マネーレッスン

桐谷さんが驚いた優待拡充も!堅実派のあなたにおすすめ、3つの条件を満たす銘柄とは!?


    • Facebook
    • Twitter
    • Hatena
    • Line

    今年こそ優待投資を始めたい。でも一歩踏み出す勇気が持てない。そんな人に優待投資の達人である桐谷広人さんが薦めるのは、株式市場全体の動きに左右されにくい傾向の企業の株。比較的値動きが安定していて保有期間中のドキドキも少なく、手堅く運用できる銘柄です。まずは1つ選んでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

    ※本文中の株主優待情報は桐谷さんの経験に基づいたものであり、変更になる可能性があります。
    ※記事中の株価、利回りなどは全て2020年1月21日の終値で計算しています。

    優待投資は子育て世代向き

    優待投資とは株主優待を実施している企業の銘柄を購入し、優待品を楽しみながら資産形成をする投資のこと。日々の値動きを見て頻繁に売買するのではなく、一度購入したらしばらく保有し続けるのが基本なので、忙しい子育て世代にも適した方法です。優待品は銘柄により自社製品、食品、食事券、QUOカード、カタログギフトなど様々。わが家の暮らしに役立つ優待品がもらえる銘柄を選べば家計も助かります。保有している間に株価が大きく値上がりするかもしれないので、長期的には売却益を得るチャンスもあります。

    でも株は預貯金と違って元本保証ではないから何となく怖い。優待投資に興味はあるものの、そんな不安感からなかなかはじめの一歩が踏み出せない人も少なくないでしょう。

    「そもそも優待投資は売買益を狙う投資に比べると、比較的リスクが小さいと考えています。株式市場の下落局面でも、優待銘柄は個人投資家によって買い支えられ、株価があまり大きく下がらない傾向があるからなんですね」(桐谷さん)

    とはいえ優待銘柄なら何でもよいわけではありません。桐谷さんが優待投資の基準にしているのが各銘柄の「総合利回り」です。総合利回りとは、その銘柄の年間の優待品と配当金の合計が、投資額に対して何%に相当するかを計算したもので、「年間の優待品(金額換算)+年間の配当金」をその銘柄の購入金額(投資額)で割って計算します。

    「私はこれが4%以上なら『買い』だと判断しています」

    減配なし、優待改悪なし、長期保有優遇の3条件を満たす銘柄を探す

    さらに手堅く運用したいという人に桐谷さんが薦めるのが、優待銘柄の中でも株式市場の動きに左右されにくい安定・堅実銘柄です。

    「私が考える安定・堅実銘柄とは、①長期的に減配していない(配当を減らしていない)銘柄、②優待内容を改悪していない銘柄、③長期保有優遇のある銘柄、の3つです。これらの3つの条件を満たしている銘柄を選べば安心感を持って投資できると思いますよ」

    ①の配当とは企業から株主への利益還元で、一般的には年1~2回配当を行なう企業が多くなっています(配当を行なわない企業もあります)。減配せずに配当を出しているということは業績安定の1つの目安になります。年々増配していればなおよしです。

    ②の優待内容の改悪とは、優待の中身が以前よりもグレードダウンすること。期待していた株主優待がもらえないとなると株を売却してしまう個人投資家も多く、株価が下落してしまうこともあります。反対に優待内容を拡充する銘柄もあるので、そうした銘柄には要注目です。

    ③の長期保有優遇とは保有期間が長くなるほど優待内容がグレードアップすること。株を長期保有してもらえば企業は経営基盤が安定するため、個人投資家に向けて長期保有優遇策を取る銘柄が増えているのです。

    連続増配で手堅い銘柄は?

    では具体的に3つの条件を満たすかそれに準ずる銘柄を7つ、桐谷さんに挙げていただきましょう。

    ※優待内容は特に断りのない限り1単元(100株)保有の場合。

    「たけびし(7510)は業績が安定していると思います。優待品は年1回もらえるQUOカード。コンビニなどでの買い物に使えますね。購入当初は1500円分ですが、保有期間が3年以上になると2000円分にアップします」

    オーハシテクニカ(7628)はおこめ券1枚(1kg分)が年2回もらえます。

    「年間に2kg分ですね。3年以上保有すると1枚増えるため、年間におこめ券が合計4枚(4kg分)もらえるので、これも長期保有優遇の銘柄です。おこめ券の優待は子育て世帯にはうれしいのではないでしょうか」

    リコーリース(8566)の優待品もたけびしと同様、QUOカードです。

    「購入当初は3000円相当ですが、保有期間が1年を超えると4000円相当、3年を超えると5000円相当と3段階でグレードアップします。長期保有のモチベーションが高まる銘柄です」

    以上の3銘柄は連続増配で、長期保有優遇も行なっています。

    その他には、内外トランスライン(9384)も増配の傾向で安定していると桐谷さん。

    「年1回、1500円相当の優待品がもらえます。この銘柄は2018年に2150円の高値を付けましたが、そこからだいぶ株価は調整し、相対的に総合利回りが上がったという点でお薦めです」

    桐谷さんが驚いた優待拡充銘柄は?

    ノエビアホールディングス(4928)はご存じの方も多い化粧品の会社。2000円相当の自社製品セットが年2回もらえます。

    「購入資金として60万円程度必要ですが、2018年に付けた株価9170円(投資額は約91万円)から比べると下がっているといえます」

    同社は桐谷さんも以前、株主だったとのこと。

    「1000株保有すると、2万2000円相当のノエビアグループ商品セットか、ノエビア商品を自由に組合わせられるノエビア商品フリーチョイスのどちらかが年2回もらえてお得なんです。それでいつも8000円相当の育毛剤などをもらっていました。でも買値より上がったところで売却。自腹で育毛剤を買うのは嫌なので、以来、髪が薄くなってしまいました(笑)」

    ニチバン(4218)はセロテープの会社でおなじみ。優待品は年1回の自社製品の詰合わせなどです。

    「2017年10月に2株が1株に併合され、売買単位が1000株から100株に変更されたことにより、以前の5分の1の投資額で同じ優待が受けられるようになったのはうれしいところです。私が株式投資を始めた当初から保有している銘柄なので、愛着もあります」

    最後に挙げる日本モーゲージサービス(7192)は、2019年1月に優待内容の大幅拡充が発表された銘柄です。変更前の優待内容は年1回、1000円分のQUOカードがもらえるというものでした。

    「変更後は年1回、3000円分のQUOカードがもらえるようになったほか、保有期間が1年以上になると、QUOカード3000円分に加えカタログギフトから4500円相当の商品1点、さらに、保有期間が3年以上になるとカタログギフトの商品が2点(9000円相当)に増えます。長期保有優遇の銘柄の中でもこれは破格で、驚愕の優待拡充だと注目しています」

    コツコツ続ければ生活の一部を優待品で賄えるように

    「以上のような安定・堅実な銘柄を手始めに、ぜひ、優待投資を始めてみてください」

    家計の助けになる実用的な優待品をもらい配当も受取れれば、その分、貯蓄がしやすくなります。

    「そうして余裕資金ができる度にコツコツ保有銘柄を増やしていきましょう。中には優待を廃止してしまう銘柄もあるかもしれませんが、もしかすると、株価が大きく上昇する銘柄もあるかもしれません。複数の銘柄への分散投資を続ければ、全体でバランスが取れた運用ができるはずです。いずれまとまった資産になり、生活の一部は優待品で賄えるようになると思いますよ」

    かなり先の話になりますが、豊かな老後にもつながりそうです。なお、今回挙げた銘柄はいずれも投資金額が十数万円以上必要です。

    「もう少し少額から始めたいという人は、5万円程度で買える銘柄の中から、QUOカードなど使いやすい優待品がもらえる銘柄を選ぶといいでしょう」

    とにかく一歩踏み出すことが重要です。

    (文/萬 真知子 撮影/棚橋 亮)

    このページの情報は役に立ちましたか?

    <関連記事>

    桐谷さんがアドバイス 株主優待で消費増税を乗り切ろう!

    教えて桐谷さん! こうして探すお宝優待

    家族もハッピー!桐谷さんが選ぶ優待銘柄

    果報は寝て待て?初心者のための「配当金」と「株主優待」をもらうコツ

    家計改善に努力は不要!風呂内さんの「なぜか貯まる」のススメ【第1回】

    <関連サイト>

    株主優待ランキング

    株主優待検索

    スマートフォンアプリ「株主優待ロボアドバイザー」

    <関連キーワード>


      RECOMMENDED この記事を読んでいる方へのオススメ

      カテゴリーごとの記事をみる


      TOP