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果報は寝て待て?初心者のための「配当金」と「株主優待」をもらうコツ


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    獲物を追いかける「狩猟型投資法」と、待って実りを得る「農耕型投資法」

    「株式投資」って難しいと思っていませんか?実は株式投資には、主に2つの投資法があります。ある銘柄を安く買って、高く売り、その差額の値上がり益を手にする「狩猟型投資法」と、買ったまま実りを得ていく「農耕型投資法」です。皆さんが、難しいとか怖いとか思いがちなのは前者のやり方ではないでしょうか。

    「狩猟型投資法」だと、まずは、これから株価が上昇しそうな銘柄を探す必要があります。また、買って首尾よく値上がりしたとしても、今度はどのくらいの価格で売るかを判断しなければいけません。しかし、日本の株式市場が開いている平日の昼間に、株式相場とにらめっこを続けるのは大変ですよね。

    さらに、狙いとは逆に株価が下がったとき、差損が大きくならないうちに損切りをした方がいいのかどうか、損切りするならどのタイミングで行なうべきかといった判断が、投資初心者にとっては本当に難しいのです。だから不勉強なままで「狩猟型投資法」を続けていると、少しの値上がりで売ってコツコツ収益を積み重ねても、値下がりしたときにドカンと損をすることもあり得ます。

    一方、「農耕型投資法」は、値上がり益ではなく、「配当」や「株主優待」を得ることを主目的とした投資法です。「配当」とは、株式会社が収益の一部を株主に分配するもの。また、「株主優待とは、株式会社が株主にくれるおまけのようなもので、例えばファミリーレストランなどを運営する会社から、そのお店で使用できるお食事券を貰えるようなものです。

    「配当」や「株主優待」は、それらを実施している会社の株式を購入し、一定条件を満たせば得られるものです。銘柄探しにコツは必要ですが、購入すれば、その後は「配当」や「株主優待」を会社が変更しない限りずっと貰えるので、ラクチンなのです。

    「配当」や「株主優待」を得るにはどうしたらいい?

    先ほど、「配当」や「株主優待」は、実施している会社の株式を購入すれば貰えると書きましたが、具体的にどのようにすればよいのかを解説しましょう。

    「配当」や「株主優待」を手にするには、銘柄ごとに決められている権利確定日に株主として登録される必要があります。そのために、「権利確定日」から起算して4営業日前である「権利付最終日」までに必要な株数を購入して、「権利付最終日」まで売却せずに保有する必要があります。(なお2019年7月16日からは権利確定日の3営業日前までに売買が成立すればよくなります。)「権利確定日」は、企業によって異なりますのでそれぞれ確認してください。

    なお、「配当」は1株当たりの配当金が決まっているので、保有株数に応じて誰でも得ることができます。しかし、「株主優待」は、個別銘柄ごとに決められている「優待対象株数」を保有する必要があります。例えば「優待対象株数」が200株以上という会社の場合は、100株しか保有していない人は貰えません。

    さらに「配当」や「株主優待」を行なっていない会社があることにも注意しましょう。配当は上場企業の8割強、株主優待は4割強の会社しか行なっていません(筆者調べ)。その会社が「配当」・「株主優待」を行なっているかは、例えば証券会社の個別銘柄情報が掲載されているホームページで確認できます。

    「農耕型投資法」に適した銘柄の探し方

    「配当」や「株主優待」に着目した「農耕型投資法」で難しい点があるとすれば、どの銘柄を買うのかを決めることでしょう。いくら「配当」や「株主優待」が得られても、購入した銘柄が大幅に下落したら、トータルでは損になってしまうからです。「配当」・「株主優待」を貰う=中・長期でじっくり保有することですから、銘柄選択はそれなりのルールにもとづいて行なうべきです。

    銘柄選択のルール(スクリーニング)

    銘柄を選ぶときには、詳細な銘柄検索などを使って、以下の様な条件で探してみましょう。これだと比較的手が届きやすい株価で、配当がある程度見込める(または魅力的な株主優待がある)銘柄のうち、あまり割高でないと考えられるものを選び出すことができます。

    1. 東京証券取引所に上場していること
    2. 株価2,000円以下であること
    3. 予想配当利回りが2.5%以上または、魅力的な株主優待を行なっていること(株主優待の内容は事前に確認しておく必要があります)
    4. 予想PERが30倍以下であること*1
    5. 実績PBRが2倍以下であること*2

    また、ここでいう「魅力的な株主優待」とは、1年間で貰えるモノを時価換算した金額を株価で割り算した株主優待利回りが2%以上ある、ということです。

    Casaの株価を確認する

    イチネンホールディングスの株価を確認する

    ハピネットの株価を確認する

    ウェーブロックホールディングスの株価を確認する

    ノムラシステムコーポレーションの株価を確認する

    選び抜いた候補銘柄の中から決めるには直感も大切に

    選択候補となる銘柄がある程度絞り込めたら、その時点で極端に割高な銘柄は排除されていますから、あとは素直に「自分が良いと思う銘柄」を選べば大丈夫です。良いというのは、自分がその会社の将来性を信じられるか、ということで、そのためには候補となる会社のホームページで「社長メッセージ」などを読み、そこに書かれていることが理解できるか、共感できるか、という点で選んでいきましょう。

    最後に買い方の注意としては2つあります。まず「配当」・「株主優待」が目的なら、無理に1銘柄に絞り込む必要はなく、複数の銘柄を買っても構わないということ。このように複数の会社や違う業種の銘柄に分散して投資することを「銘柄分散」と言います。一般的には銘柄ごとに異なる値動きをすると考えられており、「銘柄分散」をすることで全体として大きな値下がりを避けられる可能性が高まります。また、今の株価水準が安いのか高いのか判断できない場合、タイミングも分けて買うことをおススメします。

    条件にあった株式を買って、保有しているだけで定期的に利益を得られるのが、「配当」と「株主優待」のメリット。「果報は寝て待て」だと思って、頑張り過ぎないマイペース投資から始めてみましょう。

    文:マーケットアナリスト 藤本 誠之

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