家計

【ママ友座談会】隣の芝生はやっぱり青い?ママが“境遇の違い”を感じるとき


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    保育園や幼稚園に入ってママ同士の付き合いが本格的に始まるのと同時に、分かってくるのが、わが家とよその家庭の生活環境の違い。“よそはよそ”だとわかっていても、ついつい○○ちゃんちと比べてしまうのは、仕方のないことかもしれません。今回は、都内在住のご近所ワーキングマザー3人で、ママ同士で感じるさまざまな“境遇の違い”について座談会を開催しました。

    今回登場するのは、マスコミ勤務のH子さん(41歳/子ども3人、長男7歳、次男5歳、三男3歳)、SEのA美さん(33歳/子ども2人、長女7歳、次女2歳半)、営業職のK絵さん(32歳/子ども1人、長男7歳)。3人は保育園で知り合ったワーキングマザー同士で、家族ぐるみで海外旅行にもいくほどの仲良しです。

    ワーママ家庭と専業主婦家庭。子どもへの時間のかけ方が違う!

    “働くママ”という共通項がある保育園では、ママ同士で大きな境遇の違いを感じたことはあまりなかった、という3人。それぞれの第1子が小学校に入学した今年から、ママによってのさまざまな“違い”に直面するようになったといいます。

    K絵:今まで保育園で顔を合わせていたのが全員ワーママだったから、あまり感じたことがなかったんだけど、子どもの小学校で専業主婦ママやパートをしてるママたちと知り合って、親しく接するようになると、「あ、こんなに違うんだ」って感じることが増えたよ。たとえば子どもの習い事とか、お金や時間のかけ方とか。

    H子:うん、かなり違うよね。たとえば専業主婦ママに聞くと、だいたい週に3つ、多い子だと毎日、日替わりで習い事をさせてるの!今日は、英語、明日は水泳、あさってはピアノ、その次の日は公文、みたいに。

    K絵:毎日はすごいね。ワーママに、平日習い事につきそう時間の余裕は一切ないもの。うちは習い事は、土曜のサッカーだけ。

    A美:それに習い事はお金もかかるしね。うちは女の子2人だから、ピアノかバレエを考えているんだけど、クラシックバレエはお月謝が1万円、発表会で10万~20万くらいかかると聞いて、ちょっと躊躇してるの。近所に姉妹2人を一緒に習わせてる専業主婦ママがいて、内心、「すごい!ご主人の収入そんなにいいのね~」ってうらやましくなっちゃう(笑)。

    K絵:それは思うよ!かといって、月謝が数千円くらいの区が主催してる習い事はすごく人気があるから、抽選で落ちちゃうしね。

    H子・A美:うちも落ちた!倍率が高すぎるよね。

    子どものお金のかけどころ、節約のしどころも、ママによって千差万別

    洋服代、習い事代、食費……子どもの成長と共に、出費は増えていくものです。できることなら、節約して貯金に回したいものですが、節約のポイントもママの境遇により、大きく異なる様子。

    K絵:今は小学生だからそんなに学費はかからないけど、うちは中学受験も選択肢に入っているから、今後の教育費が気になっていて。2人は何か準備してる?

    A美:うちは今のところ、学資保険だけ。私は自分が中学から私立で、満員の地下鉄で毎日都心に通う生活を中1から送っていたから、逆に子どもたちには、少なくとも中学には電車で通わせたくないって思ってるの。だからわが家は、“公立でのびのび”派です(笑)。

    H子:うちは子どもが3人もいるから、そもそも中学受験は論外、一切考えていないよ。“いけるところまで公立”派です!だいたいうちは、子どもにお金をかけることがほとんどない。子ども服は洋服好きなママ友が、ブランドもののおさがりをたくさんくれるから、全くといっていいくらい買わないで済んでるの。ありがとうK絵ちゃん!

    K絵:そうそう、うちの息子のおさがりが、全部そちらにまわってるよね(笑)。うちは、お互いの親にとっての初孫、しかも孫はまだ1人だけだから、双方から定期的に子ども服が送られてくるシステムなの。それぞれ遠方に住んでいてお盆とお正月の帰省でしか会えないから、余計にそうなるのかも。

    H子:スポンサーが4人いるなんて、すごい!うちは私自身が3人兄妹で、うちの長男は両親にとって6番目の孫なの。孫への執着がもうほとんどなくなっていた頃に産まれたから、うちの子どもたちは経済面・物質面ではほとんど何もしてもらってないな。愛情は感じるけどね(笑)。

    A美:うちは女の子2人で、本人なりのこだわりが強いから、せっかくおばあちゃんから服をもらっても、気に入らないと着てくれなくて……(涙)。習い事や洋服なんかは、女の子の方が男の子よりお金がかかると思うな。

    K絵:確かにそういう意味では、男の子の方が安上がりかもしれないね。でも、大きくなってくるとどんどん食費がかかってくるよ!

    夫の家事育児への関与度は、どのくらい違う?

    やはり子どもの人数によって、また性別によっても、お金のかかり具合はかなり異なっているようです。また自分の両親にとっての孫の数、両親が近距離にいるか遠方かによっても、お金のかけどころ、かかりどころの違いが判明。それでは、ワーキングマザーにとっては特に気になる、“夫の家事分担の違い”についてはどうでしょうか。

    A美:H子ちゃんちは、ダンナさんとの家事分担がすごくうまくいってるよね。

    H子:そう。うちの夫はフレックス勤務で、早朝に出社して16時には帰宅するから、保育園のお迎えと夕食は全部、彼の担当。節約家で、まず週始めに1週間の献立を決めて、材料をケースに分けてそれを使って料理を作るから、全くムダがないの。子どもが食べないものは作らないしね。

    A美:出来たダンナさんだよね。スーパー・ミニマリストで、ムダが一切ない!

    K絵:本当にうらやましい!うちの場合は夫の仕事の時間が不規則で、長期出張で家を空けることも多いから、家事育児はまったくの戦力外。普段は母子家庭だもの。

    A美:うちの夫も何もしないよ。ただうちの場合は同じマンションに私の母が住んでいて、協力体制が万全だから、まあそれも仕方ないかなって。ただ、そのせいで本当に何もしなくなっちゃったんだけどね(笑)。

    H子:それでも、子どもが病気で学校を休むときとか、見てくれる人がいるのは心強いよね。

    A美:それは本当に感謝してるよ。まあ、すべてが理想どおりっていうのは、なかなかむずかしいよね。

    まとめ

    たとえばワーキングマザーか専業主婦かによって、子どもの習い事事情が異なっていたり、子どもの人数によって、洋服はママ友からのお下がりや、祖父母のプレゼントを活用するなど、節約ポイントにも大きな違いがでてきます。また、親の手が借りられるかどうか、夫の家事関与度によっても、比較的境遇が近いワーキングマザー同士でも、大きな違いがあることが浮き彫りになりました。家庭によって、さまざまな違いはあれど、みなさんメリットとデメリットを考慮しながらさまざまな工夫を凝らしているようです。

    次回は、一生一度のイベントともいうべき“マイホーム購入”事情について、ママたちのリアルボイスを伺います。

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