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レジャー費用はいくら?子育て世代の家計やりくり術


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    子どもが小さいうちに、いろいろな所に連れて行ってあげたい!でも、気になるのは、レジャー費です。

    子育て世代はいくら?レジャー費の平均

    子育て世代は、どれくらいレジャーにお金をかけているのでしょう。総務省の家計調査によれば、30代の平均は年間約8万4,000円、40代は約9万5,000円でした。ひと月当たりにすると、7,000円~8,000円くらいになります。ただ、この中には、外食費やおみやげ代、ガソリン代、パック旅行以外の交通費などは入っていません。また、レジャーに行かなかった「レジャー費0円」の人も合わせた平均ですので、実際の「レジャー費」はもっと高くなります。

    年収別では、どうでしょうか。

    一番年収が高いグループを除き、年収に対するレジャー費の割合はいずれも年収(手取りではなく額面)の1%強です。年収が上がると、同じようにレジャーにかけるお金が増えていることがわかります。

    レジャー費は、「食費」のようにどの家庭でも同じようにかかる費用ではないため、お金をかける家庭と、かけない家庭の差が大きくなる費目です。

    例えば、日本人の国内旅行の日帰り旅行単価は、一人当たり1万5,602円、宿泊旅行4万9,234円。海外旅行の平均は、23万7,436円です(※1)。このことからもわかるように、毎月の予算5,000円でちょっと近場に出かけ、年に一度家族3人で国内旅行をするご家庭なら、レジャー費は年間約21万円。毎月5,000円の予算と、年に一度海外旅行に行くならレジャー費は約77万円になります。

    (※1)出典:観光庁『旅行・観光消費動向調査』2016年1~12月期(確報)

    レジャーがもっと楽しくなる!費用を見直すポイント

    お金をかける家庭とかけない家庭で分かれるレジャー費ですが、レジャー大好きファミリーは、ぜひ一度年間のレジャー費を見直してみて下さい。

    今年、我が家で実現したいレジャーを決めて予算を確保する

    レジャー費は大きく分けて、旅行やテーマパークに行くなどの「ビッグイベント」と近くの公園やショッピングモールなどに行く「普段のお出かけ」の2つあります。お金を有効に使うには、今年、我が家で実現したい「ビッグイベント」を先に決めて予算を確保。それに応じて、毎月のお出かけ予算を決めましょう。

    早めに準備して節約ポイントを把握する

    旅行は早く準備をする方がたくさんの情報収集が出来るため満足度は上がり、節約ポイントもわかるのでレジャー費を減らすことが出来ます。2~3年先まで旅のテーマを決めておくのもいいですね。今年はハワイでゆっくり、来年は子どもと城巡り、再来年はアジアで親子語学留学……という風に。

    飛行機代ひとつとっても、マイルを貯めて無料航空券を使うのか、2歳までの子ども無料の航空会社を使うのか、LCC格安航空会社でトータルの料金を抑えるのか、どのクレジットカードで払うのか、パッケージツアーにするのかなどなど、節約できる金額を最大にするための選択肢はたくさんあります。

    レジャー費の目安は将来のことも考えて

    レジャー大好きファミリーが、レジャー費をいくらまで使ってOKかという限度額を決めるときには、単に家計を赤字にしないだけでなく、将来のためのお金をきちんと残せるように考えることが大切です。働き方や年収によっても変わりますが、例えば手取りの10%~20%を目標に積立預金や積立投資で毎月貯めていくなど、先に貯蓄額を決めてから、残りの額でレジャー費にいくら使えるかを考えるといいですね。

    手元にちゃんとお金を残すことができれば、存分にレジャーを楽しんでいいと思います。ただ注意したいのは「子どものために」といいながら、実は自分(親)へのごほうびレジャーになっているケース。普段のお出かけで、せっかく来たからと必要でない買い物をする習慣がある家庭は無駄遣いをしている可能性があるので気をつけましょう。

    本当にお金をかけたい「ビッグイベント」のために、上手にお金を残しましょう。ここでも注意ポイントがあります。出先で子どもに何か買ってあげたいと思うのは親だけであることが多く、子どもにとってはお出かけだけでも十分楽しく、何も買わなくても意外と満足しています。

    お金を使う優先順位を決めるといいですね。例えば今年の「ビッグイベント」がハワイと決めれば、お金を貯めるモチベーションが上がり、家族みんなが協力してくれるはずです。無駄なちょこちょこ買いを減らすことも、使わない電気を消すことも、ガマンではなくむしろ喜びになります!

    普段のレジャーで使いたいお得な施設

    「ビッグイベント」のために、普段のレジャーはお弁当を持って公園のみ。レジャー費ゼロ!という方もいらっしゃいます。とても真似出来ない!という方も、下記のような方法なら、節約だけでなく楽しみながら今子どもに求められている思考力を育むことが出来るでしょう。

    株主優待でレジャーが無料!?

    多くの企業は、株を買ってくれた株主に「株主優待」というお礼を出しています。テーマパークを運営する会社では、株主用のパスポートがもらえる株主優待もあります。自社でレジャー施設を運営していなくても、自社以外の博物館や遊園地の入場券がもらえる会社もあります。「株主優待」「レジャー」で検索してみると、10万円以下で買える株もたくさんあります。

    マスコミ施設には無料がいっぱい!

    都内の新聞社、TV局などには、一般の人が入れる見学施設やおみやげ用のショップがあるところも。例えばTBS放送センター1階にあるBooBoカフェは、出演者やスタッフが打ち合わせでよく使いますが、誰でも入れます。同じくTBS放送センター前にあるSacas広場は、一年を通じてイベントを開催しています。冬はスケート場を開設し、家族で楽しむことができます。

    NHKやフジテレビは、有料ですが見学コースを設けています。

    楽しみながらお金の勉強ができる

    [東京証券取引所]無料。平日のみですが、見学は自由。事前に予約をすれば、小学校5年生から見学でき、経済教室にも参加できます。

    [日銀本店、貨幣博物館]無料。日銀の仕事やお金の歴史が学べます。日銀は予約制、貨幣博物館は夏休みに子ども向けのプログラムがあります。

    新幹線に乗る前に!

    [インターメディアテク]無料。東京駅地下直結、JPタワーの中にある日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館(UMUT)の協働運営ミュージアム。標本がたくさんあり、まるで東京大学の研究室に迷い込んだような博物館です。

    この他にも、無料の企業の見学コースや工場見学はたくさんあります。お住まいの地域にもきっとお得な情報がありますから、探してみて下さい。プログラム等は時期によって変更されることがありますので、ご自身でホームページなどをご確認ください。

    早めの計画と普段のやりくりで、家族と素敵な思い出が残せますように!

    文:ファイナンシャルプランナー 山口京子

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