子育て

てぃ先生の子育てお悩み相談室 vol.1


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    小さいけれど、子どもだって1人の人間。怒ったり、泣いたり、わめいたり……。いつも親の望み通りに動いてくれるわけではありません。むしろぶつかったり、立ち止まったり、困ったりすることのほうが多いのではないでしょうか。こんなときどうすればいいの?という悩み、できれば上手に解決したいものですよね。というわけで、カリスマ保育士のてぃ先生に子育てハックを聞いていきましょう!

    お悩み①

    お片付けが何回言っても自分でできません。自発的にできるようにするためにはどうしたらよいでしょうか?(30代・女性/子どもの年齢:3~5歳)

    子どものお片付け問題は子育ての永遠のテーマと言っても過言ではありません。何回言っても片付けない。油断するとすぐに散らかす。そんなことが日常茶飯事ですよね。

    「『何個片付けられるかな?』『ママとどっちが早く片付けられるかな?』とゲーム性を持たせても上手くいかないことが多いと思います。ところで皆さんにも思い出してもらいたいのですが、年末年始の大掃除って大変ですよね。皆さんも『何から手をつければいいのかわからない。どうしよう』と悩んだことがあるのではないでしょうか?」

    今の状態からよりよくするにはどうしたらいいのか。これは仕上がりをイメージし、そこから逆算して今やるべきことを導き出さなければならないという、意外と難しい作業です。

    「これを解消するためには、“片付けるものと場所を具体的に伝えること”、“子どもの役割を明確にすること”を意識してみてください」

    <こんな風に言ってみよう>

    「おもちゃを散らかしっぱなしにしないの!」→「赤いおもちゃを探して、箱に入れてね」

    「出しっ放しよ。片付けて!」→「大きいものから順番に片付けていこう」「箱へ入れるときにフワッと優しく置いてみて」

    「“役割”を決めるのもオススメです。『ママがおもちゃを持ってくるから、○○くんが箱に入れる係ね』というように、子どもに“自分の役割”をイメージしてもらうことでお片付けが捗るようになりますよ」

    お悩み②

    すでにパパ嫌いがはじまっているのか、何でも「パパは嫌、ママがいい」と言われてしまいます。どう対応したら良いのでしょうか。(40代・男性/子どもの年齢:6~8歳)

    実はこの「パパいや」のお悩みは結構多いのです。こんなこと言われたら、パパとしてはしょぼんとしてしまいますよね。でも、そんなに落ちこまないでください。

    「子どもには『いつもやってもらうことは、いつもの人にやってもらいたい』という気持ちがあります。それが安心感に繋がるから。日本の子育て環境の場合、どうしてもママがメインになりがちです。すると、子どもはどうしても『ママがいい』と思ってしまうんですよね」

    これを変えようとするのは実はとても難しいそうです。でも大丈夫、視点を変えてみましょう。

    「『パパがいい』は難易度が高いので、『パパでもいい』を目指してみましょう」

    <こんな工夫で解決!!>

    ①ママと同じ手順でできるように情報を共有する

    「例えば皆さんもお風呂に入ったときには左腕から洗うなど、決まった手順があるのでは?それが崩れるとなんだか変な気がしますよね。これが子どもにもあるということです。これは未就学児の例ですが、『ズボンを履くときにママは右足から履かせてくれるけど、パパは左足から履かせてくる』といった、大人からすれば些細な違いが子どもにとっては大きなポイントになることも。小学生であれば『ママは宿題をこうやって教えているけどパパは違う』など、ママとの違いを見直してみてください。パパでも同じことをしてくれると安心感を持ちやすくなりますよ」

    ②ママと仲が良いところを見てもらう

    「子どもが『ママがいい』となっているということは、ママに絶大な信頼を寄せているということ。その絶大な信頼を寄せているママと仲が良ければ、子どもにとっては大きな安心材料になります」

    つまり、“ママが大好きなパパ””ママが信頼を寄せているパパ“というポジションをまずは作ろう!ということです。

    子どもは「大好きなママをどう扱っているか」というのを、よく観察しているはず。邪険にしているのであれば「敵認定」されてしまっても仕方ないかも。

    「子どもと仲良くなるために無理に距離を縮めようとすると、余計に嫌がってしまうこともあります。まずはママと仲が良いところを存分に見せることに注力したほうが解決は早いかもしれませんよ」

    お悩み③

    上手な褒め方がよくわかりません。叱ることとのメリハリのバランスにも困っています。(30代・女性/子どもの年齢:3~5歳)

    日本人は感情を表現するのが苦手とよく言われますが、「褒める」のも感情表現のひとつ。どんなときにどう褒めると、子どもの成長にとっていいのだろう?などと考えこんでしまうと、つい頭でっかちになってしまうこともあります。

    「意外とポイントはシンプルなんです。『目の前で起きたことを口にすること』これだけなんです。僕たち大人は褒め言葉を探そうとします。でも、子どもは『認めてもらうこと』が一番嬉しいし、それで十分なんです」

    子どもは「見て!」とお絵かきやちょっとした工作、自主的に片付けたところなどを得意げに見せてきますよね。

    「『いい子って言って!』とはあまり言いませんよね。つまり褒め言葉をかけてもらうより、認めてほしい気持ちのほうが強いんです。少し難しい話になりますが、『褒める』ことで子どもの行動を認めてあげれば、『子どものいい行動を増やす』ことに繋がります。逆に言えば、いくら褒めても子どものいい行動が増えなければ、褒め方が間違っている可能性があります」

    では、具体的にどうすればよいのでしょうか。

    <ポイントをつかんで上手に褒めよう!>

    目の前で起きたことを口にする

    「子どもなりに認めてほしいポイントがあります。例えば、お片付けを頑張って、特にテーブルを丁寧に拭いたと本人は意識を持っているとします。そのとき、どんな言葉をかけると子どもは嬉しい気持ちになるでしょうか?」

    これは大人にも当てはまりそうなポイントですね。ずれた褒め方をされても嬉しくないし、むしろ「ちゃんと見てくれてるの?」と疑わしく感じてしまいます。

    この場合なら、『テーブルを拭いてくれたんだ!』と伝えれば、子どもとしては十分に嬉しいもの。

    それだけでいいの?と感じる方もいるかもしれませんね。でも、「えらいね」「いい子だね」などの褒め言葉を加える必要はありません。

    「大人が子どもの行動を勝手に評価して、ご褒美のように褒め言葉を伝えてしまうと、『すごい』『えらい』といった言葉がないと満足できなくなってしまう可能性もあります」

    子どもは「大好きなママがちゃんと自分を見ててくれた」これだけで嬉しいものなんですよね。大切なのは「言葉」ではなく、子どもの行動や気持ちをしっかりと受け止めてあげることなのでしょう。

    仕事をしながら家事や子育てをしていると毎日慌ただしいし、やらなきゃいけないこともたくさんあります。常に正解の子育てをしていくのは難しいもの。だからこそ、“ちょっとしたコツ”を取入れて、家族の関係を温かく幸せなものとして築いていけるといいですね。

    <プロフィール>

    てぃ先生

    保育士。ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが大人気の日本一有名な男性保育士。子育ての悩みや疑問に答えるYouTubeチャンネルは、理論と実践が「わかりやすい」「ためになる」と65万人以上のチャンネル登録者数を誇る。『せんせい!きいて!園児がくれた魔法のことば』『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』など著書多数。

    執筆/中山美里

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