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【SODATTE大調査:家計簿編(2)】家計簿をつけて節約したお金!いったいどうするのが正解?


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    前回の記事『家計簿って必要?「つける・つけない」みんなの理由とは?』では、家計簿をつけている人の割合や、やめてしまった理由のほか、家計簿によるみんなの節約効果などについてお伝えしました。

    今回は、みんなが「節約しているお金」「節約したいと思っているお金」や、節約できたお金をどうしているかのデータのほか、実際はどうしたらいいかというアドバイスをお伝えします!

    みんなが「これから節約したいお金」は、通信費や水道光熱費

    日々さまざまな出費が気になるものですが、みんなは「これから節約したいお金」や「これからもっと必要になるお金」をどう考えているのでしょうか。データを見てみましょう。

    現在、「節約しているお金」の1位は被服費・美容費(36.1%)、2位は食費(32.7%)、3位は水道光熱費(32.4%)でした。その後、日用品費、交際費・レジャー費と続きます。必要な出費のために、洋服や美容関係の出費を抑えている人が多いことがわかりました。食費についても、日々工夫している人が多いようです。水道光熱費は、電気や水を使いすぎないように気をつけている人が多いのではないでしょうか。

    次に「節約したいと思っているお金」の1位は通信費(60.6%)、2位は水道光熱費(57.0%)、3位は食費(56.7%)でした。その後、日用品費、住居費が続きます。1位と2位の通信費や水道光熱費は、毎月定期的にかかるお金なので、一度削ることができれば、大きな節約効果につながります。食費も、子どもが大きくなるにつれてかかるお金が増えていくので、気になっている人が多いのかもしれません。

    “医療費や保険料”の節約にも目を向けてみよう

    そして注目したいのが、「特に何も考えていない」というお金です。1位医療費(35.2%)、2位保険料(32.4%)、3位交際費・レジャー費(29.7%)です。医療費は、病気やケガの治療や健康診断など確かに必要な出費ですが、生活習慣の見直しによって、病院に行く回数が減るかもしれません。それによって医療費を減らせる可能性があるのです。2位の保険料は、無駄な保険を支払っていると、それが積もり積もって大きな出費となってしまいます。出産や住宅購入のタイミングで、一度見直しをすることをおすすめします。レジャー費は家族の楽しみの出費なのでできるだけ減らしたくないものではありますが、時期をずらしたり、割引情報を入手したりすることで、楽しみながら抑えることも可能です。

    最後に、「これからもっと必要になるお金」では、1位は教育費(39.4%)でダントツ。2位は医療費(11.2%)、3位は保険料(8.2%)でした。

    まさに、子どもが大きくなるにつれて必要になるのが“教育費”。「これから必要になるお金が増える」理由について、教育費については、「子どもを習い事・塾に通わせようと思っているから(または現状より支払いが増えるから)」が64%、「子どもの大学進学を考えているから」が62%、「子どもを私立小学校・中学校・高校に進学させようと考えているから」が21.3%いました。教育費については、必要になる時期がある程度わかっているので、子どもが小さいうちから計画的にお金を貯めていくことが重要です。

    節約できたお金は、一部をご褒美、残りは貯蓄!

    では、家計簿をつけるなどにより、無駄な出費をカットできたら、その分のお金をどうしたらいいのでしょうか。

    「節約できたお金で何をしているか」という質問では、1位が「将来のために貯蓄」(65.9%)。2位が「必要なものを買った」(27.5%)で、3位が「運用に回した」(25.4%)でした。

    「手元のお金が多いから」と感じて、ついつい外食費などにどんどん使ってしまうと、お金を使うクセがつき、貯まらない人まっしぐらになってしまいます。とはいえ、すべて貯めようとするとストレスになってしまうので要注意。一部はご褒美として、家族が楽しむ分として使い、残りをしっかり貯めるようにするといいでしょう。お子さんがいる方は、まずは“教育費”として貯めておくといいですね。

    教育費は、大学進学を考えている場合、大学受験までに300万円以上(国公立大学進学の場合)は準備しておきたいところです。そのお金は手を付けない場所でとっておく必要があります。預け先としては、銀行の定期預金のほか、個人向け国債の10年変動型なども選択肢となるでしょう。個人向け国債は、1年経てば解約ができ、直近2回分の利子がペナルティとしてとられますが、基本的には元本割れをしないという特徴があります。変動型を選んでおけば、現在の超低金利から、もし今後少しずつ金利が上がった場合、それに応じて金利が上がっていくというのも魅力です。

    毎月一定額を払っているお金をセーブできれば、節約効果が続きます。そんなお金を見つけ出すには、自分の出費をチェックすること。まずは簡単なものでもいいので、家計簿をつけてみてはいかがでしょうか。

    次回は、みんなが老後までにどれくらい貯めたいと思っているかというデータや、どのように貯めたらいいかについてお伝えします!

    文:ファイナンシャルプランナー 西山美紀

    (調査概要:0歳~中学生までの子どもを持つ30~40代の既婚女性を対象に、インターネットによるアンケートを行った結果を集計 2016年9月実施 サンプル数300)

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