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オンライン学習の普及は投資のチャンス!?「相場の福の神」が語る今後の可能性と注目企業8社


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    昨今、ますます注目が集まるオンライン学習(eラーニング)ですが、実は投資対象としても注目なのをご存知でしょうか。今回は「相場の福の神」と言われる藤本誠之さんが、初めての投資を考える人のために、オンライン学習(eラーニング)市場の魅力や関連銘柄について語ってくれました。

    お聞きした方

    藤本 誠之 さん

    「相場の福の神」と呼ばれるマーケットアナリスト。年間300社を超える上場企業経営者とのミーティングを行ない、個人投資家に真の成長企業を紹介している。ラジオの看板番組に加え、テレビ出演、新聞・雑誌への寄稿も多い。

    市場規模は約2,500億円(※)!成長するオンライン学習市場は投資でも注目

    新型コロナウイルスによる外出自粛により、お子さんがオンライン学習に取組む機会が増えたご家庭も多いでしょう。また、在宅時間が増えたことで、ご自身でオンライン学習を利用しはじめたパパ・ママもいらっしゃるかもしれません。

    小・中・高校での英語教育改革やグローバル思考の高まりなどから、オンライン学習市場は今後ますます広がることが予想されています。さらに、AI(人工知能)がさまざまな場所で活用され、高速・大容量の通信ができる5G(第5世代移動通信システム)が始動するなど、オンライン学習市場の成長への後押しが続きそうです。

    実際のデータによると、2020年度の国内のオンライン学習市場規模は2,460億円(前年度比4.5%増)と予測されているそう。

    (※矢野経済研究所、【「eラーニング市場に関する調査(2020年)」2020年4月27日発表 注、事業者売上高ベース】)

    そんなオンライン学習市場は、“投資先”としても注目されると話すのが、「相場の福の神」こと、マーケットアナリストでAll About株式ガイドも務める藤本誠之さんです。

    「オンライン学習の市場は、今後ますます広がっていくでしょう。新型コロナウイルスによる影響から対面学習の機会が減少し、学校や企業でのオンライン学習の利用が増加したことで、多くの人がそのメリットを実感したのではないでしょうか。また、オンライン学習ではデータが蓄積され、AIなどで分析することで、学習効果がさらに高まることが期待されます。大きな投資のチャンスだと感じますね」(藤本さん)

    オンライン学習は、場所を選ばずどこからでもアクセスできることから、私たちの生活に身近な存在になってきています。

    「例えば塾を探す際に、親子であちらこちらに出かけていくのは大変ですが、オンラインなら自宅ですぐに比較できますよね。また、料理の仕方や魚のさばき方、メイクなどを動画で見て学ぶ方も増えていて、幅広い可能性を感じます」(藤本さん)

    さまざまな広がりを見せるオンライン学習。関係する業種を調べることは、今後伸びていく業界を知ることにもつながるでしょう。

    福の神が選ぶオンライン学習関連の注目企業8社。その特徴と投資への期待度は?

    「オンライン学習はまだまだ伸びていくと思いますが、投資対象として考える際には、中長期的な目線で考えていきたいですね」と藤本さん。

    「さらに、業界全体を広い視点でみることが大切です。1800年代にアメリカで話題になったゴールドラッシュ(金の採掘者が殺到した出来事)では、金を掘った人よりも、金を掘るときに着用する作業着を売った会社(リーバイス)が大きく伸びた話は有名ですね。オンライン学習に当てはめれば、オンライン学習を提供する会社だけでなく、その周辺のサービスを担う会社にも要注目です。

    業界としては、オンライン英会話学習も人気ですし、書籍のオンライン化、企業の新人研修やスキル研修のオンライン化なども進んでいます。加えて、それらのサービスに使われている、音声のテキスト化や自動翻訳といった技術を持つ企業も伸びしろがあると思います」(藤本さん)

    では、藤本さんが注目しているオンライン学習関連の企業にはどんなところがあるのでしょうか。オンライン学習事業を展開する注目企業3社と、付随する事業を展開する注目企業5社を、その理由とともに教えていただきました。

    (※事業概要については『会社四季報2020年3集 夏号 東洋経済新報社』を参照。注目理由は藤本さんよりコメント)

    ●オンライン学習事業を展開する注目銘柄

    企業名 事業概要 注目理由
    レアジョブ
    (6096)
    • オンライン英会話ではトップシェアを誇る最大手企業
    • フィリピン人講師と、スカイプでの講習を提供
    何と言っても、オンライン英会話のトップ企業。スクール型の英会話企業が苦戦する中、シェアを伸ばしそうです
    EduLab
    (4427)
    • 英検協会等と共同で、英語学習を支援するインターネットサービスを開発
    • 大学等の教育機関や民間企業・個人向けに提供している
    高校や短大・大学などの入試において、英検資格で合格判定が優先されたり、特待生としての資格を得たり、内申点に加算されるなどの優遇措置があるため、今後さらに伸びそうです
    すららネット
    (3998)
    • 対話型のデジタル教材「すらら」を研究・企画・開発・販売。「すらら」を活用した学校・学習塾向けのコンサルティングを行なっている
    • 「すらら」は学習教材でありながら、ゲーム感覚で学ぶことができるので、子供が楽しく学習で来るのが特徴
    コロナ禍において、期間限定で「すらら」を無償提供。効果を実感した学校、地方自治体などから、正式採用が相次いでいます。今後の更なる拡大に注目です

    ●オンライン学習に付随する事業を展開する注目銘柄

    企業名 事業概要 注目理由
    エーアイ
    (4388)
    • 音声合成エンジンを開発・販売。防災無線など法人向けと個人向けで読み上げサービスを行なう
    • テレワーク普及でオンライン学習、研修や動画作成での引き合い急増
    オンライン教育のコンテンツをつくる際、ナレーションを入れるとコストがかかるので、AIの音声合成エンジンを使うケースが今後増えるでしょう
    アドバンスト・メディア
    (3773)
    • 音声を文字変換する独自技術を核にした各種業務用ソフト開発が柱。文字起こしサービスに参入
    • 医療介護向けアプリがヘルスケア関連システム会社のNDソフトウェアの介護ソフトに搭載、人手不足に対応
    上でご紹介したエーアイはテキストの音声化ですが、こちらは逆の音声文字変換ソフト。オンライン学習で生徒が入れた音声をテキストに変換するような活用法が考えられます
    インソース
    (6200)
    • 企業等の人事部向けに講師派遣型研修、公開講座を運営。人事や営業サポートシステムも展開
    • オンライン研修の新部署を設置し最大5割引きなど価格攻勢を開始
    研修のテキストを作るのが講師ではなく会社側なので、属人的にならず、研修ノウハウが会社にたまっていくのがメリット。今後オンライン研修でも期待です
    チエル
    (3933)
    • 学校教育向けICT事業が柱。授業支援システム、情報セキュリティほか、進路支援サービスも
    • 新型コロナウイルスの対応で小学校のパソコン1人1台の導入促進、学習事業は授業支援中心に伸び加速
    学校教育現場にパソコンを入れたり、ネット接続やセキュリティ対策をしたりとワンストップで行なう会社。ゼロからICT教育の環境設定をしてほしい現場は多いでしょう
    ワコム
    (6727)
    • デジタルペンの技術を通して、「デジタルで描く・書く」体験を提供するテクノロジー・リーダーシップ・カンパニー
    オンライン授業における、講師のペンタブレット使用拡大に期待です

    興味のあるテーマから、株式投資を始めてみよう

    投資をする際に、投資先として、自分がよく知っている業界や興味のあるサービスを選ぶことはメリットが大きいといいます。

    「全く分からない業界だと、その業界に変化が起きていてもなかなか気づくことができません。ですが、自分の興味があることであれば、『最近みんな使っているよね』『サービスが落ちた気がする』などと気づくことができます。株を買うのが初めてという方は、知っている業界から選ぶのも一つの手でしょう」(藤本さん)

    ここまで藤本さんに解説していただいたように、外出自粛の時期から盛り上がりを見せているオンライン学習は、今後さらなる発展が期待されるでしょう。

    「学習データや成績データが蓄積されていけば、コンテンツが洗練されていきます。ビッグデータなどを活用して、より分かりやすく、よりパーソナライズされた学習内容が提供されていくでしょう。これらは、アナログ形式の学習では手の届きにくかった部分なので、マーケットは今後非常に大きく広がっていくのではないでしょうか」(藤本さん)

    さらなる市場拡大の可能性を秘めているオンライン学習。投資を検討してみることも一つの手ですが、それ以外にも業界やその周辺の業界について調べてみることで、パパ・ママの学びが深まり、未来を生きる子どもの教育にも役立てられるかもしれません。さまざまな視点から、注目する価値は大いにありそうです。

    取材・文/西山美紀

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