わが家の家計管理と投資について話します。
〈前編〉想定外だった教育費と歯科矯正

公開/2021年4月

普段はマネー相談を受ける側の、3人のママさんFP。自身の家計管理や投資についてはどう考え、どう実践しているのでしょうか? そもそも、ライフプランどおりには進まないのが世の常、人の常。その中での、お金のプロのリアルな体験は、一般の子育て世代にも参考にすべき点が多々あるはず。今回はその前編。わが家の家計管理と教育費について、オンラインによる飲み会形式で包み隠さず語ってもらいました。

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参加メンバー

  • 飯村久美さんの顔写真

    飯村久美さん

    これまでの家計診断は1000件を超え、家計の健全化をサポート。セミナー講師コンテスト「E-1 グランプリ」第3回大会ではグランプリを受賞。テレビなどのメディア出演も多数。お子さんは大学1年&高3。

  • 西山美紀さんの顔写真

    西山美紀さん

    ライター・コラムニストの肩書も持つ。All Aboutの他、Oggi、マリソル、ミモレ、マネープラス、クルール等でもマネー連載中。取材を重ねながら、学んだことを自分でも実践している。お子さんは中1&小5。

  • 二宮清子さんの顔写真

    二宮清子さん

    以前は中学・高校の教員だったという経歴を持つ。二宮さんの影響もあって、ご主人も本業のかたわらFP資格を取得されたそう。賃貸経営も行なうなど、幅広い投資スタイルがモットー。お子さんは中3&中1。

※以下、敬称は省略させていただきます。

FPである以上、家計の全権を握るのは当然!?

最初に家計管理をテーマに進めていきたいのですが、みなさん、ご主人とはおサイフは別々なのですか? それともお小遣い制なのでしょうか?

  • 飯村久美さん

    「これは誰にも話していませんが(笑)、結婚当初から夫婦とも小遣い制です。お互いが決められた額でやりくりする、マネープランに対して同じ方向を向くことが、家計にとってもっともいいと考えたので。ただ、家計全体の管理は私がしています」

飯村久美さんが語っている様子
  • 西山美紀さん

    「わが家では、お互いの収入も貯蓄も支出もすべて私が管理していて。飯村さんの、お小遣い制ではないバージョンという感じでしょうか。貯蓄をしっかりできれば、残りの内訳はその月々で臨機応変にという考え方で、お小遣いの金額は決めずに、夫が現金を必要になるタイミングで渡しています」

  • 二宮清子さん

    「自分が管理している点では、私も飯村さん、西山さんとまったく同じ。ただ、今は夫が単身赴任中なので生活費として渡している形ですが、赴任前は小遣い制でした」

二宮さんご自身もお小遣い制なのですか?

  • 二宮清子さん

    「(キッパリと)私は違います。貯める分は貯めて、あとは使います(笑)。ただ、ウチの家計はすべ全部夫に開示しているので、へそくりがつくれない。夫の知らないお金は一切ないんですよ」

お小遣いの場合、どうやって金額は決まるんですか?

  • 飯村久美さん

    「足りているのか、いないのかが基本ですかね。年齢が上がれば収入も上がるし、その分、付き合いや冠婚葬祭も増えますから。私も、仕事用にスーツを買うとか。あっ、それは二宮さんと違って主人には伝えません」

  • 二宮清子さん

    「あるんですか、ご主人の知らない支出が(笑)」

  • 飯村久美さん

    「でもほら、クローゼットを開けると、分かりますよね。あっ、また新しいスーツがある、と。でも、言うんです。しょうがないのよ、お仕事だからって、ウフフフ」

  • 二宮清子さん

    「なるほど、押し切るんですねえ」

  • 西山美紀さん

    「わが家では毎月しっかり貯蓄が積みあがるような仕組みをつくって、残りの範囲であれば、家族それぞれ比較的好きに使っていいという感じですね。夫は結婚前には自分で積み立てなどいろいろしていたようですが、今は私に全部お任せです(笑)」

それぞれのご主人が、妻であるみなさんを深く信頼しているということが、よく分かります。

  • 飯村久美さん

    「家計管理は得意の人がやればいいと、お客さまには伝えています。その意味で、この3人はお金の専門家ですから、自然な形だと思いますよ」

  • 二宮清子さん

    「でも、ウチの夫は、私が家計の全権を握っていることに2、3割は不満を抱いているかもしれません(笑)」

Q.家計管理は誰が担当?お小遣い制?
飯村 久美さん 家計管理を担当。夫婦ともにお小遣い制。
西山 美紀さん 家計管理を担当。月々の貯蓄目標を達成しつつ、あとは臨機応変に対応。
二宮 清子さん 家計管理を担当。夫は基本小遣い制(現在は単身赴任中につき生活費を渡している)。ご自身は小遣い制ではなく、月々の貯蓄分を確保したら、あとは使うスタイル。

教育資金は用意しても、想定外もある

お子さんのいる家庭にとって、家計管理でカギとなるのが教育資金づくりだと思います。
そこでみなさんは、普段アドバイスされているように、教育費は計画的に用意されているのでしょうか?

  • 西山美紀さん

    「普段マネーコラム等のアドバイスとしてお伝えすることも多いですが、大学進学の教育費の基本として、高校3年の夏までに1人300万円以上、これは少なくとも用意しておこうと思っています。

    上の子が中学1年、下の子が小学5年なのですが、今はまだ、家計の範囲内なら習い事を子どもの好きなだけさせたいという夫婦の考えなので、学校以外のお金もかかっていますね。娘は興味の幅が広く、水泳、そろばん、ピアノ等たくさんやっていた時期もありましたが、今は息子がサッカー、娘はモダンバレエを中心にがんばっています。本人と夫と話し合いながら、本当にがんばりたいことに絞ってきた感じです」

  • 飯村久美さん

    「ウチの場合は高校、大学にかかるお金は専用口座をつくっています。上の娘は、都立の中高一貫校で、大学も公立に進んだので、想定よりは抑えられましたが、下の息子は高校3年ですから、大学が公立か私立かはこれから。親としてはどちらでもいいよう、準備しています」

二宮清子さんが語っている様子
  • 二宮清子さん

    「小学校4年くらいまでは大体分かるじゃないですか、いくらかかるか。でも、地元にある私立学校のオープンキャンパスに行ったら、上の子が中学受験したいと言い出して。これは想定外でしたね。地方だから私立に進む確率は低いと考えていたのが甘かった(笑)。高いんですよ、進学塾の費用が。今、子どもは中3と中1なんですが、結局2人とも私立に進みました」

Q.教育費はどう準備している?
飯村 久美さん 高校と大学にかかるお金は専用口座をつくって管理。これから大学受験を控える長男は、私立に進む可能性も視野に準備中。
西山 美紀さん 高校3年の夏までに子ども1人300万円以上がミニマムの目標額。習い事はできる限りいろいろ試して、お子さんが夢中になれるものに絞ってきた。
二宮 清子さん 上のお子さんが想定外の中学受験。その影響もあってか下のお子さんも中学から私立に。学費だけでなく進学塾の費用もそれなりにかかり想定外だったそう。

教育費とは少しズレますが、進路についてお子さんやご主人の希望と異なる場合、どう対応されるのでしょうか?

  • 二宮清子さん

    「私たちは合わないというより、よく分からなかったですね、特に私立は。だからオープンキャンパスも塾選びも夫婦揃って行きました」

ご夫婦揃ってですか。やはり教育熱心なんですね。

  • 二宮清子さん

    「いやいや、コストが高いので慎重に選びたいというだけです」

  • 飯村久美さん

    「ウチの方針は公立でしたが、子どもにはそれは押し付けず、娘が進学塾に行きたいと言ったので通わせた時期もありました。結局、本人が塾に通うのは合わないと感じてやめましたけど」

  • 西山美紀さん

    「私は自分が中高私立だったので私立の良さを感じていましたが、夫はずっと公立だったので、息子の中学進学を考える際に最初は意見が合いませんでした。ただ、夫自身の実感として公立校にある多様性といいますか、さまざまなタイプの生徒さんがいて面白かったり、あまり整っていない環境で工夫する力が高まったりするのではという話をして、そこは納得だなと思って……。いろいろあった結果、息子は公立中に進学し、娘は私立中進学かもという方向になっています」

「いくらかかる」ではなく「いくらかける」か

さきほど、教育費について想定外というお話が出ましたが、西山さん、例えば習い事など、思った以上に費用がかかったということはないですか?

  • 西山美紀さん

    「バレエというと大きなお金がかかると思われがちなのですが、発表会などは別としまして、普段は通う回数にもよりますが、月に7000〜1万2000円くらいでしょうか。イメージよりは高くないですよね。また、息子はサッカーを続けていて土日に試合になることが多く、家族でおにぎりをつくって見にいったりと結果的に安上がりで(笑)。レジャー費が意外とかからないことに気づきました。そう考えると、家計的には差し引きゼロと言えるかもしれません」

西山美紀さんが語っている様子

飯村さんは、すでに上のお子さんが大学生ですが、想定外のコストはありましたか?

  • 飯村久美さん

    「教育費ではないんですが、子どもの歯の矯正。1人100万円くらいかかるじゃないですか。2人ともしたので、これは想定外でした」

  • 西山美紀さん

    「分かります。今、ちょうど娘がしてますが、高いですよね。それと、想定外のコストといえば、わが家は子ども部屋のリフォームです。中1の息子と小5の娘が今は同じ部屋なのですが、そろそろ部屋を別々にしようかな、と……」

  • 二宮清子さん

    「ウチは、子どもの歯の矯正も子ども部屋のリフォームも、両方やりました。矯正は夫婦ともやっているので覚悟はしてましたが、それより、さっきも言いましたが、塾ですよ、塾。受験が終わって、入学した後でも通ってますから。オープンキャンパスのとき、入学したら塾は要りませんと言ってましたが、あれはウソです(笑)。クラスのほとんどの子が、通ってますよ」

  • 飯村久美さん

    「じゃあ、二宮さんは今も塾代がかかってるんですね」

  • 二宮清子さん

    「そうなんです。しかも、私立は公立と教科の進み具合が違うので、同じ塾でも、個別指導になるんですよ。大手に頼むと月8回で5万円前後。それで途中から、地元の大学の学生課に直接連絡して、在校生で家庭教師してくれる人を紹介してもらっています。これだと半額程度に抑えられるので」

  • 西山美紀さん

    「飯村さん、大学受験の際の塾費用はどのくらいかかりましたか?」

  • 飯村久美さん

    「息子の場合で、月5万〜6万円くらいでしょうか。抑えることもできるけど、塾での最初の説明で担当の人から、この科目も取っておいた方がいいとか言われると、やっぱりそうしようと思うじゃないですか(苦笑)」

  • 二宮清子さん

    「ああ、分かります、分かります」

  • 飯村久美さん

    「結局、教育費を考える場合、いくらかかるじゃなくて、いくらかける、ということだと思うんです」

  • 西山美紀さん

    「本当ですね! 仮に塾をやめようかと検討しても、『このあと本人のやる気が出たらもったいない』となかなかやめられなかったりしますしね(笑)。それと教育費のお話でいうと……コロナ禍で予定外にかかってしまったお金もあると思いますが、飯村さんの大学生のお子さんはいかがでしたか?」

  • 飯村久美さん

    「大学はオンライン授業のところが多いんですね。ウチは自宅だからいいけど、一人暮らしの学生さんの場合、パソコンやリモート用の通信環境を揃えないといけない。そういう点でも新たな負担増は意識しておくべきですよね」

Q.想定外の子育て費用は?
飯村 久美さん お子さん2人とも歯の矯正を実施。1人およそ100万円とのことで想定外の大きな出費に。
西山 美紀さん 西山さんの娘さんも実は矯正中。また、子ども部屋をそろそろ兄妹別にするためのリフォーム費用なども必要に。
二宮 清子さん すでにお子さんの矯正も子ども部屋のリフォームも経験済。想定外だったのは、中学入学後もお子さんが塾に通うことになり、引き続き塾費用がかかったこと。

お金のプロといえどもやはりいろいろあるのですね。では、ここからはいよいよ投資について伺います。

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