子育て

資生堂で働く子育てママに聞く!夫婦のお金や教育費の貯め方は?


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    子育てをしながら働く女性は、目が回るような忙しい毎日。限られた時間の中で、どんなふうに仕事と子育てを両立させ、そしてお金を貯めているのでしょうか。今回は、資生堂のIR部に勤務中で、小1のお子さんがいらっしゃる栗谷典子さんにお話をお聞きしました。

    ファミリーサポートの力も借りつつ、夫婦でお迎えを分担

    小学1年生の女の子の母親である栗谷さん。2010年に広報部からIR部に異動後、妊娠、出産を経て2012年4月に復職しました。現在はIR部にて個人投資家や機関投資家に向けたIRコミュニケーションツールの作成やIRサイトの運営を担当しています。

    「復職後は、17時半から18時ごろ会社を出て保育園にお迎えに行っていました。夫も同じ会社にいて仕事が忙しい時期をお互い理解できるので、協力しあいながら保育園の送り迎えを分担していました。子どもの突発的な発熱等は、職場のメンバーにフォローしてもらい、なんとか乗り越えてきたように思います。広報部のときは忙しい時期がなかなか読めませんでしたが、IR部では、四半期ごとの決算発表など、ある程度スケジュールが読めるので助かります」

    現在、お子さんは小学1年生。学童に通っていますが、帰宅時間によってはお迎えが必要だそう。

    「学童では最長19時まで預かってもらえるのですが、帰宅が18時以降になると保護者のお迎えが必要になることもあって、保育園時代と同じようにお迎えに行くことが多いです。夫婦ともに両親が遠方なので、私や夫の帰宅がさらに遅くなる場合は、ファミリーサポートという制度にお世話になっています。慣れている方にお迎えに行っていただいて、ご自宅で預かっていただけるので、本当に助かっています。

    小学生になると、夏休みや冬休みには給食がないのでお弁当作りが必要です。自分のお弁当も一緒に作って職場に持っていきました(笑)。小学生になると、このあたりが保育園時代とは異なると感じています」

    乳児、幼児、小学生と子どもが大きくなるにつれ、親とのかかわり方も変化していきますね

    お子さんの習い事は、公文式とダンス、隔週でプールだそうです。

    「乳児の時は保育料が高かったのですが、幼児から安くなったのでそのタイミングで習い事を増やしていきました。周りでもそういうご家庭が多かったですね。とはいっても、ゆるいものばかりで、プールは区の健康センターでやっている親子水泳教室です。小学生になって自我が芽生えてきたので、今後は子どもの希望も聞きながら習い事を考えていこうと思っています」

    実は妊娠中に、住宅購入という転機があったという栗谷さん。

    「住宅を買おうと計画していたわけではなく、たまたま妊娠中にいい物件とのめぐりあわせがあったんです。子どもも生まれるし、出産後の復職もある。いったいどうやって今後のマネープランを立てたらいいのか不安になって、まずは現状を把握してみようと、夫婦で収入と支出の状況を確認しました。

    でも、私たち夫婦だけでは、今後数十年にわたってマネープランをどう立てたらよいかがわからなくて。プロに話を聞いてみよう、とファイナンシャル・プランナーに相談に行きました。事前に『いつ頃車を買いたいか』、『海外旅行には行きたいか、その頻度は』『実家への帰省の頻度は』『子どもはどんな大学に行かせたいか、下宿をさせたいか』といった質問票をもらって、夫婦で話し合って『車は要らないかな』という判断をしたり、『私は海外旅行に行きたいけれど、夫は海外より国内に行きたいんだ』ということが判明したりと(笑)、夫婦で考えをすり合わせる、いいきっかけになりました」

    少し時間があるときに、お互いの考えを確認してみると効果大です

    限られたお金をどう使うか。夫婦ですり合わせをして大正解!

    夫婦で考え、お金のプロにその内容を伝えることで、さまざまなシミュレーションを作成してもらった栗谷さん。長期間でのマネープランが見えてきて、「これなら大丈夫そう!」という夫婦の納得のもと、住宅購入に至ったそうです。

    「私が復職する前提で、2人で住宅ローンを組みました。たまたま私の育休中で時間があったときにじっくり話し合いができたのはありがたかったですね。限られたお金を夫婦でどうやって使っていきたいか、細かいことまで確認できたこともよかったと思います」

    住宅購入をきっかけに、子どもの教育費について考えるなど、お金に対して真剣に向き合い始めたそうです。

    「今までがあまりにざっくりとしていたので(笑)、これを機に家計簿をつけ始めました。夫は手書きのもの、私はスマホのアプリを使って家計簿をつけています。『食費が多いな』などと、どんな部分にお金を使っているかがよく見えるようになりました」

    財形貯蓄と自社株の積み立てで、確実に資産を増やす

    貯蓄法としては、夫婦ともに入社当時より、財形貯蓄と自社株の積み立て(持株会)を行っているそう。

    「財形貯蓄と持株会、私はそれぞれ月に5,000円ずつ積み立てていて、もう20年以上になります。持株会の方は、入社当時からは株価が上がっていてありがたいです。5,000円というのは少しずつかもしれませんが、長く続けることでまとまった資産になるのだと実感しています。

    ただ、夫婦ともに同じ会社に勤め、自社株も持っているというのは資産としては偏りがある気がするので、今後は他の会社の株や外国のものなどに分散投資をしていきたいなと考えています。ちょうど今年『つみたてNISA』(注:決められた投資信託を積み立てていき、運用により利益が出ても20年間、年に40万円まで非課税という制度)というお得な制度も始まったと聞いているので、じっくり積み立てていくのもいいなと考えています」

    小さな金額から積み立てる投資なら、ハードルが低めかもしれません

    持株会を始めたことで、さまざまないいことがあったと言います。

    「当社では積立金額に対して10%の奨励金がつくので、毎月5,000円の積み立てで、5,500円分の株を買い付けていく形です。金利が低いこの時代に10%もつくのはうれしいですね。また、持株会に加入していると株価が気になり、会社の業績と自分の資産とがつながっていることを感じます。持株会に入ることでマクロな視点を持てるきっかけができますね。保有株数は毎月の給与明細でわかりますから、同僚とも『株価上がったね』『株主優待が楽しみだね』という話が出るんですよ(笑)」

    お子さんはまだ小さいですが、将来の可能性を広げてあげるためにしっかり貯蓄をしていきたいという思いがあるそうです。

    「親として今度どういった教育をさせてあげたいか、また本人がどんな道に進みたいかはまだわからないですが、いざというときに惜しまずに投資してあげられることが理想的だと思っています。子どもの将来の可能性を広げてあげられるように、準備はしっかりしておきたいですね」

    財形貯蓄や持株会で、毎月手間をかけずに確実に貯蓄を積み上げていくという方法は、忙しい子育て家庭にぴったりのスタイル。お子さんの将来のためにも、栗谷さんのスタイル、ぜひ参考にしてみてください。

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