わが家の家計診断

コロナの影響で給与の手取り額が減少!2人目誕生で出費もかさみ、困っています


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    誰もがかかえる家計に関する悩み。悩みや疑問は人によりさまざまです。
    「貯金ができない」「家計が赤字」「子どもの教育費や老後資金が心配」など、実際に寄せられたご相談に対し、家計の専門家であるファイナンシャル・プランナーが収入、支出、貯蓄額、家族構成などの状況を確認しながら具体的にアドバイスします!

    コロナの影響で給与の手取り額が減少!2人目誕生で出費もかさみ、困っています

    皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする「わが家の家計診断」。
    今回はコロナ拡大の影響により給与が減少している中、2人目のお子さんが誕生した家庭のご主人からの相談です。貯蓄を増やす家計の工夫と妻の仕事復帰について、ファイナンシャル・プランナーの井戸美枝さんがアドバイスします!

    収入の減少と2人目出産による支出増が重なり、保険の見直しを実行。貯蓄を増やすため妻の仕事復帰を望みますが、どう説得したらいいでしょう?

    私は大手派遣会社のIT技術系派遣社員ですが、コロナ禍による残業禁止などで手取り収入が減少。給与からは社宅費と持株会の積立を引かれ、家計に入る金額は約19万円です。支出を抑えるため、妻の被服費や美容代は妻自身の独身時代の貯蓄から出し、夫婦の保険も解約して安い共済に加入し直しました。

    妻はマイホームを希望していますが、私は現状の社宅で十分なので必要ないと思っています。ただし、子どもに対してはグローバルに活躍できる土台を作ってあげたいので、幼少期より英語教育を行ない、第1子は中高一貫の私立に進ませたいと思っています。そのため夫婦の「つみたてNISA」を子どもの学費に充てる予定です。

    妻は昨年までフルタイムで働いていましたが、2人目の出産で今は専業主婦。落ち着いたらまた仕事に復帰してもらいたいのですが、最近は専業主婦を希望するようになり困っています。貯蓄のためにやるべきことと、妻の仕事復帰を説得するための方法をご相談できればと思っています。

    相談者プロフィール シンパパ(仮名)さん

    性別:男性
    年齢:41歳
    職業:会社員

    家族構成:
    妻(31歳・専業主婦)
    子ども2人(2歳、0歳)

    シンパパさんの家計内訳

    支出はしっかり管理していますが、保険の見直しで死亡保障が不足ぎみ。手元の貯蓄を増やし、妻も徐々に収入を増やす働き方を考えましょう

    答えてくれたのは…
    ファイナンシャル・プランナー
    井戸美枝さん

    ファイナンシャル・プランナーとして家計相談などを行なうほか、社会保険労務士として年金・保険・介護などの公的保障にも詳しく、マネーサイトや新聞・雑誌・本などの執筆、講演のほか、テレビ・ラジオなどにも出演し、活躍中。

    アドバイス1 子どもの教育費は「つみたてNISA」だけでなく、貯蓄も並行して準備を。毎月の積立が厳しければ、ボーナスからの旅行積立を教育資金に回しましょう

    このご家庭ではコロナ禍の影響で給与が減少しているそうですが、ご主人のシンパパさんが家計の状況を細かく把握し、支出をかなり抑えている点は感心します。家賃や貯蓄、保険料などを除く毎月の生活費は約12万円。2人目誕生による出費の増加はおむつ代とミルク代程度で、これらは雑費や食費の中で賄われているため、これ以上の節約は難しく、当面はその必要もないでしょう。

    子どもの教育費については、「つみたてNISA」を利用して将来の学費を準備しているのが特徴です。児童手当もつみたてNISAに回し、月々の積立とボーナスからの上乗せを合わせ、夫婦2人の口座でそれぞれ年間の非課税枠40万円を目一杯使って積立てています。これを10年続ければ、投資元本として子ども1人に付き約400万円の学費を用意できる計算ですが、つみたてNISAで積立てる投資信託は解約時の評価額で受取額が変わるため、評価額の動きを見て解約することが重要です。

    一方で、第1子は中高一貫の私立に進ませたいと考えているため、小学校から受験用の塾代などで相当の教育費がかかることが予想されます。学費以外の教育費はその時々の収入や手元の貯蓄から支払うことになりますが、現状では手元の貯蓄は130万円程度と少ないため、貯蓄での備えを増やしておくことが大切です。とはいえ、今の収支で普通預金に貯めているお金は冠婚葬祭や車検などの特別支出や予備費として必要なため、これ以上、毎月の収入から教育資金用の積立を捻出するのは難しいと思われます。そこで、ボーナスから回している旅行積立をいったん休止し、この分を教育資金用の貯蓄に回しましょう。
    旅行積立は積立てた元金を上回る旅行券を入手できることが魅力ですが、その旅行会社のツアーなどにしか利用できないため、最近はネットなどで探す格安ツアーやホテルのほうが安く旅行できる場合もあります。2人目のお子さんは0歳のため、まだ遠出の家族旅行は難しいことが多いので、当分は旅行積立に充てているお金を子どもの教育資金の貯蓄に回し、塾代や受験費用など必要なときにすぐ引出せる貯蓄を増やしましょう。

    アドバイス2 子どもが2人になり、今の共済では夫の死亡保障が足りません。共済のがん特約をやめてネットの定期保険で死亡保障の増額を

    シンパパさんによると、個人年金保険は老後のための貯蓄と考え、それ以外の保険は支出を抑えるため、最近になって見直したそうです。加入していた大手生保の保険を解約し、夫婦ともに1年更新の掛け捨て型の共済に加入したとのこと。保険料の負担は減少したようですが、結果としてご主人の死亡保障は800万円になっています。

    基本として、生計を支える人の死亡保障は病気死亡時の保障額で備えることが重要です。総合型の共済は交通事故や不慮の事故による死亡保障は多いのですが、万一の際、幼い子ども2人を抱える家庭として、ご主人の死亡保障が800万円では心配です。

    そこで、ご主人は総合型共済をやめ、ネット生保の定期保険で2000万円の死亡保障を用意するといいでしょう。保険期間10年で41歳の男性なら、保険料は月3900円程度。入院などに備えて別途、終身医療保険に加入すると日額5000円の保障で保険料は月2000円強です。入院保障を1日1万円にしたければ、同じ共済の入院保障2型にする手もあり、保険料は月2000円程度です。どちらにしても夫婦のがん特約をやめれば、現在の保険料と同程度で負担はあまり変わらず、いざというときの保障をしっかり準備できます。

    妻は当面のあいだ、今の共済で死亡保障と医療保障をカバーすればいいでしょう。今後、仕事に復帰して共働きで家計を支えるようになったら、ご主人と同様にネット生保の定期保険で1000万円程度の死亡保障を用意すると、さらに安心です。

    アドバイス3 子どもが1歳になる頃を目途に、妻は仕事復帰を計画してはいかが。パートから始め、少しずつフルタイムにして収入アップを目指しましょう

    妻の仕事復帰については、雇用保険の職業訓練などを利用して保育士などの資格を取り、フルタイムで働けるように支援したいとシンパパさんは話しています。退職前にどのような仕事に就いていたかはわかりませんが、この先も長く働くことを考えると、人手不足でニーズが高い仕事を探し、資格を取得して働くのはいいことかもしれません。

    しかし、仕事には人それぞれの向き・不向きや好みもありますから、ご主人の考えを押し付けるのではなく、妻自身の希望もきちんと聞いて夫婦で話し合うことが大切です。例えば、妻も保育の仕事に興味があるなら、近隣の保育園などで週に何日かパートで働きながら、保育士の資格取得を目指すという方法もあります。

    子ども2人が幼いうちに妻が働く場合、自分の子どもを保育園に預けながら働くことになり、親子ともに慣れるまでには時間がかかります。最初からフルタイムでの復帰を目指すと、時間的にも精神的にも余裕がなくなり、長続きしないことも。最初は無理のない働き方で妻ができる仕事を探し、慣れてきたら週3日から4日、5日へと増やし、少しずつ収入アップを図るのが現実的です。また、妻がマイホーム購入を望んでいるなら、そのための資金をつくることを目標にするのも、妻が働くうえでのモチベーションアップにつながります。シンパパさんもマイホーム購入について検討し、夫婦で話し合ってみるといいでしょう。

    現在は妻の身の回り品や衣類などは、家計とは別に、妻が独身時代に貯めた貯蓄から出していることをシンパパさんは気にしています。「本来はこれらも家計に含めるべきだと思うので、そのためにも妻に収入があったら、ある程度は家計に入れてほしい」と考えています。
    そのとおりで、共働きの家庭は夫婦の収入をいったんまとめてから貯蓄分を先取りし、それぞれの小遣いも予算を決めて取り分けるほうが、計画的に無駄なく家計を管理できます。

    ただし、妻の収入が少ないうちは、妻の手取り収入の半分を貯蓄に回し、残りを家計に入れる分と妻の小遣いにするなど、2人でルールを決めればいいでしょう。今後、子どもが成長するにつれて、食費や身の回り品など、家計の支出は今より増えるのは間違いありません。それを踏まえたうえで、そのつど柔軟に対応できるように妻の働き方や家計管理の仕方を夫婦で話し合ってみることが大切です。

    最後に、シンパパさんは株式投資をはじめ、FXなどにも興味があるようですが、子どもが幼く家計に余裕がないうちは、これ以上の投資は控え、家計の急変にも対応できるように預貯金による貯蓄を増やすことに専念されるといいでしょう。

    相談者シンパパさんより

    家計に関しては、収入減に合わせて家族でかなり節約を頑張っていましたが、まだ見逃しているのではないかと思っていました。これ以上は難しいのですね。引き続き無理のない程度に続けていきたいと思います。

    旅行は数少ない趣味ですが、大手の旅行会社にこだわらず、費用を考えて続けていきたいと思います。保険については、無くてもいいぐらいに思っていましたが、家族のためを思うと割安な死亡保険への移行を早い段階で考えてみます。

    妻と今回の相談結果を共有したところ、一定の理解を得られ、将来について話し合ういい機会になりました。

    取材・執筆/光田洋子

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