はシステムエンジニアとして働いているキョウコさん。限りのある時間の中でどのように情報を収集しているのでしょうか。

    「平日の情報収集は、主に通勤時間を使ってニュースサイトやSNSなどをチェックしています。決算時期は気になる企業のIRページを見に行き、プレスリリースや決算資料を眺めることが多いですね。週末の時間を使って気になった銘柄の情報を調べて購入を検討し、適当なタイミングで指値注文を入れています」とのこと。

    優待株を購入する際には、優待内容を重視するのはもちろん、企業の安定性や現在の株価水準、利回りもチェックするそうです。

    「優待品については、クオカードや食料品などといった実用性の高いものを選ぶことが多く、カタログギフト形式も好きです。ただ自社製品以外の優待は企業にとって調達コストがかかり、業績悪化時には廃止になる可能性が比較的高いため、リスクを抑えるのであれば、自社製品の優待を実施している企業を選んだ方が安心はできると思います」とキョウコさん。

    また、株を購入するタイミングも重要だとか。

    「私は株を購入するなら長期保有したいので、直近の権利確定日を見送ってでも、なるべく株価が安い時期に手を出すようにしています。過去の値動きを参考に、1年でいつ頃が安値になりそうか予想して、購入タイミングをはかります」(キョウコさん)

    株価の暴落時もチャンスと捉え、長い目で見て投資の継続を

    株価は企業の業績や将来性は当然のことながら、政治・社会情勢にも大きく左右されます。特に今年度は新型コロナウイルスの感染拡大や、安倍首相の辞任、アメリカ大統領選挙などの影響で乱高下が続いている状況です。キョウコさんもコロナショックにより、それまで保有していた株の約9割が含み損を抱え、頭を悩ませたそう。

    ただ、こういうときこそ気持ちの切り替えが大事です。

    「暴落時は普段よりも安値で株を購入できるチャンスでもありますので、いつか上がることを期待して少しずつ買い増しをしたりもしました。私は長期投資をメインで行なっていますので、焦らずに長い目で見て自分に合った企業を探し、それらに少しずつ投資をするというスタイルをのんびり楽しく続けていければと考えています」

    そこで気をつけているポイントは2つあると言います。1つは、「常に一定の現金を残しておく」こと。

    「今の生活にはさして影響のない余剰資金で投資をしているとはいえ、すべてを投資に回していると暴落時に追加投資をすることができなくなります。私の場合は余剰資金の大体30%くらいを常に現金で残すことを心がけています」

    もう1つは、「企業の財務状況をチェックする」こと。

    「新型コロナウイルス感染拡大の影響により多くの企業が大打撃を受けていますので、いつも以上に投資先企業の業績や財務状況をチェックすることが重要だと感じています。一時的に業績が悪かったとしても、資金が潤沢にある企業であれば、株主優待や配当を継続してくれる可能性が高いです」(キョウコさん)

    年末年始はじっくりと投資について考えてみては?

    例年とは違う過ごし方になりそうな年末年始。

    キョウコさんおすすめの過ごし方は、年間の取引で発生した損益を確認する、1年間の運用成績を振り返って投資先を見直す、会社四季報を読んで魅力的な銘柄を探すなど。普段忙しくてなかなかできないことも、休暇中は時間が取れそうですね。

    また、外で優待券を使う機会は減ってしまいそうなため、受取った優待の有効期限を確認し、使える方法で、期限が切れる前に使っておくと良いと教えてくれました。

    みなさんも2021年以降の資産づくりについて、じっくり考えてみてはいかがでしょうか?

    <専門家プロフィール>
    キョウコの投資教室

    普段はシステムエンジニアとして働く兼業投資家。中長期投資目線でのおすすめ銘柄情報などをYouTubeで配信している。株主優待や高配当株、インデックス投資を中心に資産運用中。

    執筆/ヨダ ヒロコ

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